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 右手で乳首を弄びながら、Kが彼の右腕を持ち上げた。
 
 頭上に伸ばす形にまでもっていき、腋の下を露わにする。

 剃毛されたつるつるの肌に鼻をうずめ、匂いを嗅ぐK。

「いい匂いですね」

 ニヤリと微笑んだかと思うと、やにわに舌を伸ばし、ザラザラの正面で舐め始めた。

「くっ!」

 びくんと彼の躰が跳ね上がる。

 Kの指につままれた彼の乳首はいかにも固そうだ。

 それをKがコリコリと、右に左によじり続ける。

「くああああっ」

 乳首と腋の下を責められただけだというのに、彼は断末魔のような悲鳴を上げる。
 
 僕を調教する時はあれほど強者だった彼。

 人気のない事務所の片隅で、仮眠室で、僕を犯し続けたあのケダモノのような男が今、目の前で悶えている。

 それはとても不条理で、しかし、欲情をかきたてる光景だった。

 Kに上半身を任せることにして、僕は彼の下半身に取りついた。

 腋の下同様、綺麗に剃毛された陰部から、薔薇色に上気した肉のバナナがそそり立っている。

 バナナは弓状に反り返り、そのズル剥けの亀頭を流線形の臍に届かせようとしていた。

 僕はその肉棒の中心あたりをむずと握りしめた。

 芯のある硬い棒は、独特の手触りの弾力に富み、異様に熱い。

 しかも、彼自身、相当な勢いで欲情しているらしく、全体が尿道口から滲み出た先走り汁でねちょねちょだ。

 腹にくっつこうと反り返ったそれを、レバーを操作するように、力任せに右に倒す。

 鎧に覆われたカチコチの男根を直立させると、亀頭の裏に親指の腹を当て、ぐいと上向きに擦り上げてやる。

「あ・・・」

 後頭部と踵だけを支点にのけぞる彼。
 
 児童公園の雲梯の形に反り返ったその裸体のあちこちに、縄を束ねたような艶めいた筋肉が浮き上がった。



 

 

 
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