上 下
315 / 323

315

しおりを挟む
 水と精液でべちゃべちゃになった僕のペニスを無造作に彼がつかむ。

 右手で雁首の下をむんずと握られ、ズルむけになった亀頭が風船のように膨らんだ。

 その鼻面の部分を左手の親指と人差指で左右から挟み、ぎゅうっと絞って尿道口をこじ開けた。

「よし、いいぞ。挿入だ」

「行きますよ。ほうら」

 Kが右手に持ったカテーテルを、こじ開けられた僕の尿道口に突っ込んだ。

「あふっ」

 思わず白目をむく僕。

 バキバキッ。

 その擬音から、再びペニスが最高硬度を取り戻すのがわかった。

「むっちゃスムーズに入りますけど」

 ぐりぐりと僕のペニスの中にカテーテルをこじ入れながら、呆れたようにKが言う。

「たぶん、こいつ、やってるな」

 その様子を見て、見下すように彼が言った。

「やってるとは?」

「尿道オナニーだよ。泌尿器科には、時々妙な患者がやってくるそうだ。尿道に、安全ピンやらストローやら、果てはボタン電池まで詰め込んだ変質者が」

「じゃあ、先輩も…」

 Kが問いたげに僕を見る。

「白状しろ。ふだん尿道に入れる、きさまの得物は何なんだ?」

「こ、これ…」

 僕は顎で尿道に突き立った透明な管を指し示す。

「カテーテルを入れて、それで…」

「それで、どうするというんだ?」

「射精した精液を、自分で、飲む・・・」

 そうなのだ。

 それが僕の趣味でもあり、肉便器としてのメンテナンスのひとつでもあった。

 なぜって、全社公認の肉便器である以上、精液の味には気をつける必要がある。

 健康を害しても、適度な甘さを譚持つ必要があるからだ。

「味見、というわけか」

 さすが僕の元調教師だけあって、彼の勘は鋭かった。

「特に重役会議の前などは、自分で何度も精液の味を確かめる。それがプロというものだと、そう言いたいわけか」

 僕はうなずいた。

 この地位は、誰にも渡しはしない。

 いくら若いといえ、K、おまえにここまでやる覚悟はあるのか?

 詰問するような僕の視線から、うろたえ気味にKが目を逸らす。

「自分の精液飲んで悦んでるなんて、やっぱりこの人、異常ですよね」

「まあな。だが、そう仕向けたのは他でもない、この俺だ」

 Kからカテーテルを奪い取り、左手で固定した僕のペニスの中心で、彼がぎゅうぎゅうこね始めた。

「こいつを、誰にでも快楽を与えられる、究極のセックスマシーンに育て上げるためにな」

 ぎゅうぎゅうぎゅう。

 ペニスが軋んだ。

「ア、アア、アアアアアアア…」

 尿道ごと揺さぶられるようなその感触に、僕はやおら躰を全開にする。

 やせこけた胸からは黒レーズンのようなふたつの乳首を勃たせ、尿道口に刺さった管の中に透明汁を分泌した。

「さあ、仕上げはいよいよ通電だ」

 彼が僕をKの手にゆだね、立ち上がった。

「アナルバイブの威力をMAXにして、こいつを完全メスイキ状態に追い込んでおけ」


 

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

捜査員は柱の中央で絶頂を強制される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

処理中です...