淫美な虜囚

ヤミイ

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175 愛玩動物⑦

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 姉さんの告白にも、僕は今更驚かない。

 姉さんが僕のオナニーを盗み見していたことは、すでに本人の口から聞いている。

 しかも、スマホで盗撮して、それを見て自分を慰めていたらしいことも…。

 今思うのは、どうせなら、その時声をかけてほしかったということだ。

 もしそうなっていたら、僕らは実の姉弟ながら健全な性関係を結ぶことができ、ここまで堕ちることはなかったに違いない。

 片方が主人、片方が奴隷。

 ドSの姉とドMの弟という、倒錯した関係に・・・。

 姉さんの言葉に床オナニーの快感を思い出し、僕は天板への侵入時に腰をなるべく低くして性器を表面に擦りつける。

 できればテーブルに抱きついて、左右に腰をグラインドさせ、横方向の刺激も亀頭に与えたいところだ。

 でも、今はそこまでできない分、翔と姉さんという、ふたりの”ご主人様”の目があった。

 大好きな人に、こんなエッチな姿を見られているー。

 その恥の感覚は、何にも代えがたい情欲の起爆剤だ。

 しかもふたりはそれで僕に愛想をつかすことはない。

 むしろ、僕が乱れれば乱れるほど、喜んでくれるのだ。

「テーブルがねばねばしたお汁でもうべちょべちょです。ナメクジが這ったあとみたいになってます」

 僕の亀頭をテーブルに擦りつけながら、姉さんが言う。

「よ、よこ、にも・・・」

 ふと思いついて、僕は姉さんに懇願する。

 そうだ。姉さんに頼めば、左右への摩擦が可能になり、もっと気持ちよくできるのだ。

「横? 横がどうしたの?」

 妖艶な牝猫のように瞳を光らせ、姉さんが訊いてくる。

「縦、だけ、じゃなく、よ、横方向にも・・・」

 ハアハアハアハア・・・。

 せわしない息の間から、辛うじて僕は返事を絞り出す。

「ぼ、ボクの、き、亀頭を、こ、擦りつけて・・・」

 
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