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第二部
ビビアンside⑪
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そして、現実は確実にやってくる。
お父様に呼ばれた。
ずっと保留にしていた三男との縁談。毎日のように攻勢してくるお母様を上手く躱して対応していた。それでも話はなくなることはなかった。
「そろそろ、ロジアム侯爵家との縁談の返事を聞きたいのだが、どうだね」
お父様がおもむろに話し出す。お母様は固唾を飲んで見守っている。緊張を孕んだ沈黙に肌がピリと痛んだ。
本音は断りたい。けれど、そんなことが出来るわけはない。
レイニー殿下との結婚はないとお父様から断言されている。その状況でロジアム家との結婚に否を唱えることは難しい。
「侯爵夫妻もこの縁談を喜んでいてね、是非にと言われたんだよ。ビビアンであれば申し分ないと。わしらもよい組み合わせだと思っている。だからこの縁談をうけてもらえないだろうか」
我が息子に申し分ないって、公爵令嬢のわたくしが? 侯爵といっても三男じゃないの。爵位もない三男。それもどこがわたくしに相応しいというの。
お父様もお母様も揃いも揃って、どうしてそんな男との結婚を勧めるの。
レイニー殿下との結婚の夢が破れてズタズタに切り裂かれたわたくしの心の傷から、どくどくと血が流れだす。
今までもいろいろな縁談があったけれど、これほどまで両親が押してくることはなかった。
「ビビアン? どうかしら」
「断ったら、どうなるのです?」
「……そなたの理想の結婚条件を満たす令息を見つけるのは、難しいかもしれない」
お父様の言う通りなら、婚期を逃すかもしれないということ?
崖っぷちに立たされている。
格下の侯爵家への結婚だけでも許しがたいのに、三男なんて爵位もないじゃないの。
そんなところへ嫁がせようなんて親の気が知れない。それとも公爵家に何かメリットでもあるのかしら。利があったとしても、意に添わぬ結婚であることには変わりはないわ。
どんなに嫌でも返事をしたからには、このまま話は進んでいくのでしょう。
レイニー殿下と結ばれなければ、この先、誰と結婚しても同じこと。わたくしは腹をくくった。
「お父様の良いように。それが公爵家のためであれば、わたくしは従います」
決して自分の意志ではないことを示した。わたくしの精一杯の抵抗だった。
「そうか。承諾してくれるか」
二人は見る間に安堵の表情へと変わった。内心はハラハラしていたのかもしれない。
「はい」
渋々ではあったけれど返事をするより他はなかった。
♢♢♢♢♢♢
「終わったわ。何もかもが終わってしまった」
部屋に戻ったわたくしはソファに腰かける気力さえなくて、へなへなと絨毯の上に座り込んだ。
これでレイニー殿下との結婚の可能性はなくなってしまった。
この日が来ることは頭の中ではわかっていても、実際に事実を突きつけられると胸に来るものがある。
「お嬢様、どうなさったのですか?」
部屋に入ってきたエマが床にへたりこんでいるわたくしを見つけて駆け寄ってくる。腕を取って支えるとソファへと座らせた。みっともないところを見せてしまったけれど、取り繕う気にもなれない。鬱屈した気分は晴れず沈み込んでいくばかり。ソファの背に体を預けて放心していた。
しばらくすると、何も言わず部屋を出て行ったエマがワゴンを引いて入ってきた。お茶の準備が終わるとテーブルに湯気の立ったミルクティーが置かれる。ミルクのほんのり甘い香りが、ささくれ立ったわたくしの心を少しだけ癒してくれた。
心を落ち着けるために、いつもより時間をかけてミルクティーを味合う。その間エマはそば近くで控えていた。
「エマ。わたくし、結婚が決まったの。あなたもついてきてくれるかしら?」
飲み終わったカップをソーサーに戻すとエマに話しかける。
