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「ウ、ウン・・・」
 
 Kがうなずいた。

「オ、オネガイ・・・」

 恥ずかしそうに、頬を桜色に染めている。

「じゃあ、もう一回、自分の口で言ってみろよ」

 ここぞとばかりに、僕は嗤った。

「何をしてほしいんだっけ?」

「皮を・・・めくって・・・」

 僕に急かされ、Kがねだるように言い始めた。

「なかを・・・さわって・・・」

 言い切ったとたん、真っ赤になって顔を背けた。

「いいじゃないか」

 Kを羽交い絞めして、指先で勃起し切ったその乳首を弄びながら、彼が言った。

「やってやれよ。根元まで剥いてやれ」

「任せてください」

 僕はうなずき、Kの下半身に手を伸ばす。

 ―皮をめくって、なかをさわってー

 普段ならこれは、僕の台詞である。

 口癖というか、感極まるとつい声に出して漏らしてしまうのだ。

 それを他人に言わせるのは、なかなかいい気分だった。

 こんな機会はめったにない。

 なぜってこれは、仮性包茎者を相手にした時しか、口にできない言葉だから・・・。

 彼の指技で乳首を嬲られ、Kは今や完全にペニスを勃起させていた。

 植物の茎に似た細くて硬い肉の棒が、わずかに湾曲しながら丸い先端を天井に向けている。

 Kは僕の手にそれをなすりつけようと、自ら腰を突き出して、すがるような眼で見つめてくる。

 勃起し切ったKのペニスは、茎の部分が細い分、バトントワリングで使うバトンにそっくりだった。

 ただ違うのは、丸く膨らんだ先端が余った皮にすっぽり包まれていることだ。

 正確には、勃起しているせいで、先っちょから先走り汁で濡れた鼻面だけがちょっぴり覗いてる。

 僕はこちらを向いて震えるその棒状の物体の首のつけ根を右手で握ると、ゆっくり根元の方へとスライドさせた。

 クチュッ。

 粘液の音とともに、ぬるりととした感触。

 つるんと包皮が後退し、パフェの上のサクランボみたいに赤い亀頭が、少しずつ姿を現した。

 湯気が上がり、つーんと独特の臭いが鼻を衝く。

 アンモニアと鰹出汁が混じったような、仮性包茎特有の恥垢の臭いである。

 Kのペニスはすごく熱くなっていた。

 若いだけに弾力に富み、ぎゅっと強く握ると、細いわりに中にしっかり芯が通っているのがわかった。

「アアッ」

 めくれる過程で、包皮が濡れそぼった亀頭を擦る。

 同じ立場にいる者として、僕は知っている。

 実は、仮性包茎者にとって、これがなんとも気持ちいい。

 やはり感じたらしく、Kがかすれた声を上げ、腰をびくりと動かした。

「ヌルヌルだな」

 現れた亀頭を一瞥して、僕は言った。

「K、おまえ、恥ずかしくないのかよ、裏人事課のホープのくせに、チンポの先をこんなに濡らしやがってさ」

 
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