淫美な虜囚

ヤミイ

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54 M男への道⑧

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 姉さんの指が、張り出した亀頭のエラの下を握った。

 人差し指と親指で輪をつくり、おそるおそるといった感じで、包皮を下に押し下げる。

 いったん戻りかけ、亀頭を覆い隠しつつあった長い包皮が、ずるりと剥ける。

 と、独特の臭気を放ちながら、ぬるぬるに濡れた亀頭の大部分が露わになり、かすかな湯気が立ち上った。

 ちゅぷり。

 尿道口から滲んだ透明な汁が亀頭の表面を伝い、雁首の下を握った姉さんの指を濡らしていく。

「ああ…」

 その光景のたとえようもない猥褻さと、亀頭に感じる名状しがたい快感に、無意識に喘ぎ声を漏らす僕。

 窮屈な包皮が、カウパー腺液で覆われた亀頭の表面をこするこの感触。

 オナニーの際でも十分気持ちいいのに、他人の手によるそれは快感が倍加する。

 しかも今は、憧れの佐代子姉さんの手が、僕の剥き出しの性器をなぶっているのだ。

「姉さん…いいよ…とっても、いい…」

「そう? そう言ってもらえると、姉さん、うれしいわ」

「できれば、もう少し、強く…」

「強く? 強く、どうしてほしいの?」

 僕を見つめる姉さんの瞳に、生き生きとした光が宿った。

 正直、こんなにもはつらつとしている佐代子姉さんを目の当たりにするのは、これが初めてだった。

 姉さんは、僕と翔が繰り広げるこの破廉恥な行為に参加できるのが、それほど嬉しいのだろう。

 今思えば、姉さんの部屋で見つけたBL漫画は、かなり過激な内容のものばかりだったのだ。

「強く、握って、上下に、扱いて…。そ、それから…」

 うわ言のように、僕は言う。

 今は翔が僕の右の耳の穴に舌を突っ込んでいて、それがめちゃめちゃエッチで興奮する。

「それから? それからって、どうすれば?」

「プラグで、にょ、尿道を…」

「そうだったわね、やだ。忘れてた」

 両手を打って、悦びを表現する佐代子姉さん。

「これを、こうするんだったよね。さっきはまだ、中途半端だったから、もっと思い切ってやらなくっちゃね」

 僕の陰茎に5本すべての指を巻きつけ、千切らんばかりの力で握りしめると、姉さんが左手でプラグをつまんだ。

 そしてー。

 ぐにゅ、ぐにゅ、ぐにゅ。

 禁断の管への、本格的なピストン運動が、始まった。
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