淫美な虜囚

ヤミイ

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65 M男への道⑱

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「貴女のように素敵な女性に、そう言っていただけて嬉しいです。僕たちは、良いパートナーになれそうですね」

 僕の乳首をビンビン引っ張り、アナルの奥を猛々しいペニスの先で突き上げつつ、爽やかな口調で翔が言う。

 あ・・・ふ…。

 僕はといえば、ドライオーガズムのつるべ打ちで、ほとんど失神寸前だ。

 おまけに沸き起こった醜い嫉妬心が胸を焼き、ふたりの会話をただ聴くのがやっとの状態だった。

 それでも翔の一人称が『私』から『僕』に変わったのがわかった。

 ふたりの距離がいっそう近づいたことを、言葉で表したつもりなのだろうか。

「でも、翔さまは、ゲイなのでは…?」

 プラグから口を離し、おそるおそる、姉さんが訊く。

 その目は明らかに恋する者のまなざしだ。

「いや、ゲイというより、正確には、バイセクシャルですね」

 翔が僕の耳の穴を舐めながら、なんでもないことのように言う。

「性別にかかわらず、僕は美しいものが好きなのです。その点、貴女たち姉弟は、どちらも僕の審美眼にかなう美を備えている。とても淫らなのに、それでいて美しい。そんな”淫美”な関係を、これから三人で築いていきませんか」

「淫らで、美しい…。私と、巧が…?」

 姉さんの上気した顔に、淫蕩な表情が浮かんだ。

 僕の知っている、あの真面目で清楚な姉さんからは、想像もできないほどの変わりようだ。

 もしかしたら、と思う。

 これも、姉さんの一面なのかもしれない。

 僕の知らない、腐女子としての姉さんの顏ー。

 深夜、家族が寝静まった頃、もしかして姉さんは、あの過激な漫画や動画を見ながら、僕のように…。

 その隠された別人格が、趣味が現実に変貌することにより、意識の表面に現れたのだろう。

「さあ、無駄話はそれくらいにして、そろそろ仕上げにかかりましょうか。貴女も、エキスを味わうだけではなく、弟さんのそれを直接口に含みたくて、うずうずしているのではありませんか? 実は僕も、いい加減出したくなってきたところなのですよ」

 苦笑しながら翔がそんなことを口にすると、

「いやだ…。わかりますか?」

 姉さんが、猛り立つ僕のペニスをにぎにぎ揉んで、はにかむように笑ってみせた。

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