欲望のままに

姫川 林檎

文字の大きさ
上 下
25 / 96

暇つぶしにイタズラ 4

しおりを挟む
テストも無事終わり、大量の採点も何とか終わって今日から図書室の仕事を再開する。
剣持とも久し振りに逢う。期間中は一応図書室の立ち入りを禁止した。普通ならむしろ図書室で勉強するべきだが、今の俺達にとってあそこはただ本を読む場所ではなくなってしまったから。学生の本分は勉強だ、なので一応禁止した。でないと俺が我慢出来ず手を出しそうだからだ。

昼休みは他の生徒に捕まり行けなかったので、放課後に久し振りに逢う事になる。何だか妙な緊張感があるのは何だろうか?入学・就職の際でもこんなに緊張した事はなかったはずだ。俺は一体何に緊張しているんだ?


図書室の扉に手を掛けると鍵は開いていた。深呼吸して扉を開けると本を持って立っている剣持が居た。
その姿を見ると俺は速足で彼の元に行き抱き締めていた。鼻腔に届く香りも抱き心地も腕の中で慌てているその事も全てが、何とも言えない安心感を与えていた。

更にきつく抱き締め深呼吸をし香りを楽しんでから腕を緩め俺を見上げて来る剣持にキスをする。最初に優しくただ触れるだけのキスを、剣持から力んでいた力が抜けたのを確認してから口を割り舌を侵入させる。久し振りのキス、剣持の味を味わう様に、失っていた物を取り戻すかの様に次第に激しくなっていく。

剣持の力が抜け本が床に落ちたが気にせず、抱き抱え机に寝かせる。
もう一度むさぼる様にキスをしながら服を脱がして行く。何度もここで繰り返しして来た事だが今までに無いくらい興奮していた。

窓から入る西日に照らされて此奴の体はえらく綺麗で色っぽく見えドキドキする。テスト前に付けた後はもう消えてしまった、見ているだけで未だ触れてもいない胸の飾りは期待で既に硬く芯を持っている。息を吹きかけるだけで可愛らしい喘ぎ声が漏れる、早く入れたくてしょうがない。童貞の時にだってこんなに興奮はしなかった。

胸を舐めながら小さく可愛いく起ちながら、いつも以上に涎を垂らしているそれを扱くとあっという間にイッテしまった。すぐにイッテしまった事を謝っているがそれも何故か嬉しかった。程よく濡れた指をゆっくりを差し込む、今ではすんなり入る様になっていたそこは、初めの頃の様に俺を拒んでいる。だがそれはつまり誰にも自分でも弄ってはいない証拠。笑みがこぼれていた事に俺は気づかないでいた。

キスをしながらゆっくりと解す。すると次第に解れていき中が絡み付いて来た、今すぐに入れたいのを我慢してしっかりと解す。キスをして胸を舐め中を擦ると声を殺しながら腹の上に大量に吐き出す。綺麗にそれを舐め取ってやると「ダメ。自分で拭くから」俺の頭を押すが舐められて感じていて力が入らず喘いでいる姿も可愛い。

指が3本入りしっかり解れた。既に床にシミを作って痛みさえある欲棒をゆっくりと入れる、入れただけで剣持はイキその締め付けで俺もあえなく中に大量に出してしまった。ただえさえイッテいるのに更に中で出され意識が飛びそうになっている。俺も動けない。

全てを吐き出し落ち着いてから、頭を撫でながら大丈夫か聞く。小さく頷くと「先生動いていいよ。」いつもの様に小さな声で答えた。出来るだけゆっくりとするつもりだったが、あまりの気持ち良さに次第に激しくなってしまう。堪えていた声も大きくなり気持ち良さそうに喘ぐ。此奴は喘いでいる時が一番大きな声が出る。それだけ感じていると思うと興奮する。

どれくらい出したか判らない位中に出し、剣持もずっとイキっぱなしになる位ずっとしていた。
これ程やり続けた事は今までなかった。若い頃ですら。抜かずにずっとしていた為抜くと自分でも引く位溢れ出て来た。図書室に設置してある給湯室でタオルを濡らし剣持を綺麗にしてあげる、勿論中のも出来るだけ掻き出して。

床も綺麗にしなくてはいけないが、今はそんな気力はない。
別の机に二人で横になる。気を失っている剣持を抱き締めながら少しうとうとしていた。



「ん・・・先生?・・・えっあぇあのえっ」
「落ち着け。」

気が付いて目の前に俺が居て慌てたのか。抱き締めると服にしがみ付き顔を埋めている姿も可愛い。

・・・ん?

可愛い?此奴が?
誰かを可愛いと思った事なんて今までになかった。勿論容姿が可愛いと思った事はある、だがそれだけだ。仕草や行動が可愛いと思った事は一度もない。では何故此奴は可愛いと思う?

