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記憶喪失の少年
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荷物を後ろに乗せ春陽を助手席に座らせる。
「そうだ、春陽これを。」
「?何ですか?・・・これは・・・。」
「新しいチョーカー。今まで着けていたのは病院の仮の物だし、それに春陽が着けてたのはボロボロだったから。青色好みじゃなかったか?」
「・・・いえ、嬉しいです。」
「・・・それ今俺が着けてもいいか?」
「えっ?けっけど・・・はい、お願いします。」
チョーカーを受け取り首に腕を回し着ける。あぁ、失敗した車に乗る前に渡せば良かった。一寸やりずらい・・・。
「んっ、似合ってる。」
「!あっ有難う御座います。」
はにかみながらお礼を言う姿が可愛いがこれは言わないでおこう。
車を走らせ百貨店へ、
「あのぉ・・・。」
「少し買い物をして帰ろう。これから生活するのに必要な小物や着替えを買わないとな。」
「あっ!すいません!」
「気にするな、俺がしたくてしてることだから。悪いけど付き合って♪」
「・・・はぃ。」
気おくれしている春陽の手を取って中に入る、手を繋がれて戸惑っているが敢えて無視。先ずは小物から♪
「食器類はこれで全部かな?後は必要なのは追々買えばいいか。次は着替えだなここからだと下着の方が近いか。さぁ!次はこっちだ♪」
「眞一さん楽しそうですね・・・。」
「楽しいよ?可愛い子に自分好みの服を着させられるんだから。あっ!けど、嫌なあら嫌だとちゃんと言えよ?お前の好みも知りたいからな。」
「僕の好みを知ってどうするんですか?」
「楽しく生活して欲しいからなぁ。嫌いな物を着ているより好きな物を着た方が気分が上がるだろ?」
幾つかの店を回り何着か買って行く。春陽は綺麗でスタイルもいい(もう少しお肉を付けた方が健康的だが)ので何を着させても似合う、思わず店員とあれこれ着させてしまうのは俺のせいではない。・・・はず。
「眞一さん!もう服はいいです。これ以上は在っても着れません・・・。」
「えぇー!・・・仕方ない。次は夏物を買う時にするか。」
そんな可愛い顔で睨ませれても怖くはない、むしろ萌えてしまうが我慢。初めて会った時から比べて大分感情が出る様になったなぁ、まぁどの表情も可愛いけど。
荷物を預けて食事に向かう。帰ってから食べてもいいけど、初めての家では落ち着いて食べれないだろうから外ですます。
「さて、お昼にするか。春陽は何が食べたい?何でもいいは無しな、決めるのが面倒だから。今日はお前の退院祝いだからお前が決めろ。」
「ぇえっと・・・その・・どうしよう。あの・・じゃあ、スパゲティが食べたいです。」
「よし!じゃあこっち。」
春陽の頭を撫でて手を繋いで歩き出す。流石に買い物中ずっと手を繋いでいたからもう抵抗はなくなったらしい。継続は力なり♪
食事を終えて車に戻り走り出すと、久し振りの外出での疲れと満腹でウトウトし始めた。寝息が聞こえ始めたので暫くドライブする事にする。家には買い物をして帰ると伝えてあるので多少遅くなっても心配はしないはず。
家に着いても起きる気配がしなかったから、抱き抱えて俺のベットに寝かせる。
荷物を運び衣類は洗濯籠に、食器は洗って食器棚にしまう。部屋に戻ると春陽は未だ眠っていたので、メモを枕元に置きジョンに側に居てくれる様に頼む。俺は店に戻って2人に説明をして店に入る。
金曜日の割には結構な数のお客さんで忙しくて家に戻る暇がなかった。片付けを彼等にに任せて戻ると、TVも着けずにソファーに1人と1匹が大人しく座っていた。その姿が可愛くて思わず笑ってしまったら気付かれてしまった・・・。
「あっ!お帰りなさい。あの、ジュース頂きました。」
「ただいま。寝起きは喉が渇くからな。それより悪かったな暇だったろ?」
「いえ、ジョンさんが居てくれたので大丈夫です。」
「そこは嘘でも淋しかったって言って欲しいなぁ。」
「えっと・・その・・あの、淋しかったです?」
「クスクス。そこで?マーク付けるか?まぁいいや。ジョンも有難う。」
ワン!
