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277 卑猥な生贄②
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「さて、トップバッターはどなたに?」
翔の卑猥な姿にどよめく会場内に、再び司会者の声が響き渡る。
「では、ここはひとつ、わたしたちが手本を。いいですかな?」
手を上げたのは、ふたりの白髪の老人だった。
背の高さは違うが、ふたりとも鶴のように痩せている点は共通している。
「おお、これはこれは、天野ホールディングスの会長さまと副会長さま」
揉み手をせんばかりに相好を崩す司会者。
あの老人たち、天野ホールディングスというからには、翔の親族だろうか。
「さて、あとおふたり、どなたか?」
「それでは、私たちもお供させていただきましょう」
別の場所から手を上げたのは、恰幅のいい脂ぎった男と、小太りの中年男のコンビである。
「あ、あのふたり」
姉さんが僕の股間を握る手に力を込めた。
「あの動画に映っていた男たちじゃない? ほら、ZOOMの時に誤作動で映り込んできたやつ」
「うん」
僕も気づいていた。
そうだ。
色は覚えていないが、あの時も確か、翔はレオタードを着せられていた。
映ったのはほんの一瞬だったけど、その嬲られ方がひどくエロかったことを覚えている。
「ああ、そちらも常連さまでしたね」
司会者の笑みがますます大きく広がった。
「確か、翔さまの出身高校の校長先生さまと、教頭先生さま」
「私は、元、ですけどね」
ガタイの大きな男のほうが、禿頭を掻く。
「いやあ、新年早々、またこれをやれるとは」
舞台に登り、翔を取り囲むなり、うれしそうに会長が言った。
「私どもも、このような縁起のよろしいイベントにご相伴時預かりまして、光栄です」
相撲取りのような校長が言う。
「本当に、いい身体をしておる」
翔を覗き込んで、副会長がつぶやくと、
「後に続く皆さんのためにも、まず私たちが、彼を勃たせましょうかな」
陰湿にメガネを光らせ、教頭がその後を引き取った。
、
翔の卑猥な姿にどよめく会場内に、再び司会者の声が響き渡る。
「では、ここはひとつ、わたしたちが手本を。いいですかな?」
手を上げたのは、ふたりの白髪の老人だった。
背の高さは違うが、ふたりとも鶴のように痩せている点は共通している。
「おお、これはこれは、天野ホールディングスの会長さまと副会長さま」
揉み手をせんばかりに相好を崩す司会者。
あの老人たち、天野ホールディングスというからには、翔の親族だろうか。
「さて、あとおふたり、どなたか?」
「それでは、私たちもお供させていただきましょう」
別の場所から手を上げたのは、恰幅のいい脂ぎった男と、小太りの中年男のコンビである。
「あ、あのふたり」
姉さんが僕の股間を握る手に力を込めた。
「あの動画に映っていた男たちじゃない? ほら、ZOOMの時に誤作動で映り込んできたやつ」
「うん」
僕も気づいていた。
そうだ。
色は覚えていないが、あの時も確か、翔はレオタードを着せられていた。
映ったのはほんの一瞬だったけど、その嬲られ方がひどくエロかったことを覚えている。
「ああ、そちらも常連さまでしたね」
司会者の笑みがますます大きく広がった。
「確か、翔さまの出身高校の校長先生さまと、教頭先生さま」
「私は、元、ですけどね」
ガタイの大きな男のほうが、禿頭を掻く。
「いやあ、新年早々、またこれをやれるとは」
舞台に登り、翔を取り囲むなり、うれしそうに会長が言った。
「私どもも、このような縁起のよろしいイベントにご相伴時預かりまして、光栄です」
相撲取りのような校長が言う。
「本当に、いい身体をしておる」
翔を覗き込んで、副会長がつぶやくと、
「後に続く皆さんのためにも、まず私たちが、彼を勃たせましょうかな」
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