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 シコシコシコシコ…。
 
 彼がアナルバイブを僕の管の中に突き入れては引き出す作業を繰り返す。

「ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア…」

 とてつもない快感の渦に飲み込まれ、僕は官能に悶える熟女のように身をよじる。

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ…。

 ピストン運動の傍ら彼がオイルを垂らすので、僕の肛門の中はもうぐちょぐちょだ。

 バイブの振動が最深部の前立腺隆起を直撃しているため、僕は萎えるどころか鬼のように勃起してしまっていた。

 鉄の棒みたいにカチカチにしこった僕の器官をKが握り、手前に引いては手を離す。

 鎧状の海綿体を纏った長大な肉色のその器官は、己の弾性で元に戻ろうとし、勢い余って僕の下腹を打つ。

「どうですか? また出せそう?」

 笑いながらKが開いたほうの手で僕の乳首を玩具みたいに弄ぶ。

「あは…あああ」

 悩ましげな声が喉から漏れてしまった。

 Kのいう通りだった。

 僕はまたしても、”出せる”ところまで追いつめられようとしていた。

 Gスポットを刺激され続けているため、勃起が収まらないのだ。

 そこに一番好きな乳首攻撃を加えられたら、もう射精するしかない。

 望むところだった。

 僕は裸身を反り返らせ、すべてをふたりにゆだねる体勢を採った。

 目を開けると、天井が一面の鏡になっていて、ふたりの全裸の男に弄ばれる僕の躰が映っていた。

 アナルに異物を挿入され、男根を触られ、乳首を弄りまくられ、のけぞり、痙攣する全裸の若者、それが僕。

 それはあまりにもいやらしい光景だった。

 Kと彼が僕を責めながら、そのうち、僕の肌に舌を這わせ始めた。

「クウウウウ…ハアアアアア」

 僕は妖しく身をよじる。

 ふたりの唾液がナメクジの這った跡のように僕の肌に糸を引く。

 はあはあはあはあ…。

 喘ぎ声が大きくなる。

「皮をめくって…」

 僕はつい、懇願してしまう。

「なかを、触って…」

 そう。

 そうすれば、すぐにでも…。

「またそれか?」

 彼があざけった。

「これだけ大きいのに、皮被りとはな」

「矯正しちゃいますか?」

「いや、今はやめとこう。このままのほうが、悦ぶ役員も多いんだ」

「そうなんですか」

「感じやすいからな。仮性包茎は。K、おまえもそうだろう?」

「え、ええ、まあ」

 ずるり。

 めくられた。

 ほわああっ。

 白い湯気とともに、真っ赤に充血したまん丸の亀頭の先っちょが露わになる。

 それは、オイルでコーティングしたようにヌルヌルに濡れ、鈍い光沢を放っている。

「どうだ」

 彼が手のひらでその鼻面を包み込み、ぐるりとこねるように動かした。

「ああああああっ!」

 鋭い快感が躰の芯から脳天までを一気に駆け抜けて、僕はブリッジするように腰を突き上げた。

「い、いい…も、もっと…」

「こうか?」
 
 にゅるり。

「はふっ! ああんっ! もっとお!」


「ここか?」

 彼の手が動く。

 ぐにゅっ。

 ぐにゅにゅにゅっ!

 ああ、何もかもが、汁だらけ。

 気づくと僕はすすり泣いていた。

「ああん、おかしく、なっちゃう…」

「なれよ」

 ぬるっ。

 彼がこじる。

「早く狂っちまいな」

 きゅるるるる…。

 手が、手が…。

 一番、感じる、ところを…。

「あきゅうっ」

 ぴく、ぴく、ぴく。

 腰が跳ねる。

 いつのまにか、僕は泡を吹いていた。
 
「あ、熱い…ちんちん、熱い…」

 とー。

 どくん、どくん、どくん…。

 また、あの脈動が、遠くから、潮騒のように…。

 
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