欲望のままに

姫川 林檎

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兄弟愛 3

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「朋大丈夫か?」

「はぁはぁ。」

ギリギリだった朋之は入れた瞬間にイってしまった。
優しく頭を撫でて目元にキスをしていると中が締った。

「お兄ちゃん・・・動いていいよ。」

「あぁ。」

キスをして少しでも緊張を解す、キスが気に入ったのかキスをすれば力がいい感じに抜けて行くのに合わせて腰を動かす、それに合わせて次第に朋之の腰も動き出すの感じるとちゃんと気持ち良くなっている事が判り安心するが、あまりの気持ち良さに優しく抱く事が出来なそうだ。

キスを止め腰を掴み激しく腰を打ち付けて絶頂を迎える。

「出すぞ、奥でしっかり受け止めて。」

更に奥まで打ち付けて最奥で熱を放つと気持ち良さそうに悲鳴を上げると最後の1滴まで搾り取るかの様に中が蠢き直ぐに硬さを取り戻して動き出す。気持ち良さを初めて知った思春期の様で情けないが止められない、今まで何人もの女性と関係を持ったがここまで持って行かれるのは初めてだ。俺は我慢する事なく中に放ち続けた・・・。

朋之が気を失ってやっと我に返り俺も止まる事が出来た。



朋之は3年前に親の再婚で出来た義弟おとうとだ。他に1つ上に義姉に1つ下に実妹そして7つ下の15歳中3の朋之が兄弟になった。姉妹は大学進学で家を出ているが俺は大学は近いので再婚の際に建て直ししたこの家に両親と4人で住んでいる。

初めての男兄弟という事で朋之は初めから俺に懐いていた。
初めてあった時は小6だったが小柄で見た目は3年生くらいにしか見えなくてしかも女の子と勘違いもしていたが、義姉は俺が勘違いしている事に気付きながら面白がって気付くまで教えてはくれなかった。妹は可愛ければどちらでもいいと言いきっていた。

見た目だけではなく中身も女性らしい朋之は、出て行った母親に教わり家事が得意で今は家事全般は朋之がやってくれている。何故ならうちの母は不器用で苦手、義姉は大雑把、妹はサッカーをやる男勝りで女性らしい事は一切出来ない。女性なのに175cmと長身で朋之より遥かに男らしく、逆にこれから伸びるだろうが今は155cmしかない可愛い朋之が並んだら間違いなく兄妹に間違えられるだろうな。

女性陣の中で一番女性らしいのが朋之なのだ。

甘えん坊の朋之の指定席は俺の膝の上。床に座ってても椅子に座っている時も食事の時以外は俺の膝の上で色々している、余りの懐きぶりに義父とうさんにヤキモチを焼かれた時もあったが今は諦めたみたいだ。仕事が忙しいく帰りの遅い義父より一緒に居る時間が長いからと一生懸命自分に言い聞かせていた。なんかすいません。

いつもなら懐かれてもウザイだけなのに朋之は最初から可愛くて仕方なかった。いつでも俺を見付けるとめがけて走って来て抱き着いて来るのが可愛くて抱き上げると嬉しそうに笑う顔が更に可愛い!

当時付き合っていた彼女より朋之を優先していたら当然振られたが悲しくも何ともなかった。ただ初めて振られた事にショックは受けたが、いつもは俺が飽きて振るのがいつもの流れだったからだ。それから彼女はいない事に今気付く。大体1週間位で次の彼女が出来ていたのに・・・。

抱いて初めて朋之が好きだと気付くとは俺は意外と鈍感なのかもしれん。
だってまさか7つも下の子供をしかも同性の子を好きになるとは思うはずがない、ずっと可愛い‟弟”だと妹しかいなかったからと、歳が離れているから庇護欲に駆られているだけだと・・・。

好きだと気付けばもう思いは止められない。
誰にも朋之を渡さない。義父には謝らなければならないな。

腕の中の愛しい者を抱き締めて俺もうとうとし始める。


暖かくて幸せな夢を見ていた様な気がする。
寝返りを打とうとしたが体が動かない?仕方なく目を開けると目の前にたくましい腕がある、どうやら腕枕をしてくれたみたい。体の向きを変えて顔を見ようとしたらお尻に違和感を感じる。

えっ?なに?

お尻だけじゃなくてお腹も感じて変な声が出た。
そうだ!僕お兄ちゃんに気持ち良くして貰ってて・・・

「・・・起きたか?」

「おじぃじゃん・・・?」

「誰がおじいちゃんだ。声を出し過ぎて枯れたんだな、大丈夫か?」

お兄ちゃんと呼ぼうとしたらガラガラの声でおじいちゃんになっちゃった。確かに喉が痛い。
お兄ちゃんベットの横の机の上にあるペットボトルを取ろうとして止まる、どうしたんだろう?僕は喉が渇いているから早く欲しいなぁ。

お兄ちゃんは僕の顔を見ておでこにキスをすると僕の向きを変えて抱き抱える。

「あんっ」

お腹の違和感が判った!
お兄ちゃんのが未だ僕の中に居るからだ!!お兄ちゃんが未だ中に居ると思うと嬉しくなるのはなんでだろう?

僕が謎の幸せにしたっていると僕を抱えてペットボトルを取り自分で飲んでしまう。
僕も欲しいのに!!

僕が睨んでいる事に気付くと目だけで笑うとキスをしてくる。キスしても許してあげないんだから!って思ったらお兄ちゃんが飲んでいたスポーツ飲料が流れ込んで来た、口移しで飲ませてくれたスポーツ飲料はぬるいのにいつもより美味しく感じた。

「もっと飲むか?」

「・・・飲ませて」

「いいよ」と優しい笑顔で何度も飲ませてくれたがやっぱりいつもより美味しい。飲み終わりお兄ちゃんの胸にもたれ掛かっていると幸せな気分になって行く、お兄ちゃんにはいつも抱っこしてもらうけどいつもより幸せ。


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