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 ちゅっ。
 ちゅっ。
 彼が剥き出しの僕の亀頭の鼻面にキスをする。
「ああ、ああ、ああ…も、もっとォ…」
 生殖器の先から波紋となって広がる愉楽の波に呑まれ、淫らなほどの全裸ですすり泣く僕。
 が。
 彼はあくまでも、慎重だった。
「しかし、考えてみると、仮性包茎の場合、最初はこのほうがいいかもな」
 尿道口を数回つつき、またぞろ先走り汁を分泌させると、彼が右手を動かして再び僕の亀頭を包皮で包んだ。
「ああ、やめ…ないで…」
 中を舐められたくて、僕は思わず未練気な抗議の声を出す。
「心配するな。物事には、順番というものがある」
 なるほど、杞憂だった。
 次に取った彼の愛撫の方法は、まさに僕の望むものに近かったからだ。
 さっき指でやってみせたことを、今度は舌でやり始めたのである。
 彼は伸ばした舌を包皮と亀頭のすき間に割り込ませると、硬い舌先で亀頭の側面を舐め始めたのだ。
 仮性包茎者の亀頭は、せっかく前駆液で濡れても、時間が経つと汁が乾いて触ると痛むようになってしまう。
 そのことを見越しての彼の思いやり。
 それがこの、一度亀頭に包皮を被せる手法だったのだ。
 しかも、今度は指ではなく、舌でじかに舐められているのだから、僕としてはこれ以上の幸せはない。
「ハアハアハアハアハアハア・・・」
 喘ぎ声が止まらない。
 興奮のあまり、いつしか僕は自らの指で、自分の胸板に咲くグミ状の硬い突起をコリコリ弄り始めていたー。

 
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