「おめでとうございます。もちろんです。お嬢様のためならどこへでもお供いたします」
喜びの声を上げたエマの表情は明るい。
「嬉しいわ。相手はロジアム侯爵家の三男なのよ」
笑みを浮かべて答えるとエマの顔が困惑の色に変わる。
「ロジアム侯爵家ですか? え? レイニー殿下の間違いでは?」
「間違ってはいないわ。わたくしが嫁するのはロジアム侯爵家の三男なのよ。お父様がお選びになったの」
「えっ? では、レイニー殿下は……」
意味が分からないとばかりにエマが聞き返す。
そうよね。わたくしとレイニー殿下は恋人同士。なのに、なぜ別の男性と結婚せねばならないのか、不思議に思うのも無理はない。
「エマ、あなたも貴族の令嬢ならわかるわよね。どんなに思い合っていても、時には別れを選択させられることだってあることを」
エマは子爵家の三女。貴族の結婚は政略で結ばれることも多い。そこに本人の意思など存在しないことだって、理解しているはず。
「そんな……」
がっくりと肩を落としショックを隠し切れない彼女。
殿下との幸せな夢物語を聞かされてきたエマには信じがたいことなのだろう。彼女の中では困難を乗り越えて二人は結ばれると信じて疑わなかったに違いない。
「旦那様にお願いは出来ないのですか? 事情をお話すれば、きっと分かって下さるのではないのでしょうか」
わたくしはかぶりを振った。
「無理よ。この結婚はお父様もお母様も大賛成なのよ。だから、それは無理なのよ」
「それではあまりにも酷すぎます。お嬢様は公爵令嬢。それなのにレイニー殿下と結婚できないのはおかしすぎます」
「そうね。でも、結婚はそれだけでは成立しないのよ。色々な政治や駆け引きの中で行われるの。権力や利権や様々なことが動くのが貴族や王族の結婚なのよ。爵位や恋だけで結ばれるわけではないの」
恋で結ばれる結婚だってある。わたくしの結婚はそうであって欲しかった。叶わない望みを今だって夢見ている。
「おいたわしい。なぜ、お嬢様がこんな目に合わなければいけないのでしょう。愛し合っているお二人を引き裂くような結婚なんて」
わたくしの前で崩れ落ちるように膝を折って、涙をこぼすエマを優しく抱き寄せる。
「エマだけよ。わたくしの気持ちをわかってくれるのは。あの侯爵家も有数の資産家ですものね。仕方がないわ」
暗に原因はあちらの方にあるのだとちらつかせる。
わたくしは意に染まぬ結婚。フローラは恋愛でレイニー殿下と結ばれる。この違い。
何かのせいにしなくては納得できない。
「そんな……権力を使ってお嬢様の恋を踏みにじるなんて。そんな非道がまかり通るなんて」
悔しさを露わにするとエマの頬に幾筋もの涙が流れ落ちる。
資産家である侯爵家が圧力をかけて主人の恋路の邪魔をする。しっかり出来上がった筋書きに憤慨しわたくしに同情するエマ。フローラを悪役令嬢に仕立て上げた物語は終盤を迎える。
「仕方がないのよ。これがわたくしの結婚。レイ様とは永遠に結ばれない運命だったのよ」
どんなに焦がれても願っても叶うことのない恋。
これがわたくしの夢物語の結末だった。
「お嬢様。お力になれなくて、申し訳ありません」
エマはポロポロと涙をこぼしながら何度も謝る。エマのせいではないのに。一介の使用人がなせることは無いに等しいのに。それでも嬉しかった。わたくしのために泣いてくれる、無力な自分を嘆いてくれる。それだけでも気持ちが救われたようだった。
「いいの。その気持ちだけで充分よ」
わたくしの頬に涙が伝う。
エマの温もりに今まで我慢してきた思いが涙となって堰を切ったようにあふれ出す。恋の終わりとこれから先の絶望と悲哀に打ちひしがれる。
実現しない夢を見ていたわたくしと嘘を真実だと思い込んでいるエマ。
現実と虚構の狭間でわたくしたちは泣き続けた。
そして、どのくらい経った頃だろう。
「フローラがいなければ、フローラさえいなければ、わたくしはレイニー殿下と幸せになれたのに」
