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忠犬ハチ公
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「先輩好きです。付き合ってください!」
生まれて初めての告白にドキドキしながら聞いていた。
彼は1っ下の高1年生で高身長の爽やか系、大型犬の様な好青年だ。そんな彼に告白されれば大半の女の子はOKするだろう。
そう。女の子ならば・・・しかし、俺は【男】なのだ。ドキドキしても男はないゎ
「えっと、男が好きなの?」
「違います。」
「じゃあ、俺が女の子に見える?」
「見えません。」
「じゃあどうして?」
「男好きな訳ではないし、女の子に見えた訳でもありません。先輩が好きなんです。僕じゃあダメですか?」
ヴッ!
大型犬の耳が尻尾が垂れてる。何か可愛い。俺は犬派か猫派かと言えば犬派だ!しかし、家はマンションの為にペットが飼えない。犬飼いたいなぁ日本犬が良いなぁ、大人しいのがいいから秋田犬が良いかな?『忠犬ハチ公』もいいけど『わさお』もいいなぁ。
いかん。現実逃避している場合ではなかった。いかんいかん。
「えっと・・・ごめんね。男の人がダメって事もあるけど、そもそも君の事知らないし「じゃあ!!」だから、えっ?」
「じゃあ今回は諦めます。だから先ず俺の事知ってください!」
「えっ?」
「これから宜しくお願いします!あっ!今日日直だった。では、失礼します。」
「えー。」
どうゆう事?俺ちゃんと振ったよね?
『これから宜しく』ってどうゆう事?
「ファイト。」
「どうゆう事!?」
「えー。奴は又来るって事だろ?」
「マジで!?って彼は誰なの?」
「さぁ?ネクタイ赤いから1年だろ『先輩』って言ってたし」
「それは知っているよ!そうじゃなくて誰なんだよ!!」
「川島先輩。ご飯ご一緒してもいいですか?」
マジで来た。ってか早くない?さっきチャイム鳴ったばかりだよ・・・。陸上部か?
「えーっと、ごめんね。友達と一緒だから無「本当に来たよ。」重いよ!」
こいつは直ぐに人を肘掛けにする。少し背が高いからっていい気になるなよ!ん?一瞬表情が変わった気がしたけど気のせいかな?
「一緒に食うか?」
「「えっ!?」」
「いいんですか!お邪魔じゃないですか?」
「構わなねーよ。いいよな?」
振り向き後ろで楽しそうに見ていた他のメンバーに聞く。
俺の顔を見ながらニヤニヤしながら答えた。
「「「面白そうだからいいよ。」」」
面白そうってなんだ!他人事だと思って!!他人事なんだけど・・・まぁ俺も多分同じ事するだろうし・・・はぁ、なんだか面倒になって来た。こいつは悪い奴ではなさそうだけど。
「俺は田中知治。っでお前は?朝も名乗んなかったろ?」
「!すいません!テンパっちゃって気持ち伝えるに必死で・・・1年A組 八木公彦です。宜しくお願いします。」
「じゃあ、移動するか。」
「俺の意見は!」
「はいはい。行くぞ。」
くっ苦しい・・・首が絞まる!もう、みんなで面白がって!気まずいのにどうするつもりなんだろう。一応断ったんだけどなぁ・・・んっ?又表情が怖い顔になってる?あっ目が合っちゃったあれ?笑顔だ。やっぱり犬っぽい。
「皆さんいつも屋上で食べているんですか?」
「あぁ、弁当と買弁だからな。」
「それに食堂は混んでるし。人混みが苦手なんだよ。こいつが。」
っう・・・。確かに苦手ですよ。じろじろ見られるのが嫌なんだよ!俺何かしたかな・・・。
「そうなんですか。ここは人が居ませんしね、ってここ立ち入り禁止なのでは?」
「バレなきゃ大丈夫だろ。気にするな。」
「それより君の弁当豪華だね。お母さん料理上手で羨ましい。」
「あっいえ。違うんです。これ自分で作ったんです。」
「「「「「っえ!?マジ!!」」」」」
「はい。うち母子家庭で母は忙しいので弟妹のお弁当は俺が作ってるんです。下の妹が幼稚園なので出来るだけ可愛いのを作ってあげたくて。あの、良かったら食べますか?」
「えっ。いいの?」
「はい。どうぞ、お口に合うといいんですが・・・。」
「「「「「旨い!」」」」」
「ありがとうございます。」
男子高校生がこんなに作れるもんなのか?俺だってご飯と味噌汁位はほぼ毎日作ってるし。けど、手料理って言いうと知治のおばさんの味だな、うちの母さんは料理苦手だし。向こうでどうしてるんだろう?
「川島先輩はいつも買い弁なんですか?」
「そうだけど?」
「あの・・・良かったら・・その、俺作って来てもいいですか?」
「はぁ!?悪いしいい「いいじゃん!作って貰えば。」っておい!勝手に決めんなよ!!」
「ただじゃ悪いから材料費はだすよ。500円でいいか?」
「はい!それで大丈夫です。」
「おい!!勝手に決めんなよ!俺は受け取らないからな!」
「迷惑ですか?」
ヴッ!!
だからその顔やめろ!捨てられた子犬の様な目で見んな!!
