26 / 52
二十五話 『十字架のネックレス』
しおりを挟む
杖が話すわけないか……。後ろを振り返るとツグミがボイスチェンジャーを両手に抱え、小さな舌をペロッと出してはにかんでいる。
「何やってんだよ! お前かよ。焦ったじゃねーか!」
「すっごい楽しかったし、後ろから見てたらユウキがビックリして片方の肩がビクってなりましたよ。最高の動画も取れたことですし、今回の掲示板のネタはこれにします!」
「コラコラ! 何やってんだよ」
俺はツグの頬っぺを両手で掴むと左右に引っ張ってやった。
「わがってますか……。私にこんな事したらまた掲示板が荒れるだけですよ」
「わかんねーみたいだから、どりゃあああああ!」
柔らかいツグの頬っぺが更に伸びる。
「ご、ごめんなさああああーい! もうしませんから、許してくださあああああああーい!」
顔を真っ赤にして訴える。しょうがないな。少し目を離すとろくなことをしない。
エリカは俺達のそんな様子を微笑ましい顔で見つめている。
「三の扉の階段について調べたんだけど、レストラン『ジュリアーノ』の地下にある階段から行けるみたいよ!」
「早速行こうか? その前にエリカは武器買わなくて大丈夫か? こないだの戦闘で刃こぼれとかしてるんじゃないか?」
腰に差した鞘から剣をスっと引き抜くと、太陽の光に照らされてキラリと光ってはいるものの、刃先には欠けが幾らか入り目立っていた。
「私のはまた今度で良いわよ。それよりツグの武器は今のままで大丈夫なの? 回復系の十字架をもっと良い物にしたら、安心して戦闘できるんじゃないかしら!」
エリカはそう言うとツグミを連れて先程の武器屋に向かい、新しい金色の十字架のネックレスを購入してきた。
ツグミはとても嬉しそうにネックレスを触りながら歩いている。時折それにキスをしながら余程気に入ったのだろう。これで回復もバッチリだし、後は俺のスキルのラッキースケベを上手く発動させるために何とかこの二人に軽装にして貰えば回復は更に強固な物になるはずだ。と、こっそり考えていたがツグの十字架に今回はお世話になろうと決めた。
少し歩くとようやく赤レンガ亭『ジュリアーノ』に到着する。
こんな平和そうなところに本当にボスのいる階段があるのだろうか。
勢いよくドアを開けるエリカ。
部屋の中はモンスターの巣窟になっており、スライムやらイノシシ型のモンスター『ピッグー』等総勢10匹に囲まれた。そして後ろの扉がパタンと閉じる。ん、ツグ? 部屋の中は俺とエリカだけ、あの野郎またしてもやりやがったか。
「何なのー? もしかしてツグミ機転を利かせて私たちを二人にしてくれたのかしら」
「エリカ違うだろ。あいつはそんなやつじゃない。俺達を閉じ込めてモンスターにボコボコにしてもらおうと企んでるんだ!」
「そんなハズないじゃない。あのツグに限って、今までそんな事した事あるの?」
紐パン事件に始まり、掲示板でのディスりとイヤイヤ沢山あるだろう。エリカもそもそもパンチラ撮られてたし。お嬢様はそういった事には鈍感なんだろうか。
そうこうしていると、スライムが集団でエリカの腕と脚に絡みつき、身動きが取れないようになってしまった。
「ユウキいいいいいいー! 助けてー!」
総勢四匹のスライムが両手足にしっかりと巻きついていて、磔のような状態だ。そこにイノシシ型のモンスター、ピッグーがエリカに向かってすごい勢いで突進してきた。
慌てて俺はその間に入り杖を構える。手には先程購入した黒の杖をしっかりと握り、試しに1発ぶちかましてやる!
「ファイアーボール!」
ボブっ!
なにぃいいいいいい!