戸惑った姿が可愛くて思わず抱き締めてしまう。
俺抱き締めるの我慢出来てないなぁ・・・。
何度も俺に抱き締められて春陽も何の抵抗もして来ない。このままずっと抱き締めていたいが、2人が戻って来るので我慢だ。
「春陽、夕飯の準備をするから手伝ってくれるか?」
「はい。」
数年前に友人の結婚式の2次会で当たったフリルのエプロンがある事を思い出しそれを春陽に着させる。ヤバイ犯罪級に可愛い!!嫌がっているのが又いい!他にないと伝えると渋々納得している。
今日は時間がないので、肉じゃがとサラダに漬物で済ます。
野菜を洗って春陽に皮むきをさせたら難なく剥いていた。どうやら以前料理をしていたらしい、2人で協力して次々に作って行く。味噌汁に味噌を入れるタイミングで2人が戻って来た。グットタイミングゥー♪
「そうだ、春陽これを。」
「?何ですか?・・・これは・・・。」
「新しいチョーカー。今まで着けていたのは病院の仮の物だし、それに春陽が着けてたのはボロボロだったから。青色好みじゃなかったか?」
「・・・いえ、嬉しいです。」
「・・・それ今俺が着けてもいいか?」
「えっ?けっけど・・・はい、お願いします。」
チョーカーを受け取り首に腕を回し着ける。あぁ、失敗した車に乗る前に渡せば良かった。一寸やりずらい・・・。
「んっ、似合ってる。」
「!あっ有難う御座います。」
はにかみながらお礼を言う姿が可愛いがこれは言わないでおこう。
車を走らせ百貨店へ、
「あのぉ・・・。」
「少し買い物をして帰ろう。これから生活するのに必要な小物や着替えを買わないとな。」
「あっ!すいません!」
「気にするな、俺がしたくてしてることだから。悪いけど付き合って♪」
「・・・はぃ。」
気おくれしている春陽の手を取って中に入る、手を繋がれて戸惑っているが敢えて無視。先ずは小物から♪
「食器類はこれで全部かな?後は必要なのは追々買えばいいか。次は着替えだなここからだと下着の方が近いか。さぁ!次はこっちだ♪」
「眞一さん楽しそうですね・・・。」
「楽しいよ?可愛い子に自分好みの服を着させられるんだから。あっ!けど、嫌なあら嫌だとちゃんと言えよ?お前の好みも知りたいからな。」
「僕の好みを知ってどうするんですか?」
「楽しく生活して欲しいからなぁ。嫌いな物を着ているより好きな物を着た方が気分が上がるだろ?」
幾つかの店を回り何着か買って行く。春陽は綺麗でスタイルもいい(もう少しお肉を付けた方が健康的だが)ので何を着させても似合う、思わず店員とあれこれ着させてしまうのは俺のせいではない。・・・はず。
「眞一さん!もう服はいいです。これ以上は在っても着れません・・・。」
「えぇー!・・・仕方ない。次は夏物を買う時にするか。」
そんな可愛い顔で睨ませれても怖くはない、むしろ萌えてしまうが我慢。初めて会った時から比べて大分感情が出る様になったなぁ、まぁどの表情も可愛いけど。
荷物を預けて食事に向かう。帰ってから食べてもいいけど、初めての家では落ち着いて食べれないだろうから外ですます。
「さて、お昼にするか。春陽は何が食べたい?何でもいいは無しな、決めるのが面倒だから。今日はお前の退院祝いだからお前が決めろ。」
「ぇえっと・・・その・・どうしよう。あの・・じゃあ、スパゲティが食べたいです。」
「よし!じゃあこっち。」
春陽の頭を撫でて手を繋いで歩き出す。流石に買い物中ずっと手を繋いでいたからもう抵抗はなくなったらしい。継続は力なり♪
食事を終えて車に戻り走り出すと、久し振りの外出での疲れと満腹でウトウトし始めた。寝息が聞こえ始めたので暫くドライブする事にする。家には買い物をして帰ると伝えてあるので多少遅くなっても心配はしないはず。
家に着いても起きる気配がしなかったから、抱き抱えて俺のベットに寝かせる。
荷物を運び衣類は洗濯籠に、食器は洗って食器棚にしまう。部屋に戻ると春陽は未だ眠っていたので、メモを枕元に置きジョンに側に居てくれる様に頼む。俺は店に戻って2人に説明をして店に入る。
金曜日の割には結構な数のお客さんで忙しくて家に戻る暇がなかった。片付けを彼等にに任せて戻ると、TVも着けずにソファーに1人と1匹が大人しく座っていた。その姿が可愛くて思わず笑ってしまったら気付かれてしまった・・・。
「あっ!お帰りなさい。あの、ジュース頂きました。」
「ただいま。寝起きは喉が渇くからな。それより悪かったな暇だったろ?」
「いえ、ジョンさんが居てくれたので大丈夫です。」
「そこは嘘でも淋しかったって言って欲しいなぁ。」
「えっと・・その・・あの、淋しかったです?」
「クスクス。そこで?マーク付けるか?まぁいいや。ジョンも有難う。」
ワン!
戸惑った姿が可愛くて思わず抱き締めてしまう。
俺抱き締めるの我慢出来てないなぁ・・・。
何度も俺に抱き締められて春陽も何の抵抗もして来ない。このままずっと抱き締めていたいが、2人が戻って来るので我慢だ。
「春陽、夕飯の準備をするから手伝ってくれるか?」
「はい。」
数年前に友人の結婚式の2次会で当たったフリルのエプロンがある事を思い出しそれを春陽に着させる。ヤバイ犯罪級に可愛い!!嫌がっているのが又いい!他にないと伝えると渋々納得している。
今日は時間がないので、肉じゃがとサラダに漬物で済ます。
野菜を洗って春陽に皮むきをさせたら難なく剥いていた。どうやら以前料理をしていたらしい、2人で協力して次々に作って行く。味噌汁に味噌を入れるタイミングで2人が戻って来た。グットタイミングゥー♪
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