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新館のトイレ
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落ち武者の幽霊が出る。
何でか新館のトイレに。
血だらけで弓とか刺さってるの。
なんで武士?しかもここ女子校なんだけど。
新館のトイレは出るって噂があるし、位置的にもなかなか使うことなかったんだけど、たたまたま使うことになった今日、出た、落ち武者こっち見てる!
怖っわ!!
でも、ここでビビるとよくない、絶対よくない。
とにかくそのまま気付かないふりしてトイレを出ようと思ったら、入口には上級生が座り込んで話してる。
私がトイレに入ってすぐそこに来て座ったらしい。
後ろに落ち武者!前に上級生!
突っ切って通りたいのに、通りずらいっ!!
しかもなんかパイセン意地悪そう~
でも通らなきゃ落ち武者!
「前失礼します!」
「は?」
「あ、前通っていいですか?」
「あたしらここに座ってるんだけど」
「はい、そうですね。ですので間通らせてもらいたいんですけど…」
「嫌に決まってるじゃん」
うわ~、めんどくさい。やっぱり通さないつもりだこの人達。
「じゃぁ、後ろを通らせてもらってもいいでしょうか」
「なんで私達がどかないと行けないの?」
「通す気がないということですか?」
「なんとかしたいなら力ずくでもやってみれば?」
「わかりました」
すぐさま1人の先輩の横に置いてあった鞄を2つ持って一旦トイレの中へ。
慌てて入って来る先輩を横目に鞄を落ち武者さん目掛けて、ぽーん。
呆気に取られてる先輩を置いて一目散に外に出つつ、
「成敗!!」
と大声で言ってみた。
走り去る私の随分後ろでトイレの中から
「キャー!!」
と声が聞こえてきたけれど後は知りません。
天罰ですから。
何でか新館のトイレに。
血だらけで弓とか刺さってるの。
なんで武士?しかもここ女子校なんだけど。
新館のトイレは出るって噂があるし、位置的にもなかなか使うことなかったんだけど、たたまたま使うことになった今日、出た、落ち武者こっち見てる!
怖っわ!!
でも、ここでビビるとよくない、絶対よくない。
とにかくそのまま気付かないふりしてトイレを出ようと思ったら、入口には上級生が座り込んで話してる。
私がトイレに入ってすぐそこに来て座ったらしい。
後ろに落ち武者!前に上級生!
突っ切って通りたいのに、通りずらいっ!!
しかもなんかパイセン意地悪そう~
でも通らなきゃ落ち武者!
「前失礼します!」
「は?」
「あ、前通っていいですか?」
「あたしらここに座ってるんだけど」
「はい、そうですね。ですので間通らせてもらいたいんですけど…」
「嫌に決まってるじゃん」
うわ~、めんどくさい。やっぱり通さないつもりだこの人達。
「じゃぁ、後ろを通らせてもらってもいいでしょうか」
「なんで私達がどかないと行けないの?」
「通す気がないということですか?」
「なんとかしたいなら力ずくでもやってみれば?」
「わかりました」
すぐさま1人の先輩の横に置いてあった鞄を2つ持って一旦トイレの中へ。
慌てて入って来る先輩を横目に鞄を落ち武者さん目掛けて、ぽーん。
呆気に取られてる先輩を置いて一目散に外に出つつ、
「成敗!!」
と大声で言ってみた。
走り去る私の随分後ろでトイレの中から
「キャー!!」
と声が聞こえてきたけれど後は知りません。
天罰ですから。
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