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156 赤い物体

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折角なので何かを食べてみたいのでジークさんに聞いてみたが、「お前が作ったのを食べたらもう食べれる物はない」と言われてしまった。を見ても悲しそうな顔で首を振っている。貴方も俺の料理食べてもんね。

2人がそう言うなら諦めますか・・・。
けど残念だね。市場に来たらその街の名物を食べるのが楽しみだったのに、2人の反応からしてきっと国中が塩味なんだろうなぁ。塩味も悪くはないけどそれだけだと飽きるよね、他に色々あっての塩味なら全く問題ないのに。

こうして見て回っているがやっぱり人だけじゃなく野菜も大きいのが多い。まあ、1回の食事であれだけ食べるのに小さい野菜をちまちま調理するのも大変かも知れないけど・・・デカイ。南瓜や西瓜サイズがゴロゴロとある。

・・・こんなに野菜があるのに砦で使えないのが残念だな。

ん!?
何だあれ!

謎の赤い物体の店に行く。

西瓜サイズの赤い物体。
何所からどう見ても‟トマト”つまりここで言うトテテ。けど俺の知っているトテテはのサイズこんなにデカくない。

「お嬢様どうしました?うちのトテテに何か問題でも!?」

「トテテ?」

「はい?」

「ルネどうした?急に走り出して危ないだろうが。」

「ジーク、これ トテテ?」

「ん?あぁ、うちで普段食べているのは小さいからな。あれも一応トテテではあるが普通トテテと言ったらこれの事だ。」

「味 ちがう?」

「同じだろ?」

「違いますよ騎士様。お嬢様が普段お食べになっているのが生食用でこちらは加熱用です、丸焼きとかが美味しいですよ。」

ジークさんに解り易く説明してもらうと、生食用と加熱用らしいが味が知りたい。
じっと見ていたらお店のおばちゃんが真っ赤のを選んで味見させてくれた。果肉?デゥルンデゥルンの所ではない所を切ってくれた。

食べると確かに味は違う。ジークさんも味の違いを認めて謝っている。

こっちは酸味が強い、普段のは日本のトマトに比べれば全然だけどそれでも少し甘みがあるがこれには殆んどない。これはヨーロッパとかのソースやスープに使うトマトに似ているかもしれない。確かに加熱用だ。



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