天下人織田信忠

ピコサイクス

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第1章

4話明智軍の追撃 後編

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貞興兵「あれは織田信忠だ!見つけたぞ!」
貞興の兵が走って信忠たちに向かってきた。それに対し、斎藤利治は信忠の前に立ち長槍を持って立ち向かう。
利治は長槍を思いっきり横に振り回し貞興兵の横腹の鎧をたたき割り吹き飛ばした。
利治「信忠様早く先に行ってください。」
信忠「先に行く。利治、死ぬなよ。」
弥三郎「私も残らせてください。」
利治「いや、お前は信忠様の近くにいろ!」
弥三郎「私は信忠様を守るために行動しています。殿には必ず生きてもらわないと困ります。そのために少しでも生き残る可能性が高い方に賭けます。伊勢貞興はしつこい性格してますからここで出鼻を挫きましょう。」
利治「そうだな、そのほうが良い。ならそこの若い大将の相手を任せる。」
そう言って、貞興の方に槍を向けた。
弥三郎「分かりました。雑兵はお願いします。」 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
           高槻城
??「高山右近様はおられますでしょうか。急ぎ知らせねばならないことがございます。」
高山兵「待て!お前は何者だ。名乗らないとここは通せぬぞ!」
??「私はキリシタンです。右近様に知らせを届けてきました。」
高山兵「分かった通そう。」
??「ありがとうござます。」
なんでキリシタンだったら簡単に通れるんだよ。利三と心の中でつぶやいたこの者は斎藤利三の忍である。そして、そのまま右近が部屋で一人でいるのを確認し右近の前に現れた。
右近「お前は何者だ。」
利三の忍「ただのキリシタンでございます。」
右近「いや、どう見ても忍だろ。キリスト教を馬鹿にするな。何しに来た。」
利三の忍「斎藤利三の忍でございます。我が主が織田信長を討ちました。もうすぐ、軍勢が織田信孝を討ちに大坂へ向かうでしょう。そのために味方になっていただきたい。」
右近「即答でないといけないか?」
利三の忍「いいえ、軍勢が来た際にただちに人質を差し出していただければ通りすぎます。叶うならば軍勢に加わってほしいですが。無理強いはしないのが主の考えです。」
右近「そうか、あなた方に付こう。これより我々は明智軍に寝返りする。高槻城につき開城し我が軍も参加しよう。」
利三の忍「ありがとうございます。主も喜びます。では失礼します。」
忍はそそくさと帰っていった。

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貞興「はぁっ」
弥三郎「うっ(動きが速い)」
刀の刃がぶつかる音が何度もした。弥三郎は貞興に押されている。

利治「どうしたんだ。お前らは40のおっさん相手に一歩も近づけねえのか。」
貞興兵A「どういうことだよ。」
貞興兵B「間合いに入ったらすぐに槍でたたきつけられるぞ。鎧が壊れてあばらの骨が折れた。」
貞興の兵たちは自分たちが合戦のときは強く出れたのに今は武将一人に恐れている。
利治はそのことを理解していた。そして貞興の兵が冷静にならないように適度に煽っていた。

貞興「くそっ(なかなかしぶといな)」
山道から少しずつ外れていった。川の流れの音が近くなっていた。
弥三郎「(よし今だ)」
次の瞬間弥三郎は防戦だったのを一気に切り替え攻めた。貞興はこの動きに対応しきれなかった。バランスを崩して崖したの川に落ちた。
弥三郎「討つことは出来なかったが、今のうちに逃げれるだろう。利治殿今のうちに逃げましょう。」
利治は20人近くいた兵をほとんど倒していた。
利治「おう、わかったぞ。」






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