淫美な虜囚

ヤミイ

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254 メスイキ美青年⑩

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 永遠にも思われる時間、翔の顏の上に、僕は精を垂れ流した。

 先に射精が止まったのは、翔のほうだった。

 果てたのが早かっただけに、精液が尽きてしまったらしい。

 翔は天上からの恵みを味わうかのように、亀頭の先っちょから落ちてくる精液を飲み尽くした。

 開いた口の中は、上顎と下顎が白い粘液の糸で結ばれ、ねちょねちょになっている。

「オスイキしても、まだメスイキ状態が続いてるのね」

 射精が終わったというのに勃起し続ける二本のペニスを握って、姉さんが感心したように言った。

「メスイキがその名の通り、あたしたち女の絶頂に近いものだとすれば、それも不思議はないのかも」

 実際、姉さんの言う通りだった。

 翔と肛門と肛門を密着させ合って、直腸の中で蠢くバイブを感じていると、時折小さな津波のような絶頂がやってきて、そのたびに僕はか細い喘ぎ声を上げ、逝ってしまうのだ。

 それは翔も同じで、僕がイクのとタイミングを合わせるかのように、

「ま、また、い、いっちゃうっ」

 そう甲高い声で叫んでは、お尻を震わすのだった。

 キスするようにくっつき合った僕らの肛門からは、直腸に流し込まれたローションと正体不明の体液がにじみ出て、これまた押しつけ合ってひとつの袋になってしまったかのような僕と翔の睾丸をも濡らしている。

 特に翔の肛門から溢れ出る液体には姉さんの言葉通り催淫剤が含まれているらしく、次第に僕の肛門の縁の肉襞も疼くような快感に痺れてきた。

 それが気持ちよくって、唇を擦り合わせるようにしてグリグリお尻を動かし、肛門を翔の肛門に擦り込んだ。

「や、やめて…」

 少女の声で、翔が啼く。

「そんなことされたら、また、逝っちゃう」

 口にした先から、

「あ、くうっ!」

 小さく叫んで、痙攣する。

「見てよ、この乳首」

 喘ぐ翔のたくましい胸板に手を伸ばし、姉さんがふたつの洗濯ばさみを順にクリクリ動かした。

「あ、ダメ、イクッ、イクウッ!」

 勃起乳首を千切れんばかりに引っ張られ、全身の筋肉を浮き立たせ、翔が白い喉も露わに大きくのけぞった。
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