淫美な虜囚

ヤミイ

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181 愛玩動物⑬

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「くう・・・はあああ・・・」
 
 喉から甘い声が漏れてしまう。

 躰が痺れる。

 痺れて動けない。

 姉さんの脚の指に挟まれたペニスから、ぬるぬるの亀頭が顔を出してはまた包皮に包まれ、露を滲ませる。

 もうギリギリのところだった。

 もし姉さんが、足の裏か手のひらでその濡れそぼった先端に触れたりしたら、僕は即刻出してしまっていたに違いない。
 
 なんせ180度角度を変えられたペニスはその不自然な折り曲げ方のせいで、ガチガチに硬くなっている。

 硬くなればなるほど敏感さも増すのが、男の生殖器官の特長なのだ。

 が、姉さんの暴挙を中断させたのは、翔だった。

「佐代子さん、姉弟仲がよいのはけっこうですが、こんなところでまだ逝かせないでくださいね。部屋に着いた時、彼の陰嚢が空っぽでは、僕の楽しみがなくなってしまう」

「あ、そう、そうでしたわね」

 姉さんが目元をピンク色に染め、僕の亀頭を足の指から解放した。

「とにかくまず上がりましょう。早く貴女の部屋に入って、僕らも裸になりませんか」

「え、ええ」

 またぞろ、苦難の前進が始まった。

 でも、今回は後ろから姉さんがペニスを紐で引っ張っているため、さっきまでより上りやすい。

 亀頭が階段に当たらないから、いちいち階段の内側を亀頭の鼻づらで擦り上げなくてもいいからだ。

 けれどもその分、亀頭の首を緊縛され、竿全体を逆方向へ折り曲げられていることからくる快感は続いていた。

 それでもなんとか登り切ると、姉さんの部屋の前に立って、翔が言った。

「ただこのまま中に入るのは芸がない。このドアを使って、ちょっと遊んでみましょうか」

「ドアを使って?」

 僕のペニスに結んだ紐を握ったまま、姉さんが訊き返す。

「その犬を二本足で立たせてください。その紐はいったん取ってあげましょう」

 犬というのは、どうも僕のことらしい。

「佐代子さんは先に部屋の中へ入ってください。そしたら、後は僕がやります」

「は、はい」

 全裸の僕を翔に預け、姉さんがするりとドアのすき間から中に滑り込む。

 翔はすばやく片足を突っ込んでドアと壁の間にすき間をキープすると、僕の後ろの回り、両腕をねじり上げた。

「さあ、M男君、今から、キミの悦ぶことをやってあげるよ」
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