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好奇心の先に 8
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確かに颯翔くんは不愛想だった。
周りの人間は「顔が良いから俺達の事を見下しているんだ。」と苛立っていたけど、確かに態度は悪かったけどさり気なく物を退かしてくれえたり結構気を使ってくれていたのは知っているから、僕はあまり嫌な思いをした事はなかった。
「お前が他と同じ様にしてくれるのは嬉しかったが次第にお前の笑顔を独り占めしたいと思う様になった。そんな風に思う様になってからお前が俺を見付けると嬉しそうに掛けて来る事や俺と居る時の顔が他とは違う事に気付いた。
俺がお前を特別に思う様になった頃俺が女子に呼び出されると淋しそうな顔をする様になり、部屋では俺にくっ付いて来る様になったから俺はお前が俺を気にしている事、好きになっている事に気が付いたがお前自身がきづいてないかったから気付くのを待った。・・・そしたら先に肉体関係になったのはびっくりだが。」
「あははは・・・・。」
面目ない。
そっち方面は疎くてこんな事になるとは思わなかったんです。すいません。
「だが、お蔭でお前は自分の気持ちに気付いてくれた。」
「・・・・」
「・・・・」
「好きだ。薫、俺の恋人になって欲しい。」
「!?」
「お前の思考回路はどうなっているんだろうな・・・、これだけ言っても未だ信じないか?男同士でも恋人にはなれる。お前の友達にも何人かいるぞ。」
「えっ!本当!?」
「本当だ。それでも男同士では付き合えないか?」
「僕でいいの?」
「お前、薫がいい。好きだ、ずっと好きだ。これからも誰よりも側に居させてくれ。」
男同士で恋人なんて変かもしれない。
けど、颯翔くんとこれからもずっと一緒に居たい。
僕が悩んでいると目の前にはいつも自信にあふれて堂々して格好良い颯翔くんの姿はなく、飴の日に捨てられた仔犬の様な弱々しい颯翔くんが居た。そんな颯翔くんに抱き着き
「僕も好きだよ。男同士で変だと思うけど、それ以上に颯翔くんと一緒に居たいからこれからも宜しくね。」
「かおる・・・。」
颯翔くんは僕の肩に顔を埋めて多分泣いている。
そんなに思ってくれていたと思うと嬉しくなる。そっと頭を優しく撫でてながら暫く幸せに浸っていると突然颯翔くんのしたになっていた?
「へ?」
「では早速愛を確かめよう。」
「えぇぇぇ!?さっき散々したよね??」
「これからは恋人同士だからな。お前からの告白を聞いて収まる訳がないだろ?」
「だって!!今日学校あるよ!?あっ・・」
「1日位休んでも問題ない。それより今は愛を確かめる方が大事だ。」
「あんっ・・・学校だいんっ・・・だめ!!」
さっきまで散々していた僕の体は少しの刺激でも反応してしてしまうし、僕の体を知り尽くしている颯翔くんに僕が抗える訳がなかった。僕だって颯翔くんとするのは嬉しいんだから。
僕はこの日生まれて初めて学校をさぼった。
- 完 -
最後短くてすいません。
周りの人間は「顔が良いから俺達の事を見下しているんだ。」と苛立っていたけど、確かに態度は悪かったけどさり気なく物を退かしてくれえたり結構気を使ってくれていたのは知っているから、僕はあまり嫌な思いをした事はなかった。
「お前が他と同じ様にしてくれるのは嬉しかったが次第にお前の笑顔を独り占めしたいと思う様になった。そんな風に思う様になってからお前が俺を見付けると嬉しそうに掛けて来る事や俺と居る時の顔が他とは違う事に気付いた。
俺がお前を特別に思う様になった頃俺が女子に呼び出されると淋しそうな顔をする様になり、部屋では俺にくっ付いて来る様になったから俺はお前が俺を気にしている事、好きになっている事に気が付いたがお前自身がきづいてないかったから気付くのを待った。・・・そしたら先に肉体関係になったのはびっくりだが。」
「あははは・・・・。」
面目ない。
そっち方面は疎くてこんな事になるとは思わなかったんです。すいません。
「だが、お蔭でお前は自分の気持ちに気付いてくれた。」
「・・・・」
「・・・・」
「好きだ。薫、俺の恋人になって欲しい。」
「!?」
「お前の思考回路はどうなっているんだろうな・・・、これだけ言っても未だ信じないか?男同士でも恋人にはなれる。お前の友達にも何人かいるぞ。」
「えっ!本当!?」
「本当だ。それでも男同士では付き合えないか?」
「僕でいいの?」
「お前、薫がいい。好きだ、ずっと好きだ。これからも誰よりも側に居させてくれ。」
男同士で恋人なんて変かもしれない。
けど、颯翔くんとこれからもずっと一緒に居たい。
僕が悩んでいると目の前にはいつも自信にあふれて堂々して格好良い颯翔くんの姿はなく、飴の日に捨てられた仔犬の様な弱々しい颯翔くんが居た。そんな颯翔くんに抱き着き
「僕も好きだよ。男同士で変だと思うけど、それ以上に颯翔くんと一緒に居たいからこれからも宜しくね。」
「かおる・・・。」
颯翔くんは僕の肩に顔を埋めて多分泣いている。
そんなに思ってくれていたと思うと嬉しくなる。そっと頭を優しく撫でてながら暫く幸せに浸っていると突然颯翔くんのしたになっていた?
「へ?」
「では早速愛を確かめよう。」
「えぇぇぇ!?さっき散々したよね??」
「これからは恋人同士だからな。お前からの告白を聞いて収まる訳がないだろ?」
「だって!!今日学校あるよ!?あっ・・」
「1日位休んでも問題ない。それより今は愛を確かめる方が大事だ。」
「あんっ・・・学校だいんっ・・・だめ!!」
さっきまで散々していた僕の体は少しの刺激でも反応してしてしまうし、僕の体を知り尽くしている颯翔くんに僕が抗える訳がなかった。僕だって颯翔くんとするのは嬉しいんだから。
僕はこの日生まれて初めて学校をさぼった。
- 完 -
最後短くてすいません。
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