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第二章 隠しヒロイン カルゼ
第六話 罠色の夜会
しおりを挟む第六話 罠色の夜会
週末、私達はフライス第二王子主催の夜会に来ていた。
勿論この夜会は私達がフライス王子にお願いして仕掛けた罠である。
会場も時間も参加貴族も私が毒を盛られた時と全く同じにしてあった。
少し強引な気もするが第二王子からの正式な招待では誰も断れない。
それは引きこもっている第一王子陣営とて例外ではない筈だった。
夜会。
それは煌びやかな夜の社交界。
だけど今夜だけは雰囲気がいつもと異なっていた。
普段は限られた貴族達しか入室を許されないパーティー会場。
勿論、武器等の持ち込みも禁止である。
それは護衛も例外ではない。
会場内の全ての人間が丸腰の閉じられた貴族だけの空間。
だが今日は特別に剣を携えたタフタ兄様だけが密かに会場入りし睨みをきかせている。
きっと誰かが会場内に毒薬を持ち込む可能性があるからだった。
(誰だっ、どの貴族が毒を持ち込むんだっ。)
タフタは些細な不審も見逃さないように入口で目を光らせる。
日頃は緩く形式だけの荷物検査も今日ばかりは徹底している。
その為、普段より受付に時間がかかり会場内では既に入った貴族達の談笑が続いていた。
先程から会場内の貴族達の間では二つの話題で持ち切りだった。
一つは失踪したと囁かれるブロード第一王子が参加するらしいとの噂。
そしてイライザが毒殺されたリプル令嬢の犯人を発表するらしいとの噂である。
勿論その噂は私達が事前に流布したデマだった。
こうすれば私を殺した犯人が発表前にイライザを殺しに来るだろうと予想していた。
それも前回と同じやり方で……。
犯人は前回成功した自信から同じやり方なら絶対に捕まらないと考えているだろう。
だからそのタイミングで謎を解いて犯人を現行犯で捕まえようという作戦だった。
(この中に私を殺した犯人がいる。)
私は緊張した面持ちで一人一人参加者達の顔を見て回った。
前回、プロード王子が私との婚約を発表しようとしたメンバー。
公爵に侯爵。
そうそうたるメンバーが集まっていた。
「さっきからキョロキョロと怪しい奴。
お前はは誰だっ?
見慣れない顔だが……」
突然に声をかけられて思わず振り返る。
見ると眼鏡を掛けた神経質そうな男が怪訝な顔でこちらを見つめている。
(えっ、シフォン?)
私は驚いた。
そうっ、雰囲気はまるで違うが夢で会うシフォンに顔がそっくりだった。
あまりのコトに立ち尽くしているとキサラギ様がそっと耳打ちする。
「多分、宰相のパイル第三王子だと思われます。」
鬼畜眼鏡パイル。
そう言えば聞いた事がある。
『クラウド フェル パイル』
王国 第三王子にして謎の宰相。
その頭脳と策略は他に並ぶものが居ない程に群を抜いている影の支配者。
徹底した現実主義者で効率の為なら平気で古参貴族を切り捨てるという。
だがその姿は誰も見た事がなく眼鏡を掛けているという事だけが知れ渡っていた。
それでついた異名が鬼畜眼鏡。
鬼畜眼鏡と囁かれる王国一の切れ者だった。
私は慌ててその場を取り繕う。
「これはパイル殿。
失礼した。
御高名は聞いております。
私は隣国より参りましたルプリと申します。
本日はお会いできまして光栄です。」
そう笑顔を向ける私にパイル宰相は鼻で笑う。
「ふんっ、御高名だと。
本当は私のコト等何も知らず慌てて執事に訊いていたくせに。
ルプリ伯爵。
切れ者との噂を聞いたが存外無能だな。
時間の無駄だ。
失礼する。」
そう言うとスタスタと去ってしまった。
(何あれ? 感じ悪る~。
あんな奴っ、絶対シフォンとは別人だわ。)
私はムカついてペシペシと太股を叩いた。
一方イライザは先程からかなり緊張していた。
理由は勿論、今日自分が殺されるからだった。
(怖い。でも引き下がる訳には行かなかった。)
イライザは今までの事を振り返る。
我が家に立派な跡取りを迎え入れる為に情報収集をしているとある情報が入って来た。
それはブロード第一王子主催の異例の夜会が開催されるというものだった。
ブロード第一王子。
王位継承権一位にして次期国王。
普段は会う事さえ出来ない雲の上の存在だった。
それがプロード王子の希望で貴族令嬢であれば誰でも参加自由だという。
何でも広く令嬢達の率直な意見を聞いてみたいという事だった。
(こんなチャンスは二度とないわ。)
イライザは色めきたった。
プロード王子に見初められば父上は大喜びだろう。
きっと母上だって私を愛してくれるに違いがなかった。
喜び勇んで私はその夜会へ参加した。
だけど結果は惨敗。
気がつけばブロード第一王子はリプルという知らない小娘と恋に落ちていた。
訊けば身分の低い王宮親衛隊長の妹らしい。
(こんな田舎娘に負けるなんて)
何だか悔しくて思わず彼女へ声をかけていた。
嫌味の一つでも言ってやろうと思ったのである。
でも話して見ると素直な良い娘だった。
