欲望のままに

姫川 林檎

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バカの休日 4

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結局、俺は今日武の家の前に居る。
例え今だけだとしても抱いて欲しいのだ。だけど勇気が出ず、ずっと玄関前に居る。

「どうした?入って来いよ。」

「えっ?何時から気付いてた?」

「ん?遅いから窓から見たら居たから来たんだけど?そんな前から居たのか?」

「えっ?いや。今来たところ・・・」

「?そっか。」



「んっ・・・ふぅん・・・んんん・・」

こいつどんどんキスが上手くなってる。キスだけで気持ちいい。このキスもいつか彼女とするのか、彼女を喜ばす為の練習。

「?」

「んふっ・・んんん・・・ふぅぁ・・んっ」  

毎度の事ながら何故こいつは、服を脱がすのが上手く早いんだ?気が付けば脱ぎ終わってる。俺だけもう真っ裸だ。

「お前も早く脱げ・・・」

「ふっ、あぁ。」

嫌味な位良い体してるなぁ、最近引き締まった感じがする。知らない所で鍛えているのかな?余計にモテちゃうじゃんか。

キスをしながらすっかり感じやすくなってしまった胸の飾りを優しく撫で回す。痛いのは嫌だと言ったから痛くない様にけど感じる様に触る。

俺が指だけじゃ寂しく思うと、キスを止めて舐めたり吸ったりしてくれる。両方の胸を同時弄られて、俺の腹には自身の涎で濡れている。

武はジェルを手に出し、よく馴染ませて期待してしまってる蕾にすんなり1本目が入る。あの日から毎日解されたそこはもう何の抵抗も無しに2本目も入ってしまう。中に入った2本の指はまるで生き物の様に動いてる。そして、

「ほら3本目も入ったぞ」

「あぁ・・ああぁ・・・あああああぁ!」

「未だキツイか。こっちも良くしてやるから力抜け」

右手で中を擦り前を左手で扱き、何とそれを咥えた。

「なっ!何やってんだよ!?あっ・・・あっあん・・ダメ・・はな・・・せんぅあん」

「んーだって司のチ○コ可愛いから舐めたら司どんな顔するかな?って」

「けど汚い・・・んんん・・手だけで十分・・・だから・・あんあっ・・」

「んーとりあえず俺の口技でイケ」

「いや!・・・あっあっあん・・ダメ・・・離して・・・あんあん・・ももう・・出ちゃう・・ああぁはなせ・・・んんん!」

いつも早くイッてしまう。離させないとこいつの口に出てしまう。それだけは!けど耐えられない口だけでも辛いのに3本の指が中で動き回って気持ち良すぎる。

「ひけ」

「しゃっ・・・しゃべるな・・あぁ・・あああああぁ!」

ゴクン

「へっ?」 

飲んだ?俺の精液飲んだ?えーーーー!! 

「何飲んでだよ!吐け早く!!」

「んー旨くはないが大丈夫だ。」

「何がだよ、信じられない。」

どつきたいけど力が入らない。こいつは何がしたいんだろう。俺なんかの飲んで・・・

「さぁ!本番いこうか♪」

そう言うといつもより大きななったモノをしっかり解れた穴に当てた。これから本当にこいつに抱かれる。俺の事なんてなんとも思ってないこいつに、練習台として、これから出来る彼女の為に・・・

「どうした!?何で泣いてるんだ!?」

気が付いたらポロポロとみっともなく泣いていた。けど理由は言えない。武が好きだからなんて・・・抱いて欲しいけどなんとも思ってないこいつに抱かれるのは嫌だなんて・・・

