淫美な虜囚

ヤミイ

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141 剃毛儀式⑩

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 模範的な、性奴隷…。

 なんていやらしい響きだろう。

 それに、あのお高く留まった翔が、僕の、肛門を、舐める…?

 びくん。

 姉さんの手の中でペニスが敏感に反応した。

 ちゅぷ。

 新たなカウパー腺液が尿道口から滲み出て、姉さんの白魚のような指を汚してしまう。

「わ、わかったよ」

 本当は悦びで震えているのに、それを気取られたくない一心で、わざとふてくされたふりをしながら、僕はソファから下り、カーペットの上に四つん這いになった。

「お尻の穴が見えるように、自分で広げなさい」

 僕の臀部が翔からよく見えるようにカメラの角度調整し、命令口調で姉さんが言う。

「こ、こう?」

 右手で躰を支え、左手でお尻の肉を掴む。

「うーん、イマイチね。両方とも」

 仕方なく、顎と胸を床につけ、両手を伸ばして、左右からお尻の丸い肉を掴み、両サイドに引っ張った。

 拡張された肛門が、空気に触れてスースーする。

 バスの中でさんざんいじられた後だけに、まだ中が濡れているのがわかった。

 熾火が燻るように、直腸内に、指責めやエネマグラの快感が残っているのである。

 あるいはまだ、塗り込まれた媚薬入りローションの効果が抜け切っていないのかもしれなかった。

「いやらしい穴」

 僕の肛門の周囲を人差し指で撫で、姉さんがささやいた。

「でも、かわいい」

「ア…」

 僕は喉に何かが詰まったような声を上げ、躰を震わすしかすべがない。

 後ろを横目で見ると、パソコンとタブレットの画面に、翔のバストアップと並んで僕の浅ましい姿が映っていた。

 隠花植物の茎のように白い肌をした全裸の少年が、床にうつぶせになり、お尻だけ高く上げている。

 しかもその白桃のようなお尻の双丘を自分で握りしめ、左右に押し開いてしまっているのだ。

 割れ目の奥に見えるのは、赤ピンク色をした菊の花の形をした穴である。

 その穴はひくひく縁の襞を物欲しげにうごめかせ、中に透明な雫を宿している…。

「行くわよ。動いちゃだめ。会陰部と、お尻の毛を、両方とも、剃ってあげるから」

 おのれの痴態に見とれていると、ペニスを真下に押し下げて、事務的な口調に戻り、姉さんが宣言した。
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