淫美な虜囚

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
276 / 659

275 禁断の秘密パーティ⑳

しおりを挟む
 姉さんの愛撫は数分間続き、その間、僕は鏡の中の自分を見つめながら、愉楽の淵に浸り続けた。

 紐水着からはみ出た丸い亀頭の先を淫液でテカらせ、穴から飛び出た乳首をツンツンに尖らせながらー。

 ハアハアハア…。

 口から舌を突き出し、せわしなく喘ぐ僕。

 姉さんの指と舌は縦横無尽に動き回り、わずかな間も僕を解放しようとしない。

 身体じゅうの筋肉という筋肉がひくつき、あちこちに腱という腱が浮き上がる。

 波打つ下腹は荒れ狂う海面に似て、その中央で汗を溜めた流線形のへそが伸びたり縮んだりしている。

 単に、過激なBL漫画や小説に耽溺していた頃から考えると、姉さんは長足の進歩を遂げていた。

 翔に出会ったことでセンスを開花させ、自身を磨いて3次元でも十分通用する実践的な性技を身につけたのだ。

「さ、ウォ―ミングアップはこのくらいにして、そろそろ行くわよ」

 乳首へのキスと亀頭の撫で回しを中断し、不意に姉さんが言った。

 鏡の中の僕は、紐水着から飛び出た乳首に姉さんの口紅をつけ、男根を鬼のように勃起させてしまっている。

「う、うん…アア…」

 歩き出すと、乳首と亀頭が布にこすれて脊髄になんとも言いようのない快感の疼きが走った。

 姉さんに背中を押されるようにして楽屋を出、廊下を歩く。

 会場への重い扉を押し開けると、中は異様な雰囲気に満ちていた。

 照明が落とされた室内の天井で、ミラーボールが回っている。

「なんだかバブルの頃のディスコみたい」

 中を見回して、姉さんがつぶやいた。

 目が慣れてくると、時折闇を切り裂く目まぐるしい光の渦の中に、客たちの姿が浮かび上がってきた。

 いつどこで着替えたのか、皆、僕らと同じ、紐水着を身につけている。

 20人ほどいる客たちは僕らを除けばほぼ全員中高年だから、たるんだ肌や老いさらばえた肉体があちこちで露わになっていて、その不気味さは正視に耐えないほどだ。

 だが、客たちはそんな自分の醜い姿を恥じる様子もなく、ただ半円を作って舞台を取り囲んでいる。

 そこへ、ひとりだけタキシード姿のあの司会者の男性が現れ、スタンドマイクの前に立つと、開口一番、よく通る声でこう言った。

「皆さま、お待たせいたしました。いよいよ第二部の始まりです。それではさっそく、今年最初の生贄、天野翔さまの再登壇を拍手でお迎えいたしましょう」

 開園のベルに続き、上がり始める緞帳。

 そして、その向こうにあるものが明らかになるとー。

 姉さんが僕の隣でハッと息を呑み、伸ばした右手をにわかに僕の紐水着のデルタゾーンに押し当ててきた。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集

夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。 現在公開中の作品(随時更新) 『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』 異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ

受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店

ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

処理中です...