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「アアアーッ! もうダメっ! 出る、出ちゃうぅっ!」
 全身を瘧に罹ったように震わせ、僕は絶叫する。
 ペニスが身体から独立したイキモノのように信じがたいサイズにまで膨張し、尿道口を開く。
 どびゅ。
 どびゅっ、どびゅう!
 どびゅびゅびゅっ!
 噴き出る体液。
 そのあまりの量の多さに、先生の頬が風船のように膨らみ始める。
「アア、アア、アア、アア、アア、アア、アアーッ!」
 深夜の事務所の真ん中で、恥も外聞もなく痙攣する、全裸の男、それが僕。
 こんなの、まったくもって、ケダモノだ。
 僕はただ臭い汁を生産し、快楽とともに吐き出すだけの、肉塊なのだ。
 そして、その僕が噴射する命の種がたっぷり詰まった体液をごくんごくんとうまそうに飲み乾す彼は、超がつくほどの変態だ。
 そうして、どれだけ時間が経ったのかー。
 僕の精液を言葉通り一滴も余さず飲み乾し、最後に口の周りについた残滓を舌で舐め取ると、広げた僕の脚の間を熱気の籠った眼で見下ろして、彼が言った。
「見ろ。あんなに出したのに、おまえのペニスは、まだ勃っている。しかも、ただ勃ってるだけじゃない。前以上に、ガチガチに硬く、太く、長くなっている。これがなぜか、わかるか?」
 肌という肌を快感でさざ波のように震わせながら、僕はけだるくかぶりを振った。
「ドライオーガズムだよ。いわゆる”メスイキ”というやつさ。前立腺への刺激で生まれるドライオーガズムには、射精による終わりがない。つまり、刺激されればされるだけ、永遠に快感が続くということさ。精液を出し尽くし、陰嚢がからっぽになってさえもね」
 
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