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第1章
3話明智軍の追撃 中編
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信忠一行が山の抜け道に入ってから一時間後。
伊勢貞興「これは明らかに手練れの者の仕業だな。京周辺に索敵させてる兵を今すぐ集めろ。」
貞勝兵A「五十人ほどならすぐに出発できますが。五十人すべて精鋭のため問題はないと思われます。」
伊勢貞興「五十人いるなら十分だな。行くぞ!」
貞勝兵「はっ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
斎藤利治「殿。少し休みますか?山道に入ってから。1時間ほど歩きましたが。」
妙覚寺を出た時は、まだ太陽が出ているか出ていないかだったが、今は太陽が十分に上っている。
織田信忠「いや、まだもう少し進もう。夕方までには安土に到着したい。」
信忠は話しながら足取りも少し速くした。
村井貞勝「最近梅雨入りしたせいで、地面がぬかるんでいますね。」
信忠は最初は貞勝を連れていくことをためらっていた。なぜなら、貞勝の年齢は62歳と高齢で山を抜けるには厳しく、しかも急がないといけない状況だった。だが、貞勝の文官としての能力は非常に高いため戦支度をする際に良い働きをしてくれるという信頼もあった。しかし、貞勝の足取りは速くそのような心配は無用だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
一方明智光秀は京都の鎮圧を急いでいた。そして、二条新御所にも明智軍が来ていた。
斎藤利三「ここ二条新御所を落とせば、京は制圧したも同然!皆敵兵を残らず打ち取れ!」
二条新御所には、わずか500程の兵しか残っておらず。1時間足らずで落城した。
その後正午、すぐに明智光秀は重臣と今後の作戦を確認した。
明智秀満「京は予定よりも早く制圧しました。が、信忠の行方は未だ掴めずという状況ですか。」
明智光秀「ああ。今、貞勝に探させておる。信忠をすぐに殺しきれなかったことは残念だった。だがずっとそれを嘆いてはおれぬ。あらかじめ予定していた通りに今いる兵2万4千を分ける。利三は1万の兵で大坂を制圧。。秀満は5千ほど率いて貞興の2千と合流し近江周辺を制圧。光忠は5千を坂本城を通って琵琶湖の北から金ヶ崎城まで占領せよ。制圧した後は有岡城で羽柴軍を、関ケ原で織田軍の残党を、金ヶ崎で柴田軍を迎え撃つ準備をしろ。」
斎藤利三「恐れながら、雑賀衆は味方につけますか。」
明智光秀「そのつもりだ。私は他にも細川家、筒井家、朝廷にも工作をするつもりだ。これで評定を終わるぞ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正午を回ったころ信忠一行は山は上り終えて下っていた。
弥三郎「信忠様、あの遠くにいる者は明智の兵ではないでしょうか。」
村井貞勝「しかもあの一番偉そうなのどこかで見たことがあるような。」
織田信忠「あれは伊勢貞興という者だ。武勇に秀でているぞ。急ぐぞ。」
伊勢貞興「これは明らかに手練れの者の仕業だな。京周辺に索敵させてる兵を今すぐ集めろ。」
貞勝兵A「五十人ほどならすぐに出発できますが。五十人すべて精鋭のため問題はないと思われます。」
伊勢貞興「五十人いるなら十分だな。行くぞ!」
貞勝兵「はっ!」
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斎藤利治「殿。少し休みますか?山道に入ってから。1時間ほど歩きましたが。」
妙覚寺を出た時は、まだ太陽が出ているか出ていないかだったが、今は太陽が十分に上っている。
織田信忠「いや、まだもう少し進もう。夕方までには安土に到着したい。」
信忠は話しながら足取りも少し速くした。
村井貞勝「最近梅雨入りしたせいで、地面がぬかるんでいますね。」
信忠は最初は貞勝を連れていくことをためらっていた。なぜなら、貞勝の年齢は62歳と高齢で山を抜けるには厳しく、しかも急がないといけない状況だった。だが、貞勝の文官としての能力は非常に高いため戦支度をする際に良い働きをしてくれるという信頼もあった。しかし、貞勝の足取りは速くそのような心配は無用だった。
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一方明智光秀は京都の鎮圧を急いでいた。そして、二条新御所にも明智軍が来ていた。
斎藤利三「ここ二条新御所を落とせば、京は制圧したも同然!皆敵兵を残らず打ち取れ!」
二条新御所には、わずか500程の兵しか残っておらず。1時間足らずで落城した。
その後正午、すぐに明智光秀は重臣と今後の作戦を確認した。
明智秀満「京は予定よりも早く制圧しました。が、信忠の行方は未だ掴めずという状況ですか。」
明智光秀「ああ。今、貞勝に探させておる。信忠をすぐに殺しきれなかったことは残念だった。だがずっとそれを嘆いてはおれぬ。あらかじめ予定していた通りに今いる兵2万4千を分ける。利三は1万の兵で大坂を制圧。。秀満は5千ほど率いて貞興の2千と合流し近江周辺を制圧。光忠は5千を坂本城を通って琵琶湖の北から金ヶ崎城まで占領せよ。制圧した後は有岡城で羽柴軍を、関ケ原で織田軍の残党を、金ヶ崎で柴田軍を迎え撃つ準備をしろ。」
斎藤利三「恐れながら、雑賀衆は味方につけますか。」
明智光秀「そのつもりだ。私は他にも細川家、筒井家、朝廷にも工作をするつもりだ。これで評定を終わるぞ。」
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正午を回ったころ信忠一行は山は上り終えて下っていた。
弥三郎「信忠様、あの遠くにいる者は明智の兵ではないでしょうか。」
村井貞勝「しかもあの一番偉そうなのどこかで見たことがあるような。」
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