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 僕は虫か何かみたいにぎこちなく腰を突き上げる。
 彼の口がとっても気持ちいいからだ。
 もっともっとしてもらいたくって、僕はブリッジするように裸の腰を上げずにはいられない。
 彼のざらざらした舌ややわらかな唇に、僕の過敏な亀頭がもっと強く密着するようにー。
 実際それは、めくるめくような感覚だった。
 彼は僕のバナナを真正面から咥え込み、唇で僕の余った包皮を剥いて、露出し切った亀頭に舌を絡めてくる。
 仮性包茎の僕の亀頭は本来剥かれると痛いはずだが、カウパー腺液と彼の唾液の被膜で適度に摩擦が抑えられ、むしろその疼きに似たかすかな痛みが尾骶骨あたりに位置する神経叢に心地よい。
「んぐ、むふう、はひいっ」
 平らな腹を波打たせ、全身の腱という腱をひくつかせながら、か細い声で僕は啼く。
 そうしてすすり泣くような声を上げながら、喉の奥までねじ込まれる彼の勃起ペニスをしゃぶり、吸う。
 頬をすぼめて太い肉の筒を挟み、蛞蝓よろしく舌を蠢かせて亀頭の表と裏を舐め上げる。
 彼はまるで僕を孕ませようとでもいうかのように、烈しく腰を上下させ、僕の喉の粘膜に亀頭の先を圧着させる。
 と、だしぬけに彼が僕の亀頭の首に前歯を立てた。
「アウウツ」
 突き抜ける快感と背徳感。
 アアアッ! 
 だ、だめえっ!
 出る!
「デチャウッ!
 津波は突然やってきて、僕が爆ぜると同時に、彼が僕の口の中に煮えたぎる溶岩流をぶちまけた。
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