「えっ?どうしたんだよ?飲んだのがそんなに嫌だったのか?」

ふるふると頭を振る事しか出来ない。

「じゃあ、どうしたんだよ。頼むから泣き止んでくれ。司泣かれたらどうしていいか分からない。」

俺を抱き締めて辛そうに言いながら頭や目尻にキスをしてくれる。その優しいキスに更に涙が溢れて来た。泣きながら頭を振る事しか出来ない。

「・・・抱かれるのが嫌か?」

ふるふる

「・・・俺とするのが嫌か?」

「・・・・・」

「・・・・俺の事嫌いなのか?」
「違う!!」

「「・・・・・」」 

「じゃあ、何が嫌んだ?」

「・・・練習台にされるのは嫌だ・・・」

「練習台?何の事だ?」

「最初に言った!!彼女が出来た時に下手くそって言われたくないから練習だって・・・」

うっ又涙が溢れて来た。情けないけど耐えられない、何でこんなに好きになっちゃったんだろう。元々友達としては大好きだったけど、恋愛感情なんて無かったのに。

「・・・練習?・・・あぁ、言ったな」

「うぅぅ」

ポロポロ

「ああぁ!!・・・えっとその・・・あのな司」

「?」

「・・・あぁ・・つまり・・・司が好きだ!!」

「へっ?・・・えっ?えっ?」

「最初はなんとも思ってなかったが顔を気にして若干人見知りなのに俺にはなついて、屈託のない笑顔でいつも笑ってくれるのが嬉しくて。そもそもお前の顔はタイプなんだよ。」

顔を真っ赤にしてる。冗談ではなく本当に俺を好き?

「じゃあ、何で?・・・」

「えっ?あぁ、何で練習って言ったか?あの日お前汗かいてて、首に伝う汗が色っぽくてもう我慢出来なくて・・・色々理由付けてただお前を抱きたかった」

嘘を付いてまで俺を抱きたかった?そんなに俺を好きって事?顔が熱くなる!両手で顔を隠すが意味がない様な気がする。

「すげー・・・肩まで真っ赤。可愛い。」

「えっ?」

武が俺の手を取り真っ赤顔が晒される。真面目な顔で見つめられて更に熱くなる。

「なっ何?」

「司、好きだ。俺と付き合って欲しい。俺の恋人になれ」

「はい。」

嬉しそうに笑うと抱き締めてくれた。大きな胸に抱かれて又涙が出てきた。すると涙舐めたり目尻の涙を吸ったり顔にキスがいっぱい降ってきた。優しい触れるだけのキス。いっぱいキスしたけど、一番幸せなキスだった。

「司・・・」

「ん?」

「続きしていいか?」

「うん。優しくしろよ!」

「善処します。」

そう言うといきなり深いキスをした。口の中を自由に動き回って舌が絡まり、唾液が混ざりあい溢れてしまう。それを舐めとると俺を押し倒して、胸の飾りを優しく舐め回すもう片方も優しく撫で回される。空いた手が中に入って来た、さっき迄弄られていたからすんなり3本入る。胸と中を弄られ触られてないのにもういきそうだ。

「入れていいか?」

「入れて、俺をお前のモノにして」

何度もそこを素通りしてたモノがやっと入って来る。指で慣らしたとはいえハンパない存在感・圧迫感・痛みがあったけど、それら全てが抱かれている事を実感させてくれた。他の誰か為でなく俺を好きで俺を抱いてくれてる。

「全部入ったけど大丈夫か?」

「はぁはぁ、一寸痛いけど大丈夫。だから動いて」

ゆっくり腰を振ると徐々に痛みが快楽に替わっていく。じわじわと幸せが満ちていく、こんなに好きになるとは思わなかった側に居ると安心はしていた。けどそれは、頼りになる友人としてだと思っていた。だけど、抱き付かれるとドキドキしていた無意識に好きなっていたのかもしれない。

「司・・・好きだ」

「ああぁ・・あっあっ・・あっあん・・・俺・・も・・・すき」

「司!!司!!ごめん・・・優しく出来ない」

「ああぁ・・・おっきく・・しないで・・あん・・あん・・・あっんんん・・もうイク・・」

「あぁ、一緒にイこう!」
「ああぁ・・・あっ・・あっんぅあん・・・たけし・・・ああぁ・・・あああああぁ!」

俺がイクと武も直ぐに俺の中に大量の熱を放出、腹いっぱいに満たして行く。

「武がいっぱい・・・嬉しい」

「司!!」



抜く事もなく幾度なく突かれ何度目イかされて幸せの中で気を失った。しかし、翌日色々な痛みに又泣くはめになった。


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