そもそも此奴は何故俺を好きなんだ?
顔を見たとか?実は俺も此奴の事は言えない長めの前髪ボサボサ頭に黒縁眼鏡、女子の多いこの学校で言い寄られるのは面倒だから顔を解り難くしている。口元の黒子もコンシーラーで隠してしあえて地味目に演じている。だから俺を好きになるには顔を見る以外有り得ない。

「剣持、お前俺のどこが好きなんだ?」

ガバっと顔を上げ俺の顔を見て真っ赤になって又顔を埋めてしまった。再度呼ぶといつも以上に小さな声で答え始めた。この時いつもはイラつく小さな声も気にならなかった。

「先生。可愛いから・・・。」

「可愛い俺が?」

コク

「先生、神原会長の事嫌いですよね。」
「はぁ!?」

「舌打ちして、爽やかキャラ無理だって言ってた事ありますよね?あの時僕先生の横歩いていたんですよ。全然気付いてなかったけど。」

確かに以前彼奴の爽やかっぷりがイラついてこぼした事はあるが、周りに人が居ないかの確認を怠っていない。のに居ただと?どんだけ存在感がないんだ・・・。

「他の先生に頼まれた時も笑顔で受けて文句言ってたし、文句言ってても仕事はキチンとする上に頼まれた事以上しちゃう所とか。モテるのが面倒で顔を隠してるのも知ってるけど・・・顔も好きです。すいません。」

顔も好きだけど俺の行動見て好きになったって事か?
聞く限り好きになる要素はない様に思えるが・・・。

くすくす。

「何が可笑しい?」

「先生、キャラはもういいんですか?素が出てますが。」

そう言えばいつの間にか素で喋っていた。
だが、此奴も普通に喋っている。噛まないしどもらない、何故だ?

「僕は先生にこれ以上嫌われたくなかったし、いざ話すと緊張して上手く話せなかったけど。先生、僕の事好きですよね?気付いてました?」

俺が此奴を好き?
有り得ないだろ、俺が誰かを好きになるなんて・・・。

「先生、普段する時キスしますか?
    時間を掛けて解してますか?
    相手の出したの飲みますか?
    生でして中に出したりしますか?」

確かにしない。

初めにキスはするが最中にしようとは思わない勘違いされても困るから、する時はキチンと解してからする痛い思いをされて萎えてもつまらないし、だが何日も掛けてしっかり慣れさせる事はしない、あんな不味い物飲もうとは思わない、生でして病気を移されても困るし・・・。

「同じ相手を何回も抱きますか?そもそも、初めての相手を抱こうと思いますか?」

今まで同じ相手を抱いた記憶はない。初めてなんて面倒この上ない相手にするほど困っていないからした事がない・・・
俺は今回初めて処女を抱いた、しかも同じ相手を何度も・・・

俺は此奴が好きなのか?

こんな小さく顔を見た事もない相手を。
そう言えば、此奴の顔を見た事ないなぁ。している時も腕で顔を隠していたし。

腕の中に居る奴の前髪を掻き上げると、可愛い顔した美少年が居た。

「あまり見ないでください!僕は先生と違って見れる顔じゃないから。」

俺の胸に顔を埋めてしまった。聞けば、小さい時から不細工と苛められていたそうだ。多分好きな子を苛めてしまうやつだろうけど、トラウマになって顔を隠す様になったのだか。まぁ、おかげで変な虫が付かなくて済む。

しかし、この顔何所かで見た様な・・・何処だ?

「あっ。あやちゃん?」

コク

「何時から俺を知っていた?」

「僕は夜は顔を基本出さないし出るなって言われているから、あの時が初めてです。けど声で直ぐに先生だと判りましたが、先生は全然気付いていなかったけど。」

誰かに似てると思ったのは此奴だったのか。店では化粧をしているから顔を出せると言いているが、大して変わらないからママが軽く暗示みたいにしているのだろう。女の子っぽい子はタイプではないが此奴は可愛いと思うし、愛おしい。つまりそういう事なんだろう。

「先生、好きです。先生は?」

不安そうに見上げる顔も可愛い。まさかこの年で初恋をするとは思わなかった・・・。
額にキスをし、俺も素直に告げる。

「俺も好きだよ。ふみ。」

嬉しそうな笑顔にキスをする。


          - 完 -




「先生、僕『ふみ』じゃなくて『あや』です。」
「えっ!?」



しおりを挟む
感想 16

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

私の事を調べないで!

さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と 桜華の白龍としての姿をもつ 咲夜 バレないように過ごすが 転校生が来てから騒がしくなり みんなが私の事を調べだして… 表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓ https://picrew.me/image_maker/625951

ヤンデレだらけの短編集

BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。 全8話。1日1話更新(20時)。 □ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡 □ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生 □アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫 □ラベンダー:希死念慮不良とおバカ □デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。 かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

処理中です...