ふと、こぼれ出たそれは、紛れもなく、わたくしの本心だった。
お父様に呼ばれた。
ずっと保留にしていた三男との縁談。毎日のように攻勢してくるお母様を上手く躱して対応していた。それでも話はなくなることはなかった。
「そろそろ、ロジアム侯爵家との縁談の返事を聞きたいのだが、どうだね」
お父様がおもむろに話し出す。お母様は固唾を飲んで見守っている。緊張を孕んだ沈黙に肌がピリと痛んだ。
本音は断りたい。けれど、そんなことが出来るわけはない。
レイニー殿下との結婚はないとお父様から断言されている。その状況でロジアム家との結婚に否を唱えることは難しい。
「侯爵夫妻もこの縁談を喜んでいてね、是非にと言われたんだよ。ビビアンであれば申し分ないと。わしらもよい組み合わせだと思っている。だからこの縁談をうけてもらえないだろうか」
我が息子に申し分ないって、公爵令嬢のわたくしが? 侯爵といっても三男じゃないの。爵位もない三男。それもどこがわたくしに相応しいというの。
お父様もお母様も揃いも揃って、どうしてそんな男との結婚を勧めるの。
レイニー殿下との結婚の夢が破れてズタズタに切り裂かれたわたくしの心の傷から、どくどくと血が流れだす。
今までもいろいろな縁談があったけれど、これほどまで両親が押してくることはなかった。
「ビビアン? どうかしら」
「断ったら、どうなるのです?」
「……そなたの理想の結婚条件を満たす令息を見つけるのは、難しいかもしれない」
お父様の言う通りなら、婚期を逃すかもしれないということ?
崖っぷちに立たされている。
格下の侯爵家への結婚だけでも許しがたいのに、三男なんて爵位もないじゃないの。
そんなところへ嫁がせようなんて親の気が知れない。それとも公爵家に何かメリットでもあるのかしら。利があったとしても、意に添わぬ結婚であることには変わりはないわ。
どんなに嫌でも返事をしたからには、このまま話は進んでいくのでしょう。
レイニー殿下と結ばれなければ、この先、誰と結婚しても同じこと。わたくしは腹をくくった。
「お父様の良いように。それが公爵家のためであれば、わたくしは従います」
決して自分の意志ではないことを示した。わたくしの精一杯の抵抗だった。
「そうか。承諾してくれるか」
二人は見る間に安堵の表情へと変わった。内心はハラハラしていたのかもしれない。
「はい」
渋々ではあったけれど返事をするより他はなかった。
♢♢♢♢♢♢
「終わったわ。何もかもが終わってしまった」
部屋に戻ったわたくしはソファに腰かける気力さえなくて、へなへなと絨毯の上に座り込んだ。
これでレイニー殿下との結婚の可能性はなくなってしまった。
この日が来ることは頭の中ではわかっていても、実際に事実を突きつけられると胸に来るものがある。
「お嬢様、どうなさったのですか?」
部屋に入ってきたエマが床にへたりこんでいるわたくしを見つけて駆け寄ってくる。腕を取って支えるとソファへと座らせた。みっともないところを見せてしまったけれど、取り繕う気にもなれない。鬱屈した気分は晴れず沈み込んでいくばかり。ソファの背に体を預けて放心していた。
しばらくすると、何も言わず部屋を出て行ったエマがワゴンを引いて入ってきた。お茶の準備が終わるとテーブルに湯気の立ったミルクティーが置かれる。ミルクのほんのり甘い香りが、ささくれ立ったわたくしの心を少しだけ癒してくれた。
心を落ち着けるために、いつもより時間をかけてミルクティーを味合う。その間エマはそば近くで控えていた。
「エマ。わたくし、結婚が決まったの。あなたもついてきてくれるかしら?」
飲み終わったカップをソーサーに戻すとエマに話しかける。
「おめでとうございます。もちろんです。お嬢様のためならどこへでもお供いたします」
喜びの声を上げたエマの表情は明るい。
「嬉しいわ。相手はロジアム侯爵家の三男なのよ」
