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 彼の手首の先に突き刺さったふたつの裸体。

 どちらもその両足はUの字に折り曲げられ、首の後ろで手首と一緒にひとまとめに結束されている。

 腹話術師の人形と化した僕とKは、直腸の奥で彼に前立腺隆起を握られ、半ばメスイキ状態だ。

 だから互いに股間からペニスを剣道の竹刀のように斜めに突き出し、蕩けんばかりの恍惚に震えている。
 
 そんな僕らをロープの力を借りて彼は自在に操り、今まさに、ペニスとペニスによる剣道を始めようとしていた。

 斜めに突き出た二本のペニスが、烈しく打ち合った。

 僕のペニスがKのペニスをはじき、弾性で戻ってきたところを更に突く。

 勃起して固くなった僕の亀頭の先がKのペニスの雁首の喉元に食い込み、Kが小さく叫び声を上げる。

 痛いからではない。

 気持ちいいからだ。

 バシッ、バシッ、バシッ!

 勃起チンポによる打ち合いは、明らかに僕のほうに分があった。

 同じ仮性包茎同士といえども、場数を踏んだ僕のほうが快感に耐性があるし、なにより性器の太さが違う。

 Kのものが少年っぽさを残してペンシルのように細いのに対し、僕のは松の幹のごとくごつくて太い。

 打ち合いは僕にとっても射精ものの快感だったが、打ち合いが続くほどにKの劣勢が明らかになった。

「それ以上は、だめえっ!」

 洋梨型にくくられて、無様な姿で突き上げられながら、すすり泣きながら訴える。

「僕、もう、いっちゃい、そう…」

 が、彼は容赦しなかった。

 右手に刺さった僕を動かすと、僕のヌルヌル亀頭でKの赤剥け亀頭をこすり出したのだ。

「ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア」

 スタッカートの要領でKが喘ぎに喘ぎまくる。

「デ、デル、デチャウ…」

 半泣きでそうつぶやいた瞬間、

 ぶわっ!

 Kのペンシル型亀頭が膨張して、縦に切れ込んだ尿道口から、

 どびゅっ!

 どびゅびゅびゅっ!

 と、ついに真っ白な体液を噴き出した。
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