淫美な虜囚

ヤミイ

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192 卑猥な玩具②

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 カチッ。

 躰の下で響く微かな金属音。

 そのとたんー。

 両の乳首に激烈な痛みが生じ、

「だはっ」

 僕は弓なりに背をのけぞらせた。

 重いものが乳首を引っ張って揺れている。

 見るまでもなかった。

 姉さんが、ハンガーの付属品であるふたつのクリップで、僕の乳首を挟んだのだ。

 クリップの位置は、僕の乳首の位置にぴったり合うよう調節されていて、僕は横一文字に胸に弓型のハンガーを装着した格好になっている。

「ほら、ジャストサイズ!」

 手を打って喜ぶ姉さん。

 翔に肛門を弄られ、すでに僕の乳首は痛いほど勃起しているから、挟むのはさぞ簡単だったことだろう。

 そのカチコチにしこったふたつの肉の芽にかかるハンガーの重みに、僕は眩暈を覚えずにはいられない。

 痛みが疼きに変わり、疼きが快感へと変わり始めたからである。

「うふふふ、これはグッドアイデアだ」

 ハンガーを揺らして喘ぐ僕を眺めて、翔が嗤う。

「じゃあ、そろそろ本番といきましょうか」

 ずぶり。

 翔の指が肛門にめり込んだ。

 今度は二本。

 人差し指だけでなく、中指も一緒である。

 二本の指が、拡張された肛門の中を掻き回す。

 肛門に続く窮屈な管を、蠢きながら二本の指が蹂躙する。

「あんっ」

 形容しがたい快感に痺れたのは、指が直腸の突き当りにまで来た時だ。

「ここがGスポットか」

 翔が指でグリグリしながら、つぶやいた。

「このでっぱりに、たっぷり催淫剤を塗り込んだらどうなるかなあ」

「はふ…ああ…」

 僕は茹で上がった海老みたいに反り返って、下腹とお尻をひくひく痙攣させる。

 その拍子に、乳首にくっついたハンガーが一瞬だけ持ち上がり、また重みを増してガクンと落ちた。

「ア…くうんっ」

 図らずして起きた重力による乳首責めに、口から唾液を垂らす僕。

「おしりの、あなも、ちくびも、みんな、きもち、い、い…」
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