ファイアーボールは飛ぶことなく目の前で爆発した。いつもなら杖の先端から飛び出す炎が……。この杖は一体なんなんだ不良品か? 魔法の飛ばない杖に使い道があるように思えない。もう1つの先程買った杖を掴もうとすると、
──この装備は呪われてます。教会か僧侶の魔法で呪いを解くしか方法はないとメッセージが流れてきた。
──こんな時にどうすりゃいいんだあああああ。
先程のファイアーボールで驚いたピッグーだが、こちらからの動きがないと分かるとジリジリと歩を進め走り出す。またエリカの方じゃないか。
しゃーない。この杖でぶっ叩いてやるしかない。
横に大きく構え横一線思い切って振った。杖の先端のキャップみたいなものが外れて中から小刀の様な刃が出てきた。
こいつは一体。そこから赤の刃が勢いよく飛び出しピッグーを斜めに両断する。
「ぐっほぉーーー!」
ヘンテコな叫び声を上げて消滅した。いけるいけるぞー! この呪われた武器でも何とかなるかもしれない。
何故か体がガクンとなる。ひ、膝が抜けたような感覚に襲われた。そしておかしいと思いHPのバーを見ると七割程になっていた。
こ、これって、この武器もしかしたら使うとHPを使用しているのかもしれない。諸刃の杖かよ。
しかもエリカは「ハア、ハア」言って苦しそうだ。どうやら1匹がまた服の中に潜り込んでしまったらしい。いい加減にしてくれ。取り敢えずエリカの手足にくっついたスライムを捕まえてぶん投げる。
後は服の中にいる1匹のみ。部屋の窓に強い視線を感じそちらを振り返るとツグミがこっちを見て突っ立っていた。しかもビデオで動画を撮っている。
「ツグミ! そろそろ助けに来てくれないか? そういう冗談はいいから」
「助けて欲しいならお願いしてください。つぐみ様助けてくださいと! 先程は頬っぺを引っ張ってすみませんでしたじゃないんですか?」
ツグミは意地悪そうな目でこちらを見てくる。エリカが、
「ツグミ本当に怒るわよ! ツグのこと信用してたのにあんまりじゃないの? カウントするから早く入ってきなさい。もし来ないなら、分かっているんでしょうね?」
まだ、四匹のピッグーが俺とエリカを狙っていることもあり、こいつらから逃げられない状態だ。
「もうっ開かないわ! このドアどうなっているのよ」
エリカはドアを引っ張るがどうにも開かないのだ。やっぱりそういうシステムか。
「ツグミ悪いんだが、お前の今の言葉俺もビデオに撮ってるんだ!」
目を丸くして大きく瞳孔を開くツグミ。
「え、え、え……。どういうことなんですか?」
「こうなることは想定済みってことなんだよ。お前のことアイドルみたく感じてる人がこの動画を見たらどう思う?」
俺はチラチラとカメラをチラつかせる。もちろんそんな動画は撮っていないのだが、悪いことを考えるやつは他の人も自分と同じことをしてると思う習性があるのだ。
「早くきなさい! 玉避けになってもらわないといけないわ! 今までコケにしたぶん償って貰いますからね!」
胸の中でスライムがボインボインと元気にジャンプしているエリカが手を高くあげて怒っている。いやいや、そんなことより早くスライムを取ったらどうなんだ。
「ご、ごめんなさい……」
ツグはそう言うと、扉を開けて部屋に入ってきた。しめしめ、これで何とかなりそうだ。後は四匹のピッグーだけだ。
あ、そう言えばツグミはどう戦うんだ……。
「私は……、攻撃魔法も、攻撃する武器もないのです」
部屋に入るなり、真っ直ぐな曇りのない視線を俺達に向けるツグミであった……。
「何やってんだよ! お前かよ。焦ったじゃねーか!」
「すっごい楽しかったし、後ろから見てたらユウキがビックリして片方の肩がビクってなりましたよ。最高の動画も取れたことですし、今回の掲示板のネタはこれにします!」
「コラコラ! 何やってんだよ」
俺はツグの頬っぺを両手で掴むと左右に引っ張ってやった。
「わがってますか……。私にこんな事したらまた掲示板が荒れるだけですよ」
「わかんねーみたいだから、どりゃあああああ!」
柔らかいツグの頬っぺが更に伸びる。
「ご、ごめんなさああああーい! もうしませんから、許してくださあああああああーい!」
顔を真っ赤にして訴える。しょうがないな。少し目を離すとろくなことをしない。
エリカは俺達のそんな様子を微笑ましい顔で見つめている。
「三の扉の階段について調べたんだけど、レストラン『ジュリアーノ』の地下にある階段から行けるみたいよ!」
「早速行こうか? その前にエリカは武器買わなくて大丈夫か? こないだの戦闘で刃こぼれとかしてるんじゃないか?」
腰に差した鞘から剣をスっと引き抜くと、太陽の光に照らされてキラリと光ってはいるものの、刃先には欠けが幾らか入り目立っていた。
「私のはまた今度で良いわよ。それよりツグの武器は今のままで大丈夫なの? 回復系の十字架をもっと良い物にしたら、安心して戦闘できるんじゃないかしら!」
エリカはそう言うとツグミを連れて先程の武器屋に向かい、新しい金色の十字架のネックレスを購入してきた。
