淫美な虜囚

ヤミイ

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27 調教⑯

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 無造作でありながら、とろけるようなキスだった。

 僕の口の中に舌を挿入し、口腔内を舐め回すと、翔が唇で僕の舌をじゅるじゅる音を立てて吸い上げた。

 唇が口を離れ、首筋から鎖骨、そして胸へと降りていく。

 その動きに合わせて、カタツムリが這ったように、僕の肌に唾液の道ができる。

 翔の舌が僕の乳首を捕らえ、コロコロと転がしにかかった。

「ああん…」

 思わず甘い声が出た。

 乳首がどんどん硬く尖っていくのがわかる。

 握られた翔の手の中で、僕の分身が急速に成長を始めた。

「いい子だ」

 乳首を舌で転がしながら、上目遣いに僕を見て、翔がささやく。

「こんなに感じやすい男は初めてだよ。おまえはきっと、理想的な性奴隷になる」

 そう言いながら、僕を軽々と抱き上げると、翔は僕を部屋の中央のベッドの上に転がした。

 痩せて貧相な僕の躰が、明るい照明の下に露わになる。

 中学生のような躰つきのくせに、股間からそびえる分身だけは成人男性並みに巨大化していた。

 恥ずかしかった。

 でも、僕は隠さなかった。

 なぜか、見られるのが心地よかった。

 背中がぞくぞくする。

 翔は己の股間から斜めに突き立った男性器を僕に向け、じっと僕のはしたない身体を眺めている。

 僕の分身はまだ包皮に包まれているが、その先端では皮がめくれかけ、透明な液が中に溜まり始めている。

「一緒に逝きたいか」

 冷徹な声で、翔が言った。

 仰臥したまま、僕はうなずいた。

 僕だけ逝かされるのも、倒錯的な感じがして悪くはない。

 でも、もう一度翔の逝く時の苦しげな顔が見たかった。

「ならば、こうしてやろう」

 翔が僕の顔の上にまたがってきた。

 こちらに背を向け、おもむろに僕の股間に顔を近づけていく。

 目の前に翔の器官がそびえていた。

 にこ毛の合間からそそり立つ、逞しいピンク色の筋肉質の硬い棒が。

「咥え合おう」

 僕の先端をちろりと舐めて、翔が言った。

「男同士のシックスナインの良さを、おまえに教えてやるよ」
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