淫美な虜囚

ヤミイ

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23 調教⑫

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 翔の精液はどろりとしていて、とても温かく、青臭い匂いと舌を刺す苦い味が同居していた。

 これを飲まされるのは今日二度目だが、一度目のような不快感は薄らいでいた。

 いや、それどころか、このぬるりとした液体の中に何億という数の翔の”命”が含まれているのだと想像すると、僕は一種異様な感動すら覚え始めていた。
 
 僕は今、この美青年の”命”を飲み干しているのだ…。

 僕がペニスに付着した精液の残滓を舐め尽くすと、僕の顔を上げさせて翔が言った。

「今度はおまえの番だ。なに、その元気だ。今ここで射精したところですぐにまた溜まってくるだろう。おいで」

 翔が僕を抱き上げ、自分の膝の上に座らせた。

 身長も低く、体重も軽い僕は、翔に羽交い絞めされるとまるで幼児だった。

 その僕のセーターとシャツをめくり上げると、あばらの浮き出た痩せた胸板と杏の実のような乳首が現れた。

「すべすべで女みたいだな」

 翔が手のひらで僕の胸を撫でる。

「やめ…て」

 ぞくぞくするような疼きを感じて、僕は嫌々をするように首を横に振った。

 チノパンから引きずり出されたままの性器が勢いを増し、鎌首をもたげるのがわかる。

 その感覚と胸への愛撫で僕の亀頭の先から汁が滲み出す。

 僕の反応を確かめると、やおら翔が指で僕の乳首を弄り始めた。

「知ってるぞ。おまえ、ここが弱いんだろう」

 最初はやわらかく、だんだんと愛撫が強くなっていく。

 ねじられたりひねられたりするうちに、僕の乳首は石のように硬くなってきた。

「自分に正直になれ。どうだ。気持ちいいか?」

 両方をいっぺんにつままれ、捩じ切るようにぐいぐい姫り回される。

「あふ…」

 自分のものとは思えぬ、ひどく甘い声が喉から洩れた。

 弄り回される乳首がじんじん痺れ、快感のパルスが脊椎を駆け抜ける。

 翔が乳頭に爪を立ててきた。

「や、やめて…」

 僕は喘いだ。

 自分が暴漢にレイプされる少女にでもなった気がした。

「うそをつけ。本当はもっとしてほしいくせに」

「あっ」

 爪を立てたままいきなり左右に強く乳首を引っ張られ、僕は翔の上でのけぞった。

 頭の中にもやがかかったように、意識がもうろうとしていく。

 ああ…なんて…なんて気持ちいい…。

 もっと、もっと、して…。

 ふと我に返ると、いつの間にか服も下着も脱がされ、僕は全裸で翔の膝の上に横たえられていた。

 勃起した乳首も、汁を滲ませるペニスも、あますところなく翔の目の前に曝け出されてしまっている。

「綺麗な躰だな。少女みたいで、他の男たちのようにゴツゴツしていない。完全に俺の好みだよ」

 左手でふたつの勃起乳首を弄びながら、右手で翔が僕の勃起ペニスの根元を握ってきた。

「どうしてほしい? ここでやめてもいいんだが」

 口元に意地悪そうな笑みを浮かべてそう言った。

「だめ…」

 僕はもう一度首を左右に振った。

 さっきとは逆の意味だった。

 このまま放置されるなんて…この高ぶりをどうしてくれるんだ…。

 そう思わずにはいられなかった。

「やめないで…」

 無意識にねだるような声が出た。

「こうされるの、好きか?」

 愛撫を続けながら、翔が訊く。

「す…好き」

 ついに本音を口にして、僕は耳のつけ根まで赤くなった。
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