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 ロビーのパネルから彼が選んだのは、SMルームだった。

 全裸の僕を両側から支えるようにしながら、彼とKが人気のない廊下を進む。

 スーツ姿の二人に対してひとりだけ全裸というシチュエーションが、否応なく僕を昂らせた。

 キャバ嬢に打たれた覚せい剤の影響で射精後も勃起し続けるペニスが、歩くたびに揺れて気持ちいい。

 しかも、歩きながらKは偶然を装って僕の尻肉を割り、肛門に指を入れたり睾丸を揉んだりする。

 さすが彼の後継者だった。

 新人の癖に、手つきにためらいや無駄がまったくない。

「ここだ」

 彼がカードキーで指定のドアを開けると、妖しい照明が僕らを包み込んだ。

 薄暗い空間の中央にはキングサイズのウォーターベッド。

 壁も天井も鏡張りで、奥にそこだけ煌々と明るいスケルトンのバスルームが見える。

「まずはシャワーだ」

 彼が言い、瞬く間に裸になった。

 Kも負けじと服を脱ぐ。

 Kはまだ少年ぽい体つきをしていて、それが逆にセクシーだ。

 しかも、僕と同じく、仮性包茎ときている。

 更にふたりに共通しているのは、僕同様、綺麗に陰毛を剃っていることだった。

「来い」

 シャワー室に引きずり込まれると、すぐにそれが始まった。

 両腋に立つ二人。

 二本のペニスが僕のペニスに添えられ、彼の手でひと握りに握られる。

 彼の手が下がり、僕とKの皮を剥く。
 
「アアッ」

「クウッ」

 のけぞる僕ら、仮性包茎者。

「まずは再会を祝して、兜合わせの三人プレイだ」

 くっつき合った三つの亀頭の上にツーっと唾液を落としながら、厳かな口調で彼がそう言った。

 

 
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