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なんの実?
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冬休み前の最後の図工はお正月のしめ飾りを作ることになったので、先生から飾りに使う材料を探して持ってきてと言われて、友達と学校の裏山にそれっぽいものを探しに行ったんです。
季節がもう冬だから葉っぱは枯れてるけど、なんか枝に黒と赤の実がついたのを見つけた。
いいねってなって、たくさんまとめて飾ろうと思って木のつるを使ってくくっていたんです。
風が冷たくて、枯葉も積もってるからサーッという音も聞こえるんどけど、二人しかいないはずなのにザッザッザッザッって誰か歩いてるのかなって音がするんです。
もう戻ろうかってなって、くくり終わって顔を上げたら、友達の後ろの方から真っ白いおばあさんが歩いていた。
山を降りていくのかな、と思ったけれど、何も持っていないおばあさんがこんな所にいるわけないじゃんって思ってた。
しかもこっちに向かってきている!?
友達が私が何を見てるのか気になって振り向いて見て「わっ!」と声が漏れた。
おばあさんが私たちのすぐそばまで来て手を伸ばしてきた。
捕まる!
っと思った瞬間、私たちの持っている実を見るとピタッと動きが止まった。
ガッと友達の手をつかんで、全速力で来た道を下って学校へ戻った。
友達と何だったのか話したけどあまりいいものじゃないことだけはわかったし、捕まったらどうなっていたのだろう。
それにしてもこの実はなんなんだろう?
季節がもう冬だから葉っぱは枯れてるけど、なんか枝に黒と赤の実がついたのを見つけた。
いいねってなって、たくさんまとめて飾ろうと思って木のつるを使ってくくっていたんです。
風が冷たくて、枯葉も積もってるからサーッという音も聞こえるんどけど、二人しかいないはずなのにザッザッザッザッって誰か歩いてるのかなって音がするんです。
もう戻ろうかってなって、くくり終わって顔を上げたら、友達の後ろの方から真っ白いおばあさんが歩いていた。
山を降りていくのかな、と思ったけれど、何も持っていないおばあさんがこんな所にいるわけないじゃんって思ってた。
しかもこっちに向かってきている!?
友達が私が何を見てるのか気になって振り向いて見て「わっ!」と声が漏れた。
おばあさんが私たちのすぐそばまで来て手を伸ばしてきた。
捕まる!
っと思った瞬間、私たちの持っている実を見るとピタッと動きが止まった。
ガッと友達の手をつかんで、全速力で来た道を下って学校へ戻った。
友達と何だったのか話したけどあまりいいものじゃないことだけはわかったし、捕まったらどうなっていたのだろう。
それにしてもこの実はなんなんだろう?
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