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一章

やっぱり大きい方が良いですよね。

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「お久しぶりです。ミスター・シュミット」
名前はドミニク・シュミットと言ってゼネルア社の社長だ。
「2年ぶりですね。そのころと比べるとこの港も栄えてきましたね。さすが大学で経営学科を主席で卒業した秀才の力を存分につかってますね。」
「いえいえ私みたいな若造が社長になった会社に投資していただいた政府のおかげです。」
父とシュミットさんは儲かってまっか、ぼちぼちでんな、のような会話を続けていた。ゼネルア社はもともと一般人向けに服を作る会社だった。プロイス王国が戦争するようになり丈夫な服を求めた。そのため、王国軍がゼネルア社の服を買うようになり、それ以降王国とゼネルア社は持ちつ持たれつの関係になった。今では主要な製品は軍事に関わる軽工業全般をするようになった。儲かっているため海運業にも進出している。まあ、軽工業の製品は一般の人も買うため人がいる限り需要がある産業だから戦争がなくても常に儲かるな。
「蒸気船に乗りますか。今年9歳になる娘がいまして、その子が乗りたいと言って先に乗っているんです。」
「おお、それは良いですね。お前も蒸気船乗りたかったよな。」
「はい父上、すごく楽しみにしてました。」
父とシュミットさんはまたしても会話を続けていた。そうしているうちに、蒸気船の目の前まで来た。
「大きい!」
あまりの大きさに驚いてしまった。どれくらい驚いたかというと母親の少々小さい胸から卒業して数年たち忘れている頃、胸の大きいメイドの裸を見てしまった際の衝撃くらい驚いた。
「この船は全長150m、重さは3000トン世界最大の貨物船だよ。あっ、これはイグランド連合王国の船だよ。イグランドは島国だし何より今の世界の覇権を握っている国だからね。残念なことにここまで大きな船を僕は持ってないよ。」
何か騙されたように感じた。まるで胸が大きいと思っていたらパットを敷いていただけのように残念に思った。
「これです。この船です。」
シュミットさんが指を刺した先は先ほどの船と比べて2周りほど小さかった。
「この船はイグランド連合王国行の船で主に服、缶詰を輸出します。」

―――――――――――――――――――――――――――
船の中は大きく歩き疲れたため案内された休憩室に行った。するとそこには綺麗で長めの銀髪の少女がいた。
「あなたが王子ですか。初めまして、私の名前はアリシア・シュミット。」
危ない、一目惚れしかけた。子供をそんな目で見てしまうとこだった。俺は決してロリコンではないぞ。まず胸が大きくないとだめだ。
「あっ、確かに僕は王子、名前はーー」
「大丈夫名前は知っている。それで今回この船の見学をすることになったのは私とあなたが顔を合わせるためよ。お父様たちは私たちが結婚して欲しいみたい。」
「そうなんだ。もう婚約者が決まるのか。」
心の中ではガッツポーズをしてしまった。性格は少し気が強そうだった。
「私はあなたと結婚する気ないからね。」
「ええーー。なんで。」
「私はお父様の会社を継ぎたいの。だから婿入りじゃなきゃダメ。」
「アリシア、何言っているの相手が困るでしょ。」
話に入ってきたのはアリシアのお母さんだった。アリシアに顔がよく似ていて銀髪の美女だった。あと胸がすごく大きくて、引き寄せられるように胸に目が行ってしまった。なるほど、これが万乳引力か。
「あんた、見すぎよ。」
「アリシア、年頃の男の子にそんなこと言ってはいけませんよ。」
すべてばれていた。
「見てしまってすいません。」



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