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 クチュクチュ音が止んだ。

 引いていく痺れ。

「これだけ濡れればいいだろう」

 彼が立ちあがり、背後に回る気配がした。

「や、やめないで・・・」

 恨めしげに僕は訴える。

 解放された肛門がもの寂しい。

 チンポを舐めているのも、Kひとり。

 刺激が半分以下に減り、早くも躰が疼き始めていた。

「も、もっと、ほしい・・・」

 括約筋が彼の指を求めて蠢動する。

 もっとたくさん、クチュクチュしてほしい。

 ずっと奥まで、入れてほしい。

 奥の奥にある、一番気持ちいい部分を、ツンツンつついてほしいのに・・・。

「心配するな。すぐにもっと気持ちよくしてやるから」

 彼の含み笑いを伴って、割れた尻肉に押し込まれる硬いものの感触。

 すごく、熱い。

 しかも、表面がすべすべしていて、ヌルヌルだ。

 僕は赤面した。

 歓喜の情がマグマとなって噴き上げる。

 ついに来た。

 バイブでも指でもない、ナマの肉バナナ。

 僕をここまでダメにするきっかけとなった、彼自慢の生殖器官である。

 この不自由な体勢では、肝心のブツを見ることは不可能だ。

 でも僕は容易に想像することができる。

 彼の亀頭は、上から見た形は綺麗なハート形なのだが、横から見ると、兜を被せた大蛇の頭部に似ている。

 亀頭が大きく、庇みたいにエラが張り出しているせいだ。

 そして、それを支える頑丈な茎の部分は、鎧を思わせるゴツゴツした海綿体に覆われている。

 その姿は、まるで全身筋肉で構成された獰猛な棍棒だった。

 ただ棍棒はまっすぐではなく、へその穴に突き刺さらんばかりに大きく湾曲しているのだが・・・。

「どうしてほしい?」

 濡れた亀頭を僕の尻肉の割れ目に擦らせながら、彼が僕の下顎を抓み、首を捻じ曲げた。

「お願い・・・」

 その瞳を目の当たりにしたとたん、僕は衝動的に口走っていた。

「キ、キスして・・・」

 口から出たのは、他人のものかと思われるほど、甘い声だった。
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