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第一章
第一話 なんか市民が私の父を王と呼び始めた
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転生した私はフシード・ミュラーと名づけられた。生まれた場所はクレムでデレグというデッツイに隣接する地域に生まれた。
8年後にデッツイで宗主国であるグリクシア王国からの重税に反発して本国へ送るはずの茶葉を港に捨てる事件が起きた。グリクシア兵は弾圧したがデッツイ市民は輸入品全てを本国に送らないという抵抗をし、それがクレムに広がった。
スービル地方歴405年
反乱が起きて2年後グリクシア王国は反乱鎮圧のため3万の兵を連れてクレム領の隣ウェードまで進軍した。それに対し私の父のジル・ミュラーはスピレン帝国から援軍8千の兵、武器をもらい自軍合わせて2万の兵で防衛体制を敷いていた。
「坊ちゃまがいない!だめだ私クビになる!」
メイドが私を探し回っている間に私は城を出て数名の侍従とともに前線まで行った。
「若、誰にも言わずに戦地へ行って大丈夫なのですか。」
「言ったら止められるだろ。それにこのままだと領民がひどい目に合うのは必然だろ。これが交渉できる最後のチャンスだ。少しでも役に立ちたいからな。」
侍従は納得しついていった。数時間馬で駆けると父の陣地に着いた。
「父上、来ました。話したいことがっ、」
「国王殿下、左軍が囮となり少しずつ敵兵を削るのが定石でしょう。」
「殿下、こちらに寝返る将兵がいます。合図はどのようにしましょうか。」
父は殿下と呼ばれていた。私は思わず叫んでしまった。
「お前ら独立する気満々じゃないか。」
8年後にデッツイで宗主国であるグリクシア王国からの重税に反発して本国へ送るはずの茶葉を港に捨てる事件が起きた。グリクシア兵は弾圧したがデッツイ市民は輸入品全てを本国に送らないという抵抗をし、それがクレムに広がった。
スービル地方歴405年
反乱が起きて2年後グリクシア王国は反乱鎮圧のため3万の兵を連れてクレム領の隣ウェードまで進軍した。それに対し私の父のジル・ミュラーはスピレン帝国から援軍8千の兵、武器をもらい自軍合わせて2万の兵で防衛体制を敷いていた。
「坊ちゃまがいない!だめだ私クビになる!」
メイドが私を探し回っている間に私は城を出て数名の侍従とともに前線まで行った。
「若、誰にも言わずに戦地へ行って大丈夫なのですか。」
「言ったら止められるだろ。それにこのままだと領民がひどい目に合うのは必然だろ。これが交渉できる最後のチャンスだ。少しでも役に立ちたいからな。」
侍従は納得しついていった。数時間馬で駆けると父の陣地に着いた。
「父上、来ました。話したいことがっ、」
「国王殿下、左軍が囮となり少しずつ敵兵を削るのが定石でしょう。」
「殿下、こちらに寝返る将兵がいます。合図はどのようにしましょうか。」
父は殿下と呼ばれていた。私は思わず叫んでしまった。
「お前ら独立する気満々じゃないか。」
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