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「なるほど、自慢するだけのことはある」

 彼が舌で口の周りに付着した僕の精液を舐め取った。

「きさまの汁も、なかなかコクがあり、味が深い。濃さではKに負けるが、この甘さは病みつきになりそうだな」

「でしょう?」

 胸を弾ませながら、僕は言った。

「俺は会社公認の肉便器です。誰の口にも合うように、普段から精液の味にも気を配っている」

「たとえば?」

「口淫されそうな日の前には、甘味の強い食品を多く摂り、前もって出してみて自分でも味見する」

「それがプロの矜持というわけか。だがな、肉便器も飽きられたら、終わりだ」

「馬鹿な。肉便器は、若いだけで務まる役職じゃない。それに俺は、まだ負けていない」

「わかってるさ。じゃあ、舐めてやるから早く次、出してみろ」

 Kと僕を正面向かせると、顔を近づけ、突き出た二本の器官を交互にチュパチュパ舐め出す彼。

 肛門に手首まで挿入されているせいで、ふたりとも、射精直後であるにもかかわらず、まだ勃起したままだ。

 いわゆるメスイキ状態にあるからだった。

 前立腺を薄い皮越しにニギニギされる快感に、彼の巧みな口技が加わり、僕らはすぐに喘ぎ出す。

「ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア」

 Kが震えながら平らな下腹を起伏させてヨがる様子を横目で見ていると、ただそれだけで逝きそうになる。

 彼は仮性包茎の亀頭を二本、痛みを感じさせない程度に巧みにしゃぶり回しながら、時折舌先で穴を突く。

 穴というより亀頭の鼻先に縦に切れ込んだスリットだ。

 そこー尿道口をつつかれると、鼻の奥がツーンとなり、思わず尿が漏れそうになる。

「次はまた兜合わせと行くか」

 いい加減しゃぶりまくったところで、彼が両手首のスナップを利かせ、僕とKを向かい合わせにする。

「俺が兜合わせしてやるから、きさまらは口を使って相手を逝かせてみろ。自分より早く涸れるようにな」

 そうして時代劇のチャンバラシーンのように、そそり立たつ二本の肉バナナを、またしても戦わせ始めたのだー。

 
 
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