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第1章
第6話北摂三島郡攻防戦①
しおりを挟む6月3日真夜中過ぎ 高槻城
斎藤利三は1万の兵の内2千を先陣として高槻城に向かわせた。指揮するのは利三の嫡男利康である。
斎藤利康「高山右近が味方になったのは幸いだ。それに加え雑賀衆が味方になるようだ。」
斎藤利宗「大坂を制圧するには有岡城にいる池田を相手しなければなりません。我々は父上が率いる本隊が大坂に入るまで池田を牽制するのが役目ですよね。兄上」
斎藤利康「ああ、高槻城と有岡城で小競り合いをするのが俺たちの仕事だ。地味だが大変な役目だな。大坂にはまだ一向宗がいるから味方になってくれたら兵が倍近くになるぞ。」
会話しているうちに高槻城についた。
高山右近の側近「利康殿、利宗殿ご苦労です。もう深夜ですし兵も疲れているでしょう。休む部屋用意していますよ。」
斎藤利康「ありがとうございます。休ませていただきます。」
―――――――――――――――――
6月3日 早朝 有岡城
池田恒興「急げ、準備出来次第すぐに出陣するぞ。」
池田輝政「父上、何故急いでいるのですか。信孝様を待つつもりだったのではないのですか。」
池田恒興「高槻城はすでに明智方に付いたらしい。そして夜中の間に斎藤利三の息子が2千ほど率いて入城し、斎藤利三が兵数は分からないが来るらしい。そのため、先遣隊として元助に2千ほど率いさせて茨木城と周辺の砦に配置する。」
――――――――――――――――――――――――
6月3日 朝方 大垣城
織田信忠「やっと安全な所についたな。一応ひと安心できそうだ。」
織田勝長「稲葉良通に会いましょう。そこで美濃と尾張の状況を聞きましょう。」
稲葉良通「生きておられて安心しました。信忠様」
織田信忠「ああ、何とか美濃まで帰ってこれた。それで、今の美濃、尾張の状況は?」
稲葉良通「今は長島城に信雄様が入り、安定はしております。そして募兵を主要な城で進めており現在多少は反撃する兵は集まりますが大軍には至りません。」
織田信忠「なるほど、なら岐阜城と清州城で私が生きていることを大々的に知らしめなくてはいけないな。」
織田勝長「それが一番兵を集められますな。」
織田信忠「それと良通殿、急いで関ヶ原に兵を進め砦を占領しておいてほしい。あそこは道が細くなり大軍が進むのは時間がかかる。明智の軍が必ず来るだろうからそこで阻止して欲しい。」
稲葉良通「はっ、了解しました。」
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