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「よし、少しずつ、上げろ」

 彼が命じ、Kが操作盤を操作する。

 両手と両足を縛ったロープが上昇を始め、僕は奇妙な格好のまま、宙吊りになる。

「むちゃ恥ずかしい体位ですね。まるで性器をつけた下半身だけのトルソみたいだ」

 目の前に来た僕の陰部に目をやって、Kが鼻で笑った。

「なまじ剃毛してるだけに、いやらしさ百倍だ」

 せせら笑いながら、突き出たペニスをテロンと右手ではたいてきた。

「あうっ」

 感じてしまい、ついつい喘ぎ声を漏らす僕。

 ぶるんぶるんと上下に揺れる勃起肉竿は、先っちょから透明汁をまき散らす。

「もう少し上だ」

 彼が言い、Kが更に僕を引き上げた。

 ちょうど、彼の顔の前に僕の尻が来る高さである。

 両足を体側に密着させて垂直に上げ、膝を折り曲げて首の後ろに回し、両足首をうなじにひっかけた僕。

 そこから伸びたロープは天井を横切るレールに連結し、それとは別に万歳の体勢で真上へと伸ばした両腕を手首のところで拘束したもう一本のロープが、同じくそのレールに固定されている。

 つまり、四肢を真上に伸ばして縛り上げられ、吊るされたおかげで、僕はお尻を真下に突き出す格好だ。

 尻肉が左右に引っ張られているせいで、当然、谷間は大きく開き、肛門が丸出しである。

 そのスースーする穴の部分を、彼が下から覗き込んだ。

「さあ、さっきの続きを始めるとするか」

 指で括約筋をめくって、中にふうっと息を吹き込んできた。

「ああっ」
 
 静電気みたいな微細な快感が駆け抜けて、ペニスが勝手に動いてしまった。

「かなり緩んでますね。これならフィストファックも夢じゃない」

 Kが彼に頬を寄せ、興味深げに僕の恥ずかしい穴を見上げてきた。

「睾丸が邪魔だな。終わるまで、持ち上げていてくれるか」

「先輩のこれ、まん丸ででかいですもんね。了解です。おらよっと」

 精巣ごとぎゅっと袋を握り締められ、

「はうううっ」

 無抵抗の僕は、切なく鳴いてしまったものだった。

 

 
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