婚約者を口説きます

６８ 屋台

「有難う御座いました。いらっしゃいませ！」

もう昼過ぎだというのに客が絶えない。廊下にも凄い行列が出来ている、隣のクラスの邪魔にならない様に交通整理をする程だ。大繁盛するのは良い事だ、しかし！俺に休みが無い！！慣れない靴を履いて痛いし・・・

「委員長！休みたい！！」

「あ”っ？休みたいだぁ？・・・あれ？もうこんな時間なんだ。そうだね、うん。休んでいいよ。」

委員長怖いよ・・・。

「よっしゃー！」

「ただし！１時間で帰って来る事。了君！了君も休んでそれで１時間でこれを持って帰って来て。」

「おぅ、了解。」

「これってなんだよ。」

人を指差して‟これ”って物扱いしやがって！
了もムカつくがこれ以上切れて休憩なしになっても困る。

「時間になっても帰って来なければ、上村先生に迎えに行ってもらうからね。」

「なんでだよ！」

「時間なくなるぞ。」

時間が無くなるのは嫌だから仕方なくここは引こう。少し寒いから上着を取りに行こうとすると委員長に叱られた「チャイナドレスに上着を着るな！」って言われても他に着るないと文句言ったら、予想していたのであろう奥からショールを持って来た。ショールに文句言ったら「じゃあ、何も羽織らないで行く？」っと言われたら寒いのは嫌なので嫌々従う。

了と並んで歩きながら食べ物を探す。ずっと甘い物を嗅いで居たのでしょっぱい物が欲しい所だ。食べ物系は中庭に集まっている。中庭は石畳だからこのまま出ても靴は汚れないだろう、後で拭けがいいしね。

とりあえず、一番近くにお好み焼き屋さんがあったので１つ買う。次に焼きそば・たこ焼きを買い了と分けながら食べて行く。色々食べたからね♪粉物を食べ終え焼き鳥屋を見付ける、高校の文化祭で焼き鳥・・・なかなか渋い！タレと塩を１本づつ買った所でお腹が落ち着いた。普段ならデザートに行きたいけど帰れば甘いの物まみれになるので我慢。



少しぶらついていると・・・