淫美な虜囚

ヤミイ

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20 調教⑨

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 翔の手の動きが速度を増した。

「あ、あ、あ、あ、あああああっ!」
 
 僕は千切れるほどの力で股間から生えた突起物をしごかれ、腰を狂おしく前後に振って絶叫した。

 どくんどくんどくん・・・。

 お馴染みの脈動が始まった。

 こうなるともう止められない。

 ペニスが爆発するように膨張する。

 開いた尿道口から多量の白濁した液がほとばしり、音を立てて濡れた床に飛び散った。

 翔が射精したのは、その直後だった。

 直腸内にすっぽりはまり込んだ硬い肉の棒が、ふいにぐっと太さを増し、あの脈動を伝えてきた。

「「おおうっ!」

 翔が僕の尻に最後の一撃を加えてきた。

 放出の快感に浸る間もなく、僕の中に熱いものが満ちあふれるのが分かった。

「はふっ!」

 僕は異様な快感に打ち震えた。

 射精とは全く別の、肛門を起点とする異様な快感が脊椎を貫いた。

「ぐはあっ!

 翔が僕の中から乱暴にペニスを抜き、僕を床に突き転がした。

 肛門から翔にぶちまけられた体液を垂れ流し、僕は無様に横倒しになって転がった。

 けだるい愉悦が、ひたひたと全身に広がっていく。

 しごきまくられたペニスと、太い肉棒で攪拌された肛門がしくしくと痛んだ。

 だが、それすらも快感に思えるほど、僕はぬるま湯のような居心地のいい多幸感に満たされていた。

 屈辱を感じなかったといえば、うそになる。

 だが、今の僕には、その恥辱まみれの自分の姿を想像することすら、快楽だった。

 これが…性奴隷…?

「男に犯されるのも、悪くない経験だろう」

 翔が言った。

「特におまえのような超がつくほどのM男には」

 呼び方が”君”から”おまえ”に変わっている。

 奴隷認定されたからには、そのほうが僕にふさわしいということか。

 僕は答えなかった。

 M呼ばわりされることにも、ホモセクシャルと決めつけられることにも、やはりまだ抵抗があった。

 心のどこかで、僕はまだ正常なのだ、という声がする。

 確かにこれは、気持ちいい。

 気持ちよすぎて、病みつきになるほどだ。

 でも、僕が本当に望むのは、やはり愛する女性との正常な性交だ。

 たとえば佐代子姉さんみたいな…。

 胎児のように丸くなり、ぼんやりとそんなことを考えていると、叱るように翔が言った。

「立て。奴隷のおまえには、まだやることが残っている。いつまでもさぼってるんじゃない。ほら、すぐに立って、これを舐めて綺麗にしろ。いいか。よく覚えておけ。男同士の性交渉では、終わった後にお互いの性器を綺麗に舐め合うのが礼儀なんだ。それが感染症予防にもつながるし、相手に感謝の念と敬意を表すことにもなる」

 翔が突き出したのは、淫らな汁でぬらぬら光る半立ちのペニスだった。
 
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