淫美な虜囚

ヤミイ

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340 リアルラブドール・翔①

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 束の間、ざわめきが大きくなった。

 司会者の呼びかけに応えて、次のチームが現れたのだ。

 舞台に設置されたキングサイズのベッド。

 その中央に全裸で身を横たえ、翔が喘いでいる。

 老人たちに股間を汚した精液を舐め取られ、ようやく解放されたものの、まだ快楽の余韻に浸っているのだ。

 その淫らなアドニスのもとに、四つの黒い影が近づいていく。

「これは・・・」

 姉さんが、僕の乳首を弄る手を止めて、喉の奥でうめくようにつぶやいた。

「手強そうですね」

 下のほうから声がしたのは、僕の性器を離した陽が顔を上げたからだ。

 陽はすっかり僕の精液を飲んでしまっていた。

 それこそ、一滴も零さずに。

 唇の端についた残滓を更に舌先でぺろりと舐めてとると、目を前方に向け、言ったのだ。

「参加者の中では、おそらく最強だ。もちろん、僕らを除いてだけど」

 陽と姉さんの懸念はわかった。

 新たに登場した四人組は、身長の差こそあれ、誰もが筋骨隆々とした逞しい壮年男性たちなのである。

 下は40代から上は60代前半くらいだろうか。

 他の参加者に比べて四人とも明らかに若く、体格もいい。

 その証拠に、四人の紐水着は、どれもVゾーンが極限まで膨らみ、陰部との間にすき間を作っている。

 つまり、それだけ勃起した陰茎がたくましく大きいというわけだ。

 あの陰茎で貫かれたら…。

 想像するだけでぞくぞくする。

 翔はどんな反応を示すだろう。

 ただでさえ緩い翔の肛門は、いったいどうなってしまうのか。

「でも、大丈夫だろう。翔は、もう二回も射精させられてるし」

 放出後の賢者タイムの気だるさに浸りながら、自分に言い聞かせるように、僕は言った。

「だって二回とも、終了になったのは、参加者じゃなくて、翔が出しちゃったからじゃないか」

「だから逆に心配なのよ」

 僕の右乳首を最後にひとひねりしてから指を離し、姉さんが答えた。

「どういうこと?」

「翔がなかなか漏らさない分、プレイが長引くんじゃないかってこと。あの四人がどんな嗜好の持ち主かはわからないけれど、なんかみんな精力絶倫って気がするし、おそらく翔のやつ、気絶するまで嬲られるんじゃないかしら」

「気絶するまで…?」

 うなじの産毛がぞわりとした。

 イカされ続けて気を失う翔の姿、ぜひ見てみたい。

 射精直後だというのに、躰の芯からまたぞろ性欲が湧き上がるのがわかった。

 翔のことを考えると、僕の性欲は際限がなくなってしまうのだ。

「いいですね」

 姉さんの言葉に、萎えかかった僕の男性器に、伸ばした包皮を被せ直しながら、陽が笑った。

「僕らはそれを参考に最後の仕上げをするだけです。なんとしてでも勝利を勝ち取り、次のステージに進むために」

 
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