淫美な虜囚

ヤミイ

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8 淫らな試験③

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 翔の指が、蜘蛛が這うように、僕の躰を這い回る。

 あう・・・。

 初めはくすぐったいだけだったが、やがて変化が現れた。

 こ、これは…?

 この、感じ・・・。

 僕は目を見開いた。

 ふいに、躰の芯に火がともったような、妙な気分に襲われたのだ。

 やがて、翔の手が右の乳首に達し、手のひらで転がすように撫で始めた。

 それが、いけなかった。

「くっ」

 乳頭が疼き、覚えず、声が漏れた。

 急速に膨れ上がる衝動に、僕は思わず身悶えていた。

「どうした?」

 耳元に熱い息を吐きかけて、翔がささやいた。

「気持ちいいのかい?」

「ち、違う…」

 僕は、幼児がいやいやをするように、首を横に振った、

 気持ちいいなんてこと、あるはずがない。

 だって、相手は男なのだ。

 男に触られて気持ちよくなるなんて…そんなこと、あっていいはずがない。

「違う? そうかな?」

 翔が低く笑った。

「君がいくら否定しても、身体が反応してきてるようなんだがね…」

 翔が、右だけでなく、左の乳首もつまみあげる。

「いいのかい? こんなにしちゃって…」

「…」

 僕は声が漏れないように、唇をかみしめた。

 悔しいけど、それは否定できない事実だった。

 あろうことか、乳首が、硬く尖り始めている。

 見なくてもわかった。

 翔に撫でさすられて、僕の乳首は、オナニーの時のように、石のように硬くなっているのだ。

 屈辱で顔が熱くなった。

 翔はまるで僕の性癖を知っているかのように、乳首を執拗に責めてくる。

 毎日のオナニーの時、僕は左手でおのれの分身をしごきながら、右手で乳首を弄るのが習慣になっている。

 右、左と交互につまんで捩っていると、あたかも誰かに犯されているようで、とっても気持ちよくなるのだ…。

「感度がいいんだな」

 また翔が耳の穴に息を吹きかけてきた。

「下も、だんだん硬くなってきた」

 翔が、ズボンの前を、僕の股間に押しつけている。

 布地の感触が、包皮越しに、僕の亀頭を刺激する。

「やめて…」

 ぎゅっと目をつぶったまま、僕は喘いだ。

 重力に逆らって、下半身で”竿”が勃ち始めているのがわかる。

「本当に?」

 親指と人差し指で僕のふたつの乳首をきつくつねり、コリコリ弄り回しながら、翔がたずねた。

「やめちゃって、本当にいいのかい?」

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