上 下
218 / 323

218

しおりを挟む
「ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア・・・」

 断続的に、声が出た。

 ズブズブズブズブ・・・。

 尿道を拡張しながら、カテーテルが僕を掘り進む。

「アン、アン、アン、アン、アン、アン・・・」

 全身の震えが止まらない。

 チューブの先が膀胱の入口まで辿り着くのに、永遠に近い時間が経過した。

「ここまでかな。もうこれ以上、入らない」

 チューブをグリグリ回していたKが、突き当りを感じたらしく、そう独りごちた。

「ハン、ハン、ハン、ハフンッ」

 膀胱の入口近くで、カテーテルは前立腺に触れている。

 それが、眩暈のするほど気持ちよくって、僕はバキバキに勃起する。

 カテーテルの反対側の端には尿取りパットがぶら下がっているにもかかわらず、だからペニスは立ったままだ。

 鏡に映る自分の姿に、僕はわななかずにはいられない。

 二重Tの字の十字架に貼り付けにされ、両手と両足を左右水平に伸ばした全裸の青年。

 その真ん中から、斜め30度の角度でそそり立つ棒状の生殖器官。

 その亀頭の先っちょは無残にも口をこじ開けられ、そこからプラスチックの袋がついた透明な管が垂れ下がる。

「いい眺めだ」

 満足げにうなずくと、ひと仕事終えたKに向かって彼が言った。

「そろそろ行くか。まずは全身マッサージからだ。ただし、乳首とペニス以外の部分を重点的に責めてやれ」

「つまりは焦らしに焦らして、禁断症状の出たヤク中並みに狂わせてやれと、そういうわけですね」

 彼の言葉に、我が意を得たりとばかりに、Kがうなずいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

捜査員は柱の中央で絶頂を強制される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

処理中です...