上 下
41 / 323

41

しおりを挟む
「今更そんなこと」
 軽い男と見られたくない。
 その一心で、もう一度、反撃を試みた。
「強がるんじゃない。こんなに感じているくせに」
 濡れた歩先を指の裏でタップされ、
 アンッ。
 たまらず悶えてしまう僕。
 後は一気呵成だった。
「もう逃がさないよ。おまえは俺のもの」
 ”キミ”が”おまえ”に変わっている。
 マウントをとってるつもりなのか。
 彼の手の動きが速くなる。
「僕は、逃げてなんか、いない」
 包皮を剥かれ、快感に歯を食いしばりながら、拗ねた眼で彼を睨み、僕は答えた。
「あなたこそ、僕を置いて・・・」
「あの時は、仕方がなかった。おまえが気を失った途端、ほかの登山客が来て・・・。いったんその場を離れて、もう一度戻った時には、おまえはもういなかった・・・」
「そう、だったの…?」
 あの時、僕も焦っていた。
 精液まみれの性器をショパンの裾からはみ出させた破廉恥な姿を、他人に見られるわけにはいかなかったのだ。
 最初のサービスエリアで、彼は車を止めた。
 狭い車内で向き合う僕ら。
「会いたかった…」
 言いかけた僕の口を、彼の唇が塞いだ。
 貪るようなキスとともに、カッターシャツの中に手が忍び込み、僕の薄い胸板を彼の手のひらが撫でさする。
「あうっ」
 舌を吸われる快感と、テロテロ撫でられる摩擦で、たちまちカチコチに勃起するふたつの乳首。
 その乳頭をつまみ、彼の執拗な”コリコリ”が始まった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...