笑みを浮かべて答えるとエマの顔が困惑の色に変わる。
「ロジアム侯爵家ですか? え? レイニー殿下の間違いでは?」
「間違ってはいないわ。わたくしが嫁するのはロジアム侯爵家の三男なのよ。お父様がお選びになったの」
「えっ? では、レイニー殿下は……」
意味が分からないとばかりにエマが聞き返す。
そうよね。わたくしとレイニー殿下は恋人同士。なのに、なぜ別の男性と結婚せねばならないのか、不思議に思うのも無理はない。
「エマ、あなたも貴族の令嬢ならわかるわよね。どんなに思い合っていても、時には別れを選択させられることだってあることを」
エマは子爵家の三女。貴族の結婚は政略で結ばれることも多い。そこに本人の意思など存在しないことだって、理解しているはず。
「そんな……」
がっくりと肩を落としショックを隠し切れない彼女。
殿下との幸せな夢物語を聞かされてきたエマには信じがたいことなのだろう。彼女の中では困難を乗り越えて二人は結ばれると信じて疑わなかったに違いない。
「旦那様にお願いは出来ないのですか? 事情をお話すれば、きっと分かって下さるのではないのでしょうか」
わたくしはかぶりを振った。
「無理よ。この結婚はお父様もお母様も大賛成なのよ。だから、それは無理なのよ」
「それではあまりにも酷すぎます。お嬢様は公爵令嬢。それなのにレイニー殿下と結婚できないのはおかしすぎます」
「そうね。でも、結婚はそれだけでは成立しないのよ。色々な政治や駆け引きの中で行われるの。権力や利権や様々なことが動くのが貴族や王族の結婚なのよ。爵位や恋だけで結ばれるわけではないの」
恋で結ばれる結婚だってある。わたくしの結婚はそうであって欲しかった。叶わない望みを今だって夢見ている。
「おいたわしい。なぜ、お嬢様がこんな目に合わなければいけないのでしょう。愛し合っているお二人を引き裂くような結婚なんて」
わたくしの前で崩れ落ちるように膝を折って、涙をこぼすエマを優しく抱き寄せる。
「エマだけよ。わたくしの気持ちをわかってくれるのは。あの侯爵家も有数の資産家ですものね。仕方がないわ」
暗に原因はあちらの方にあるのだとちらつかせる。
わたくしは意に染まぬ結婚。フローラは恋愛でレイニー殿下と結ばれる。この違い。
何かのせいにしなくては納得できない。
「そんな……権力を使ってお嬢様の恋を踏みにじるなんて。そんな非道がまかり通るなんて」
悔しさを露わにするとエマの頬に幾筋もの涙が流れ落ちる。
資産家である侯爵家が圧力をかけて主人の恋路の邪魔をする。しっかり出来上がった筋書きに憤慨しわたくしに同情するエマ。フローラを悪役令嬢に仕立て上げた物語は終盤を迎える。
「仕方がないのよ。これがわたくしの結婚。レイ様とは永遠に結ばれない運命だったのよ」
どんなに焦がれても願っても叶うことのない恋。
これがわたくしの夢物語の結末だった。
「お嬢様。お力になれなくて、申し訳ありません」
エマはポロポロと涙をこぼしながら何度も謝る。エマのせいではないのに。一介の使用人がなせることは無いに等しいのに。それでも嬉しかった。わたくしのために泣いてくれる、無力な自分を嘆いてくれる。それだけでも気持ちが救われたようだった。
「いいの。その気持ちだけで充分よ」
わたくしの頬に涙が伝う。
エマの温もりに今まで我慢してきた思いが涙となって堰を切ったようにあふれ出す。恋の終わりとこれから先の絶望と悲哀に打ちひしがれる。
実現しない夢を見ていたわたくしと嘘を真実だと思い込んでいるエマ。
現実と虚構の狭間でわたくしたちは泣き続けた。
そして、どのくらい経った頃だろう。
「フローラがいなければ、フローラさえいなければ、わたくしはレイニー殿下と幸せになれたのに」
ふと、こぼれ出たそれは、紛れもなく、わたくしの本心だった。
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