ツグミはとても嬉しそうにネックレスを触りながら歩いている。時折それにキスをしながら余程気に入ったのだろう。これで回復もバッチリだし、後は俺のスキルのラッキースケベを上手く発動させるために何とかこの二人に軽装にして貰えば回復は更に強固な物になるはずだ。と、こっそり考えていたがツグの十字架に今回はお世話になろうと決めた。
少し歩くとようやく赤レンガ亭『ジュリアーノ』に到着する。
こんな平和そうなところに本当にボスのいる階段があるのだろうか。
勢いよくドアを開けるエリカ。
部屋の中はモンスターの巣窟になっており、スライムやらイノシシ型のモンスター『ピッグー』等総勢10匹に囲まれた。そして後ろの扉がパタンと閉じる。ん、ツグ? 部屋の中は俺とエリカだけ、あの野郎またしてもやりやがったか。
「何なのー? もしかしてツグミ機転を利かせて私たちを二人にしてくれたのかしら」
「エリカ違うだろ。あいつはそんなやつじゃない。俺達を閉じ込めてモンスターにボコボコにしてもらおうと企んでるんだ!」
「そんなハズないじゃない。あのツグに限って、今までそんな事した事あるの?」
紐パン事件に始まり、掲示板でのディスりとイヤイヤ沢山あるだろう。エリカもそもそもパンチラ撮られてたし。お嬢様はそういった事には鈍感なんだろうか。
そうこうしていると、スライムが集団でエリカの腕と脚に絡みつき、身動きが取れないようになってしまった。
「ユウキいいいいいいー! 助けてー!」
総勢四匹のスライムが両手足にしっかりと巻きついていて、磔のような状態だ。そこにイノシシ型のモンスター、ピッグーがエリカに向かってすごい勢いで突進してきた。
慌てて俺はその間に入り杖を構える。手には先程購入した黒の杖をしっかりと握り、試しに1発ぶちかましてやる!
「ファイアーボール!」
ボブっ!
なにぃいいいいいい!
ファイアーボールは飛ぶことなく目の前で爆発した。いつもなら杖の先端から飛び出す炎が……。この杖は一体なんなんだ不良品か? 魔法の飛ばない杖に使い道があるように思えない。もう1つの先程買った杖を掴もうとすると、
──この装備は呪われてます。教会か僧侶の魔法で呪いを解くしか方法はないとメッセージが流れてきた。
──こんな時にどうすりゃいいんだあああああ。
先程のファイアーボールで驚いたピッグーだが、こちらからの動きがないと分かるとジリジリと歩を進め走り出す。またエリカの方じゃないか。
しゃーない。この杖でぶっ叩いてやるしかない。
横に大きく構え横一線思い切って振った。杖の先端のキャップみたいなものが外れて中から小刀の様な刃が出てきた。
こいつは一体。そこから赤の刃が勢いよく飛び出しピッグーを斜めに両断する。
「ぐっほぉーーー!」
ヘンテコな叫び声を上げて消滅した。いけるいけるぞー! この呪われた武器でも何とかなるかもしれない。
何故か体がガクンとなる。ひ、膝が抜けたような感覚に襲われた。そしておかしいと思いHPのバーを見ると七割程になっていた。
こ、これって、この武器もしかしたら使うとHPを使用しているのかもしれない。諸刃の杖かよ。
しかもエリカは「ハア、ハア」言って苦しそうだ。どうやら1匹がまた服の中に潜り込んでしまったらしい。いい加減にしてくれ。取り敢えずエリカの手足にくっついたスライムを捕まえてぶん投げる。
後は服の中にいる1匹のみ。部屋の窓に強い視線を感じそちらを振り返るとツグミがこっちを見て突っ立っていた。しかもビデオで動画を撮っている。
「ツグミ! そろそろ助けに来てくれないか? そういう冗談はいいから」
「助けて欲しいならお願いしてください。つぐみ様助けてくださいと! 先程は頬っぺを引っ張ってすみませんでしたじゃないんですか?」
ツグミは意地悪そうな目でこちらを見てくる。エリカが、
「ツグミ本当に怒るわよ! ツグのこと信用してたのにあんまりじゃないの? カウントするから早く入ってきなさい。もし来ないなら、分かっているんでしょうね?」
まだ、四匹のピッグーが俺とエリカを狙っていることもあり、こいつらから逃げられない状態だ。
「もうっ開かないわ! このドアどうなっているのよ」
エリカはドアを引っ張るがどうにも開かないのだ。やっぱりそういうシステムか。
「ツグミ悪いんだが、お前の今の言葉俺もビデオに撮ってるんだ!」
目を丸くして大きく瞳孔を開くツグミ。
「え、え、え……。どういうことなんですか?」
「こうなることは想定済みってことなんだよ。お前のことアイドルみたく感じてる人がこの動画を見たらどう思う?」
俺はチラチラとカメラをチラつかせる。もちろんそんな動画は撮っていないのだが、悪いことを考えるやつは他の人も自分と同じことをしてると思う習性があるのだ。
「早くきなさい! 玉避けになってもらわないといけないわ! 今までコケにしたぶん償って貰いますからね!」
胸の中でスライムがボインボインと元気にジャンプしているエリカが手を高くあげて怒っている。いやいや、そんなことより早くスライムを取ったらどうなんだ。
「ご、ごめんなさい……」
ツグはそう言うと、扉を開けて部屋に入ってきた。しめしめ、これで何とかなりそうだ。後は四匹のピッグーだけだ。
あ、そう言えばツグミはどう戦うんだ……。
「私は……、攻撃魔法も、攻撃する武器もないのです」
部屋に入るなり、真っ直ぐな曇りのない視線を俺達に向けるツグミであった……。
