6 / 9
1章
第三話 調査できると思ったら帝国が侵略してきました
しおりを挟む
市長の館
「殿下、おはようございます。盗賊団の跡地らしきものが見つかったようです。なので今日はそこに向かい情報を得ましょう。」
「そうか、分かった。20人ほど護衛を連れて行くほかは山を調べるように。」
—————————————————————
盗賊団の跡地
「何かあったか?」
「壊れかけの銃がありました。あとはここで暖をとっていたようですね。火を起こした跡もありますね。殿下?今さわっているのは火薬ですか?」
「銃の玉の火薬で火を起こしたのか。残っている火薬の匂い、これは帝国産の火薬の匂いか。」
「分かるのですか。匂いの違いなんて。」
「帝国のやつの方が卵臭さがきつい。」
「ということは、やはり帝国軍の兵士が潜入しているということですか。」
「それもあるが、わざとらしく山を広く見渡せるところに拠点を置くはずがない。どれだけうまく逃げれても坑道では狭い。何かしら交戦が一つあっても良いはずだ。やはり市長が怪しいか。」
「では市長を拷問しますか。」
「それも良いな。だが」
アルヴィンが否定しようとした時報告が入った。
「報告します。エメーギル帝国が進軍してきました。国境近くに迫ってきております。」
「殿下、兵をここに集めましょう。ここは我が領内で一番帝国に近い土地です。」
「ああ、兵を5千集めろ。あとキース、市長を監視しておいてくれ。怪しい動きをしていても見逃して泳がしておいてくれ。」
「承知しました。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4日後
「アルヴィン殿下、お久しぶりです。大きくなられましたね。」
「マイルズ・アルバーン伯爵、突然呼んだにも関わらず来ていただいてありがとうございます。」
「あなたの父君にはよくしていただいたので、それで、援軍はまだ来ていないのですね。」
「はい、2万の援軍が来る予定だがこのまま無傷の大陸最強の帝国軍と対陣しても勝ち目はない。会戦するまでの間は奇襲しようと思う。それで、この町の市長とその側近たちは帝国に金を密輸している。すぐにでも国外へ逃げるだろう。」
「その話、確かでしょうか。」
「ああ、5日ほど前の夜に市長の娘が帝国の商人と最近よく会うようになった。と言っていてな。ここ数日調べて裏もとれている。確かな情報だ。」
「市長の娘と夜に!殿下も大きくなられましたな。」
「うううるさいぞ。とにかく娘は金の場所は知らないらしい。市長とわずかの側近だろう。私が戦っている間に逃げ出すだろうから金を強奪してほしい。」
「分かりました。盗賊の真似をしろということですね。」
「嫌なことをさせて申し訳ありませんマイルズさん。」
「殿下、おはようございます。盗賊団の跡地らしきものが見つかったようです。なので今日はそこに向かい情報を得ましょう。」
「そうか、分かった。20人ほど護衛を連れて行くほかは山を調べるように。」
—————————————————————
盗賊団の跡地
「何かあったか?」
「壊れかけの銃がありました。あとはここで暖をとっていたようですね。火を起こした跡もありますね。殿下?今さわっているのは火薬ですか?」
「銃の玉の火薬で火を起こしたのか。残っている火薬の匂い、これは帝国産の火薬の匂いか。」
「分かるのですか。匂いの違いなんて。」
「帝国のやつの方が卵臭さがきつい。」
「ということは、やはり帝国軍の兵士が潜入しているということですか。」
「それもあるが、わざとらしく山を広く見渡せるところに拠点を置くはずがない。どれだけうまく逃げれても坑道では狭い。何かしら交戦が一つあっても良いはずだ。やはり市長が怪しいか。」
「では市長を拷問しますか。」
「それも良いな。だが」
アルヴィンが否定しようとした時報告が入った。
「報告します。エメーギル帝国が進軍してきました。国境近くに迫ってきております。」
「殿下、兵をここに集めましょう。ここは我が領内で一番帝国に近い土地です。」
「ああ、兵を5千集めろ。あとキース、市長を監視しておいてくれ。怪しい動きをしていても見逃して泳がしておいてくれ。」
「承知しました。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4日後
「アルヴィン殿下、お久しぶりです。大きくなられましたね。」
「マイルズ・アルバーン伯爵、突然呼んだにも関わらず来ていただいてありがとうございます。」
「あなたの父君にはよくしていただいたので、それで、援軍はまだ来ていないのですね。」
「はい、2万の援軍が来る予定だがこのまま無傷の大陸最強の帝国軍と対陣しても勝ち目はない。会戦するまでの間は奇襲しようと思う。それで、この町の市長とその側近たちは帝国に金を密輸している。すぐにでも国外へ逃げるだろう。」
「その話、確かでしょうか。」
「ああ、5日ほど前の夜に市長の娘が帝国の商人と最近よく会うようになった。と言っていてな。ここ数日調べて裏もとれている。確かな情報だ。」
「市長の娘と夜に!殿下も大きくなられましたな。」
「うううるさいぞ。とにかく娘は金の場所は知らないらしい。市長とわずかの側近だろう。私が戦っている間に逃げ出すだろうから金を強奪してほしい。」
「分かりました。盗賊の真似をしろということですね。」
「嫌なことをさせて申し訳ありませんマイルズさん。」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
処刑された元英雄は、エルフに転生して帝国を建国する
リューク
ファンタジー
太古の昔から争いを繰り返したエルヴィンガルド。
彼の地に一人の男が転生した。
彼は500年もの昔、人族の勇者として軍を指揮し魔王を討伐した。
しかし、彼の業績は人々の嫉妬を買う事にもなり、謀殺される。
哀れに思った神が与えたのは、エルフとしての第二の人生だった……。
前世の教訓をもとに、彼がエルフの里から安全の為だけに建国を目指す物語である。
※なろコンで1次審査突破しました!←NEW!2019.04.04
※投稿間隔は隔日を予定しております。
※現在ルビの不備を確認しております。7月ごろに修正を入れる予定ですので、それまでご了承ください。なお、こちらの文章は修正完了次第消します。
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる