欲望のままに

姫川 林檎

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夢の入口 2

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料理が完成したので皆を呼ぶ。

「・・・・。」

あれ?
黙っちゃったけど嫌いな物でも有ったのかな?どうしよう・・・

「今日は一段と頑張ったね。」
「秋政くんが来るから何を作るかずっと考えてたんもんね。」
「母さん!!」

「えっ?」

どうしよう!それじゃあまるで僕が張り切ったみたいじゃん!って現に張り切ったんだけど。

「えっと、その、だから!あの嫌いな物とか解らないから色々作っただけで・・・。」

「どれも美味しそうで楽しみ食べていい?」
「勿論!どうぞ・・・。」

「「「いただきます。」」」

「召し上がれ・・・。」

どうだろう、口に合えばいいんだけど・・・。秋政お兄ちゃん嘘でも美味しいとか言いそうだし。

「美味い!!」
「良かった。」

良かった・・・あの顔は本当に美味しそうに食べてる。良かった。
さぁ、僕も食べよう。・・・うん美味しく出来てる♪


夕飯の片付けをしてお風呂の準備を済まて秋政お兄ちゃんの部屋に向かう、ノックして入るとベットで休んでる姿が目に入る。やっぱり初日だから緊張してたのかもしれない。そんな、秋政お兄ちゃんにお風呂を進めると1番風呂を進めると辞退したが今日だけと伝えると渋々了承して入った。その後に父さん達が入って僕も学校の支度を済ませてお風呂に入る。

ここに秋政お兄ちゃんも入ったんだと思うとドキドキする。まぁ、父さん達も入っているけど今は考えない。昼間片付けを手伝っている時に足を滑らせ転びそうになった時に後ろから支えてもらったけど、服の上からでも判るいい体していたあんな躰に抱かれたらと想像してしまう。

お年頃の男の子一寸考えただけで体は反応してしまう。
こんまま出る訳にも行かないので自分で処理して落ち着いてから出る。後に入る人はいないけど勿論奇麗にしてから出ました。


秋政お兄ちゃんともう一寸話がしたかったので部屋に行くと扉が少し空いていて中から光が漏れていたのでノックして中を覗く、すると秋政お兄ちゃんからの返事はなくベットに布団も掛けずに横になっている。このままじゃ風邪を引いてしまう、布団を掛けて顔を覗くと健やかに眠っている顔は昼間見た顔より幼く見えた。

ついついベットに腰掛けて顔を観察してしまう。
いつもは真っ直ぐこちらを見ている瞳は閉じて見ていない、いつも優しい言葉を掛けてくれる唇がうっすらと開いていて寝息が聞こえて来る。呼吸と共に吸い込まれる様に唇を合わせる・・・いけない事だと解っていてもドキドキが止まらない僕のファーストキス。もう1度見ると余程疲れているのか起きる気配がない、止めなきゃと思うけど止められず何度もしてしまう。終いには舌を入れてしまった、小説や漫画の見よう見まねで下を動かしてみるが上手く行かない。それでもどこか気持ちいがいいのでやっぱり止められない、時間を忘れて繰り返していると秋政お兄ちゃんが少し動いて声が漏れる。

慌てて秋政お兄ちゃんの口周りを拭いて電気を消してそっと部屋を出る。

廊下に出ると安心からか腰が抜けた。
今自分がした事に驚いたまさか本当に寝込みを襲うとは・・・キスは本当に気持ちが良い、途中から秋政お兄ちゃんの舌も動きリードしてくてからは只々気持ちが良かった。カップル達があんなにキスするのは気持ちが良いからかと納得してしまった。

父さんごめんなさい、襲ってしまいました。
僕はお母さん似みたいです。

トイレでもう1度抜いてからベットに入ったがなかなか眠りに着く事は出来なかった。


結局よく眠れず朝早くに起きてしまった。
朝はする事がいっぱいあるからいいかと思い起きて朝の準備をする。朝食とお弁当の用意に洗濯をする、いつもは帰って来てからするお風呂の掃除も洗濯が終わってからする。朝食を食べて制服に着替え身だしなみを整える。

父さん達はお弁当を持ってもう出社している、台所に戻り秋政お兄ちゃんの朝食と昼食に忘れ物が無いかを確認してメモを書き出掛ける。秋政お兄ちゃんが未だ居るけど寝ているので戸締りをしっかりして学校にいく、鍵はもう昨日の内に渡してあるので心配はない。では、行ってきます。



学校に居る間も昨夜のキスの事を思い出しては1人ニヤニヤしてしまった。誰にも見られてはいないといいけど。
家に帰ると玄関は閉まっていて中からは何にも聞こえて来ない、秋政お兄ちゃんは出掛けているのかな?けど靴はあるから部屋かな?扉は少し開いているけど中は静かだ時折キーボードを叩く音が聞こえるからPCでもしているのかもしれない。今は声を掛けるのを止めときますか。

着替えてから下に向かう。

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