0
お気に入りに追加
69
あなたにおすすめの小説
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
聖女の姉が行方不明になりました
蓮沼ナノ
ファンタジー
8年前、姉が聖女の力に目覚め無理矢理王宮に連れて行かれた。取り残された家族は泣きながらも姉の幸せを願っていたが、8年後、王宮から姉が行方不明になったと聞かされる。妹のバリーは姉を探しに王都へと向かうが、王宮では元平民の姉は虐げられていたようで…聖女になった姉と田舎に残された家族の話し。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【第一部完結】無能呼ばわりされてパーティーを追放された俺だが、《神の力》解放により、《無敵の大魔導師》になっちゃいました。
マツヤマユタカ
ファンタジー
『アイテムコピー』という外れスキル持ちのアリオン=レイスは他には一切魔法が使えず、
14歳という年齢的にも非力であったため、冒険者パーティーには中々入れなかったが、
なんとか受け入れてくれるパーティーに巡り会うことが出来た。
だがそのパーティーリーダー、ゲイスの目的は別にあった。
それはアリオンの『アイテムコピー』の能力を悪用し、金貨や宝石をコピーさせて大もうけしようと
いうものであった。
だがアリオンはそれを頑なに拒絶する。そのため日々パーティーの仲間たちにいじめられ続けていた。
だがある時、ついに痺れを切らしたゲイスによって上級ダンジョンに取り残されるアリオン。
絶体絶命の窮地を救ってくれたのは、美しき剣聖レイナ=ベルンと静かなる賢者ネルヴァ=ロキの二人であった。
彼らはたちまちアリオンの身体から流れる強大な神の力を感じ取る。
そしてアリオンの能力を解放するのだった。
それによってアリオンは上位スキル『能力コピー』を手に入れる。
このスキルはどのような魔法や、魔物の能力でさえもコピーしてしまうというとんでもない能力であった。
アリオンは上級ダンジョンをレイナたちと共にクリアしていく過程で、様々な魔物たちの能力を手に入れていく。
そして無敵の大魔導師へと成長を遂げるのであった。
一方アリオンを追放したゲイス一味は、強大な存在となったアリオンによって痛い目に遭わされたにもかかわらず、まったく改心することなく恨みを持ったがために、どんどんと没落していくのであった……。
小説家になろう様でも《『アイテムコピー』という外れスキル持ちでパーティーを追放された俺だが《 神の力》を解放したことで上位スキル『能力コピー』となり、 どんな強大な魔法もコピーしまくり《無敵の大魔導師》になっちゃいました。》というタイトルで投稿し、
ブックマーク登録2000以上、評価ポイント平均4・5をいただいております。
是非とも一度、ご覧ください。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
妹しか愛していない母親への仕返しに「わたくしはお母様が男に無理矢理に犯されてできた子」だと言ってやった。
ラララキヲ
ファンタジー
「貴女は次期当主なのだから」
そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。
長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。
アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。
しかしアリーチェが18歳の時。
アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。
それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。
父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。
そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。
そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
アリーチェは行動を起こした。
もうあなたたちに情はない。
─────
◇これは『ざまぁ』の話です。
◇テンプレ [妹贔屓母]
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング〔2位〕(4/19)☆ファンタジーランキング〔1位〕☆入り、ありがとうございます!!
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
おばあちゃんが孫とVRmmoをしてみた
もらわれっこ
ファンタジー
孫にせがまれて親の代わりに一緒にログイン、のんびりしてます
初めてなのでのんびり書きます
1話1話短いです
お気に入り 4 百人突破!ありがとうございます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる