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前編
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今思えば俺は四月一日という呪いにかけられていたんだ。
四月一日の朝、教室に入るとクラスがある話題で盛り上がっていた。
『今日一番良い嘘をついた人が食堂の一年間無料券を貰える』という話題で。
何故今日なのか? 疑問はすぐに解消された。
四月一日。エイプリールフール。すなわち四月のおバカさん。
その日一日だけは嘘をついても余程悪質な嘘でないかぎり「エイプリルフールならば仕方ない」と許してしまう特別な日だ。
「一年間無料って食費すげー浮くじゃん」
「それって何食べてもタダってこと?」
「じゃあ俺毎日スペシャル焼肉定食頼むわ!」
物凄い熱狂ぶりである。
そりゃどれだけ食べてもお腹が鳴る食べ盛りの高校生、お昼のオアシスのフリーパスが手に入るというならこのやる気も納得出来る。
しかし、ここは進学校。
受験やテストの話で闘志を燃やすならともかく、エイプリルフールなどのイベントにノリノリで乗っかって良いのか。やるべきこともっとあるだろ、平和かよ。
かくいう俺も月の小遣い三千円の貧乏な高校生。
一日最低五百円かかる昼の食費を払わないで済むのは嬉しい。
皆が張り切るのも分かる話だ。
「よぉ、阿良川あらかわ。今日はいつになく男前だな」
「イケメンが過ぎるぜ!」
友人の田所たどころと相沢あいざわが見え見えのお世辞を挨拶がわりに言ってきた。
嘘とわかりきって聞くとこうも虚しくなるのか。自分が容姿に優れてると思ったことはないが。落ち込む。
「そんな質の悪い嘘で食堂無料券を貰えると思うなよ」
「んだよー、知ってたんか」
「俺らの為に騙されたふりくらいしてくれよ。ケチ川」
嘘がバレてからも二人は面白がって俺を褒め称える。もはや趣旨が変わっているが指摘したところで調子に乗るだけなので黙って席につく。
朝のホームルームまで時間はまだある。
クラスの連中はギリギリまで席につかず、教室を嘘で溢れさせている。
「そういえばさー」
田所が話しかける。隣には相沢。こいつら、まだいたのか。
「樋川ひかわがお前のこと好きっていってたぞ」
「……なんだって?」
「お、やっと反応した」
「「脈ありですな」」と男二人は声をハモらせハイタッチする。
二人の反応を余所に、その情報を聞いた俺は内心心臓をバクバクと響かせていた。
樋川真澄。
同じクラスの女子生徒。
真っ直ぐで長い黒髪に切れ長だが決して細くなく、硝子細工のようにくっきり輝く瞳。
あまり口を開く姿は見たことがないが性格はきっと大人しくシャイなのだろう。
俺の思う樋川真澄はいつだってたおやかで清楚な大和撫子だった。
そんな樋川が俺のことを好き?
いやいや、さっきから見え見えの嘘を連発した奴らの言うことだぞ? 信じては駄目だ。
……でも本当だとしたら?
両想いじゃないか!
これは今までの樋川をただ眺めるだけだった俺に舞い降りた進展のチャンスだ。
***
「いや、でも田所と相沢だぞ……」
一限目の授業が始まってからもその事ばかり考えてしまう。
冗談に決まってる。
だが、嘘だと分かりつつその嘘に希望を見出だしてしまいたくなる。すがってしまいたくなる俺は情けない人間だろうか?
誰だって好きな人と両想いの可能性を知ったらそわそわするだろう。
「次の問題を……阿良川あらかわ、解いてみろ」
「ヴえッ!?」
いきなり数学の難題を教師に突きつけられて奇声を発してしまう。
ヤバい、何ページの問題だ?
俺が焦りながら教科書を当てなくめくっていると教師はこめかみに筋を浮き立たせ「俺の授業を蔑ろにするとはいい度胸だ」と更に追い詰める一言を放った。
「ちなみにこの後抜き打ちテストだからな」
えーっ!?
この悲鳴は俺だけのものではなく、クラス全員から漏れ出た。
数学教師は皆の反応を見て満足そうな表情を浮かべる。
そのご満悦な表情に俺はもしや!? とある考えが閃いた。
「先生、今日はエイプリルフールですよね」
「だからどうした」
「ずばりテストも嘘だということ……」
「そんなわけあるか」
ですよねー。
教師まで食堂無料券を狙ってるわけないか。
しかし無料券云々はともかく、嘘であってほしかった……。
「……ん?」
なんとなく視線を感じて後ろを振り向くと、一番後ろの廊下側の席、樋川がこちらを見ていた。
切れ長且つ大きな瞳は「なにやっとんねん」と呆れと冷たさを含んでいる。初めての好きな子とのアイコンタクトは非常に恥を伴うものだった。
正直彼女が俺を好きだとは到底思えない。
やはり田所たちの嘘だったか。
数学の問題よりもそちらに俺は落ち込んでしまう。
エイプリールフールなんて散々だ。
***
昼休み。
教室にて俺と田所と相沢野郎三人で昼食を食べる。
机を二つくっつけ正面に田所、向かいに俺、所謂お誕生日席に相沢と座る。
俺はコスパ高めの自家製野菜の炒め物弁当をつっつきながら二人に文句を言った。
「お前らの心ない冗談のせいで俺のガラスの心ハートはひび割れたぞ」
「心ないって?」
田所がタコの形をしたウインナーを頭から咥えてこたえる。タコの足が口元で踊っていて気持ち悪い。
「樋川が俺のことを……その、好きってことだよ」
「ああ! 樋川さ、入学式の時から阿良川のこと気になってたんだよ」
「はあ?」
田所の奴、まだ言うか。
すると「あーあれね」と相沢が卵焼きを咀嚼しながら話題を継続する。
「ほら、あったろ、入学式の時お前がやらかした『桜の悪夢事件』」
「……あったけど、それが何だよ」
あれはもう思いだしたくない。
記念すべき高校入学式の朝。
初めて通う高校までの通学路でそれは起きた。
高校生活初日から寝坊した。
俺は急いで自転車に股がり全力でペダルをこぐ。
不幸中の幸いか渡る信号は全て青色。余裕で入学式に間に合う筈だった。
通学路で最後に渡る横断歩道、青色信号が点滅した時だった。
ギリギリで渡ってしまった俺は横断歩道を渡る際、小さな物体が落ちていたことに気付く。
あれは何だったのか? 気になって振り向くと、そこには小さな子猫が横断歩道の真ん中に座っていた。
子猫はもうすぐ車が渡るというのにちっとも動こうとしない。
信号が点滅から赤に変わる。猫は動かない。
「危ない! 車が……!」
子猫に気付かず勢い良く自動車が走ってきた。
俺は咄嗟に赤信号の中、横断歩道の真ん中まで自転車を最大加速させ、子猫を抱きかかえながら歩道先まで走った。
子猫は助かったものの、ブレーキをかけ忘れた俺はそのまま前の公園の桜の樹に顔面からダイブした。
ダイブした樹には毛虫が張り付いており、顔が悲惨なことになった状態で入学式に出席することになった。
この事件をクラスの奴らは『桜の悪夢事件』と称して今でも語り継がれている。
「あの時のお前の言い訳が面白くて樋川は興味を持ったらしいよ」
「『猫を助けて毛虫にやられました』だっけ」
「……絶対嘘だろ」
俺が二人を睨み付けていると、
「本当よ」
振り返ると樋川真澄が立っていた。
「入学式の時から阿良川のこと気になってたのよ。なんて面白い人なんだろうって」
樋川が微笑んで俺に言う。
「私、阿良川のこと好きみたい」
四月一日の朝、教室に入るとクラスがある話題で盛り上がっていた。
『今日一番良い嘘をついた人が食堂の一年間無料券を貰える』という話題で。
何故今日なのか? 疑問はすぐに解消された。
四月一日。エイプリールフール。すなわち四月のおバカさん。
その日一日だけは嘘をついても余程悪質な嘘でないかぎり「エイプリルフールならば仕方ない」と許してしまう特別な日だ。
「一年間無料って食費すげー浮くじゃん」
「それって何食べてもタダってこと?」
「じゃあ俺毎日スペシャル焼肉定食頼むわ!」
物凄い熱狂ぶりである。
そりゃどれだけ食べてもお腹が鳴る食べ盛りの高校生、お昼のオアシスのフリーパスが手に入るというならこのやる気も納得出来る。
しかし、ここは進学校。
受験やテストの話で闘志を燃やすならともかく、エイプリルフールなどのイベントにノリノリで乗っかって良いのか。やるべきこともっとあるだろ、平和かよ。
かくいう俺も月の小遣い三千円の貧乏な高校生。
一日最低五百円かかる昼の食費を払わないで済むのは嬉しい。
皆が張り切るのも分かる話だ。
「よぉ、阿良川あらかわ。今日はいつになく男前だな」
「イケメンが過ぎるぜ!」
友人の田所たどころと相沢あいざわが見え見えのお世辞を挨拶がわりに言ってきた。
嘘とわかりきって聞くとこうも虚しくなるのか。自分が容姿に優れてると思ったことはないが。落ち込む。
「そんな質の悪い嘘で食堂無料券を貰えると思うなよ」
「んだよー、知ってたんか」
「俺らの為に騙されたふりくらいしてくれよ。ケチ川」
嘘がバレてからも二人は面白がって俺を褒め称える。もはや趣旨が変わっているが指摘したところで調子に乗るだけなので黙って席につく。
朝のホームルームまで時間はまだある。
クラスの連中はギリギリまで席につかず、教室を嘘で溢れさせている。
「そういえばさー」
田所が話しかける。隣には相沢。こいつら、まだいたのか。
「樋川ひかわがお前のこと好きっていってたぞ」
「……なんだって?」
「お、やっと反応した」
「「脈ありですな」」と男二人は声をハモらせハイタッチする。
二人の反応を余所に、その情報を聞いた俺は内心心臓をバクバクと響かせていた。
樋川真澄。
同じクラスの女子生徒。
真っ直ぐで長い黒髪に切れ長だが決して細くなく、硝子細工のようにくっきり輝く瞳。
あまり口を開く姿は見たことがないが性格はきっと大人しくシャイなのだろう。
俺の思う樋川真澄はいつだってたおやかで清楚な大和撫子だった。
そんな樋川が俺のことを好き?
いやいや、さっきから見え見えの嘘を連発した奴らの言うことだぞ? 信じては駄目だ。
……でも本当だとしたら?
両想いじゃないか!
これは今までの樋川をただ眺めるだけだった俺に舞い降りた進展のチャンスだ。
***
「いや、でも田所と相沢だぞ……」
一限目の授業が始まってからもその事ばかり考えてしまう。
冗談に決まってる。
だが、嘘だと分かりつつその嘘に希望を見出だしてしまいたくなる。すがってしまいたくなる俺は情けない人間だろうか?
誰だって好きな人と両想いの可能性を知ったらそわそわするだろう。
「次の問題を……阿良川あらかわ、解いてみろ」
「ヴえッ!?」
いきなり数学の難題を教師に突きつけられて奇声を発してしまう。
ヤバい、何ページの問題だ?
俺が焦りながら教科書を当てなくめくっていると教師はこめかみに筋を浮き立たせ「俺の授業を蔑ろにするとはいい度胸だ」と更に追い詰める一言を放った。
「ちなみにこの後抜き打ちテストだからな」
えーっ!?
この悲鳴は俺だけのものではなく、クラス全員から漏れ出た。
数学教師は皆の反応を見て満足そうな表情を浮かべる。
そのご満悦な表情に俺はもしや!? とある考えが閃いた。
「先生、今日はエイプリルフールですよね」
「だからどうした」
「ずばりテストも嘘だということ……」
「そんなわけあるか」
ですよねー。
教師まで食堂無料券を狙ってるわけないか。
しかし無料券云々はともかく、嘘であってほしかった……。
「……ん?」
なんとなく視線を感じて後ろを振り向くと、一番後ろの廊下側の席、樋川がこちらを見ていた。
切れ長且つ大きな瞳は「なにやっとんねん」と呆れと冷たさを含んでいる。初めての好きな子とのアイコンタクトは非常に恥を伴うものだった。
正直彼女が俺を好きだとは到底思えない。
やはり田所たちの嘘だったか。
数学の問題よりもそちらに俺は落ち込んでしまう。
エイプリールフールなんて散々だ。
***
昼休み。
教室にて俺と田所と相沢野郎三人で昼食を食べる。
机を二つくっつけ正面に田所、向かいに俺、所謂お誕生日席に相沢と座る。
俺はコスパ高めの自家製野菜の炒め物弁当をつっつきながら二人に文句を言った。
「お前らの心ない冗談のせいで俺のガラスの心ハートはひび割れたぞ」
「心ないって?」
田所がタコの形をしたウインナーを頭から咥えてこたえる。タコの足が口元で踊っていて気持ち悪い。
「樋川が俺のことを……その、好きってことだよ」
「ああ! 樋川さ、入学式の時から阿良川のこと気になってたんだよ」
「はあ?」
田所の奴、まだ言うか。
すると「あーあれね」と相沢が卵焼きを咀嚼しながら話題を継続する。
「ほら、あったろ、入学式の時お前がやらかした『桜の悪夢事件』」
「……あったけど、それが何だよ」
あれはもう思いだしたくない。
記念すべき高校入学式の朝。
初めて通う高校までの通学路でそれは起きた。
高校生活初日から寝坊した。
俺は急いで自転車に股がり全力でペダルをこぐ。
不幸中の幸いか渡る信号は全て青色。余裕で入学式に間に合う筈だった。
通学路で最後に渡る横断歩道、青色信号が点滅した時だった。
ギリギリで渡ってしまった俺は横断歩道を渡る際、小さな物体が落ちていたことに気付く。
あれは何だったのか? 気になって振り向くと、そこには小さな子猫が横断歩道の真ん中に座っていた。
子猫はもうすぐ車が渡るというのにちっとも動こうとしない。
信号が点滅から赤に変わる。猫は動かない。
「危ない! 車が……!」
子猫に気付かず勢い良く自動車が走ってきた。
俺は咄嗟に赤信号の中、横断歩道の真ん中まで自転車を最大加速させ、子猫を抱きかかえながら歩道先まで走った。
子猫は助かったものの、ブレーキをかけ忘れた俺はそのまま前の公園の桜の樹に顔面からダイブした。
ダイブした樹には毛虫が張り付いており、顔が悲惨なことになった状態で入学式に出席することになった。
この事件をクラスの奴らは『桜の悪夢事件』と称して今でも語り継がれている。
「あの時のお前の言い訳が面白くて樋川は興味を持ったらしいよ」
「『猫を助けて毛虫にやられました』だっけ」
「……絶対嘘だろ」
俺が二人を睨み付けていると、
「本当よ」
振り返ると樋川真澄が立っていた。
「入学式の時から阿良川のこと気になってたのよ。なんて面白い人なんだろうって」
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