そんな顔で見ても受け入れない・・から・・な・・・
「だぁーーーーーー!!分かった受ける!但し!無駄に豪華にするな!それと量はそんなに要らないからな!分かったか!!」
「はい♪明日から持って来ますので買わないでくだしね。」
うぅ・・・左右に揺れる尻尾が見える・・・。
生まれて初めての告白にドキドキしながら聞いていた。
彼は1っ下の高1年生で高身長の爽やか系、大型犬の様な好青年だ。そんな彼に告白されれば大半の女の子はOKするだろう。
そう。女の子ならば・・・しかし、俺は【男】なのだ。ドキドキしても男はないゎ
「えっと、男が好きなの?」
「違います。」
「じゃあ、俺が女の子に見える?」
「見えません。」
「じゃあどうして?」
「男好きな訳ではないし、女の子に見えた訳でもありません。先輩が好きなんです。僕じゃあダメですか?」
ヴッ!
大型犬の耳が尻尾が垂れてる。何か可愛い。俺は犬派か猫派かと言えば犬派だ!しかし、家はマンションの為にペットが飼えない。犬飼いたいなぁ日本犬が良いなぁ、大人しいのがいいから秋田犬が良いかな?『忠犬ハチ公』もいいけど『わさお』もいいなぁ。
いかん。現実逃避している場合ではなかった。いかんいかん。
「えっと・・・ごめんね。男の人がダメって事もあるけど、そもそも君の事知らないし「じゃあ!!」だから、えっ?」
「じゃあ今回は諦めます。だから先ず俺の事知ってください!」
「えっ?」
「これから宜しくお願いします!あっ!今日日直だった。では、失礼します。」
「えー。」
どうゆう事?俺ちゃんと振ったよね?
『これから宜しく』ってどうゆう事?
「ファイト。」
「どうゆう事!?」
「えー。奴は又来るって事だろ?」
「マジで!?って彼は誰なの?」
「さぁ?ネクタイ赤いから1年だろ『先輩』って言ってたし」
「それは知っているよ!そうじゃなくて誰なんだよ!!」
「川島先輩。ご飯ご一緒してもいいですか?」
マジで来た。ってか早くない?さっきチャイム鳴ったばかりだよ・・・。陸上部か?
「えーっと、ごめんね。友達と一緒だから無「本当に来たよ。」重いよ!」
こいつは直ぐに人を肘掛けにする。少し背が高いからっていい気になるなよ!ん?一瞬表情が変わった気がしたけど気のせいかな?
「一緒に食うか?」
「「えっ!?」」
「いいんですか!お邪魔じゃないですか?」
「構わなねーよ。いいよな?」
振り向き後ろで楽しそうに見ていた他のメンバーに聞く。
俺の顔を見ながらニヤニヤしながら答えた。
「「「面白そうだからいいよ。」」」
面白そうってなんだ!他人事だと思って!!他人事なんだけど・・・まぁ俺も多分同じ事するだろうし・・・はぁ、なんだか面倒になって来た。こいつは悪い奴ではなさそうだけど。
「俺は田中知治。っでお前は?朝も名乗んなかったろ?」
「!すいません!テンパっちゃって気持ち伝えるに必死で・・・1年A組 八木公彦です。宜しくお願いします。」
「じゃあ、移動するか。」
「俺の意見は!」
「はいはい。行くぞ。」
くっ苦しい・・・首が絞まる!もう、みんなで面白がって!気まずいのにどうするつもりなんだろう。一応断ったんだけどなぁ・・・んっ?又表情が怖い顔になってる?あっ目が合っちゃったあれ?笑顔だ。やっぱり犬っぽい。
「皆さんいつも屋上で食べているんですか?」
「あぁ、弁当と買弁だからな。」
「それに食堂は混んでるし。人混みが苦手なんだよ。こいつが。」
っう・・・。確かに苦手ですよ。じろじろ見られるのが嫌なんだよ!俺何かしたかな・・・。
「そうなんですか。ここは人が居ませんしね、ってここ立ち入り禁止なのでは?」
「バレなきゃ大丈夫だろ。気にするな。」
「それより君の弁当豪華だね。お母さん料理上手で羨ましい。」
「あっいえ。違うんです。これ自分で作ったんです。」
「「「「「っえ!?マジ!!」」」」」
「はい。うち母子家庭で母は忙しいので弟妹のお弁当は俺が作ってるんです。下の妹が幼稚園なので出来るだけ可愛いのを作ってあげたくて。あの、良かったら食べますか?」
「えっ。いいの?」
「はい。どうぞ、お口に合うといいんですが・・・。」
「「「「「旨い!」」」」」
「ありがとうございます。」
男子高校生がこんなに作れるもんなのか?俺だってご飯と味噌汁位はほぼ毎日作ってるし。けど、手料理って言いうと知治のおばさんの味だな、うちの母さんは料理苦手だし。向こうでどうしてるんだろう?
「川島先輩はいつも買い弁なんですか?」
「そうだけど?」
「あの・・・良かったら・・その、俺作って来てもいいですか?」
「はぁ!?悪いしいい「いいじゃん!作って貰えば。」っておい!勝手に決めんなよ!!」
「ただじゃ悪いから材料費はだすよ。500円でいいか?」
「はい!それで大丈夫です。」
「おい!!勝手に決めんなよ!俺は受け取らないからな!」
「迷惑ですか?」
ヴッ!!
だからその顔やめろ!捨てられた子犬の様な目で見んな!!
そんな顔で見ても受け入れない・・から・・な・・・
「だぁーーーーーー!!分かった受ける!但し!無駄に豪華にするな!それと量はそんなに要らないからな!分かったか!!」
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