淫美な虜囚

ヤミイ

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202 卑猥な玩具⑬

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 姉さんの暴挙を、今度は翔もいさめようとはしなかった。

 僕の乳首を吸うことに気を取られていたからだろう。

「だ、だめ…」

 僕は翔の頭を掻き抱き、ひくひく腹を波打たせた。

 翔は唇で僕の乳首を咥え込み、ぎゅっと絞っておいて舌先で乳頭をつつきながら全体を吸ってくる。

 それを右に左にと繰り返すものだから、僕の尿道口からははカウパー腺液がダダ洩れだ。

 しかも今はすぐ脇にしゃがみこんだ姉さんが僕らの睾丸を握りしめ、お寺の鐘を突く時のように二本の陰茎を動かしている。

 両端をそれぞれの尿道口に差し込んだ綿棒が、姉さんが睾丸を操るたびに尿道内にめり込んでいく。

「はうっ」

 ひと声叫んで翔が僕の乳首を吐き出したのは、綿棒をすっかり呑み込んだ二本の勃起陰茎が、ついにその鼻面を触れ合った時だった。

「ひいっ」

 同時に僕も叫んでいた。

 ジーンとした疼きが亀頭の先から脳天に駆け抜け、綿棒がめり込んだ尿道の奥からそれとは別の快感が込み上げてきたのだ。

 綿棒による”連結”が完成した以上、後はやりたい放題だった。

 翔の唾液で濡れた僕の乳首はもうビンビンに尖り、根元に歯型が刻まれている。

 僕はそれを翔の分厚い胸板に擦りつけ、硬くなったふたつの肉グミを僕の突起で上下左右に弾いてやった。

「あはあ…くうう」

 熱い息を吐きながら、翔が僕の骨盤の上を両手で握り、ぐりぐりペニスを押しつけてくる。

 亀頭の先っちょ同士をくっつけたまま、僕らはワルツを踊るように腰を卑猥に振りまくる。

 両手はいつしか互いの乳首をつまみ、こよりを撚るみたいにくいくい左右にひねっている。

 姉さんに揉まれる睾丸袋の中で、アーモンドのような精巣がぶつかり合ってギチギチ鳴った。

「ちゅ、ちゅき…」

 思わず幼児語で喘いで口を半開きにすると、鼻息も荒く、貪るように翔が僕の唇を吸ってきた。 



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