その屈託のない笑顔に急に肩の力が抜けた私は清々しくプロード王子を諦めた。
だが事件が起こったのはその後だった。
気がつくと極端に肌を露出した巨乳の異国の女がブロード王子を誘惑していたのだ。
そのあからさまな色仕掛けに何故かブロード王子もまんざらでもない様子だった。
後から知ったが、その異国の女が今のブロード王子の愛人カルゼだった。
その時はプロード王子に限ってと思い一笑に伏し放っておいた。
(あの時に私が王子に進言してさえいれば……)
だが後日、私は信じられない噂を聞く事になる。
ブロード王子がリプルと愛を育みつつも密かにカルゼとも密会していると言うのだ。
(まさかっ、ブロード王子に限って二股など……)
そう思いつつも胸騒ぎがして周辺を調べた。
すると調べれば調べれる程にブロード王子がカルゼと頻繁に密会していると分かった。
(このままだとあの気立ての良い田舎娘は捨てられる。)
彼女を傷つけたくなかったので二股のコトは伝えずに何とか別れさせようとした。
だけどいくらリプルの邪魔をしても二人を引き離す事が出来なかった。
焦った私は直接ブロード王子へ意見する事にした。
本来、王族が誰と付き合おうと自由である。
それをただの令嬢が意見をするなんて、あってはならなかった。
それでも我慢できず私はブロード王子へ意見した。
私がその事を伝えるとブロード王子が驚いた顔で狼狽えていた。
その瞬間、周りの取り巻きが不敬だと騒ぎだし私は社交界から追放された。
その後、色々な場でブロード王子の二股を暴露しようとしたが出来なかった。
何故か事あるごとに強い圧力がどこからかかかり私の発言は揉み消された。
その頃からだろうか宮中に第一王子失踪との噂が流れたのは。
結局、何もする事が出来ず夜会への参加もままならなくなっていた。
そんな中での田舎娘の死亡。
(もっと早く何とかしていれば彼女を救えたのではないだろうか?)
私は後悔の念でいっぱいになった。
だから今、私はここに居る。
自分がオトリになって。
(多分犯人は愛人のカルゼだ。)
あの夜会でブロード王子がリプルとの婚約を発表すると聞いて殺したに違いがなかった。
だけど全く証拠がなかった。
夜会の警備は厳重だ。
ましてや王族主催なら尚更だ。
武器の持ち込みは禁止。
入室するメンバーも徹底的に受付で確認される。
パートナーを伴っての参加ルールも身元確認の意味も含んでいる。
食事や飲み物についても同様だ。
会場へ運ばれる前には必ず毒見がされる。
つまりは毒が持ち込まれる事など有り得ないのだ。
それなのに彼女は毒殺された。
『どうやって毒を持ち込んだのか?』
その謎を暴かない限り、愛人カルゼを追い詰める事は出来なかった。
だから今回私は同じ条件でオトリになった。
事前に私が犯人を公表すると流布してある。
それを聞いた愛人カルゼは必ず私を殺しに来るだろう。
絶対に捕まらない前回と同じ方法で。
会場を一周し終わるとリプルは元居た位置へ戻って来ていた。
ギィィ
入口のドアが閉められる。
どうやら全ての夜会の参加者が会場入りしたようだった。
今の所、参加した貴族達に怪しい動きは見当たらない。
タフタ兄様へ視線を向けるが兄様は黙って首を振った。
ざわざわ
その時、入り口で声が聞こえた。
「ブロード第一王子だ。」
「あれ、ブロード様よ。」
「失踪したのではなかったのか。」
見るとブロード第一王子が愛人のカルゼを伴って会場入りしていた。
愛人カルゼはプロード王子の腕に抱きつきべったりとくっついている。
苦笑いしたフライス第二王子が肩をすくめて私を連れ立って近づいて行く。
「これはこれは兄上。
よく来てくださいました。
てっきり肉欲の迷宮へ失踪したのかと思いましたよ。」
「ふんっ、強引な奴だ。
欠席と伝えたのに脅して来やがって。」
それを見ていた横のカルゼが割って入る。
「初めましてフライス殿下。
カルゼと申します。」
見れば細身ながら巨乳に金髪。
異国人特有のハッキリとした顔立ち。
スラリとしたその姿は妖艶で色香に溢れていた。
「お前がカルゼか。
随分と兄上に可愛がられているようじゃないか。」
「お陰様で、よろしければフライス殿下も私を可愛がっていただけませんか?」
そう言うと近づき耳元で囁いた。
「後程二人きりで……フフッ」
そんな誘惑を振り払うようにフライス王子はブロード第一王子へ向き直る。
「兄上、リプル嬢は死にました。」
「そうか。」
「そうか?
それだけですか?
仮にも婚約しようとした相手でしょう。」
今にも殴りかかりそうに襟を掴むフライス王子を取り巻き達が慌てて止めた。
「まぁいいさ。
兄上は今日イライザの手によって報いを受ける。
リプル嬢を殺した犯人をイライザは知っているのだから。
さぁ、早速、世紀の大発表と行こうじゃないか。」
そうフライス王子が言うとカルゼの表情が一瞬曇ったような気がした。
(ブロード様……)
久しぶりに見る推し王子の姿に私は複雑な気持ちだった。
攻略時間八時間。
あれ程の情熱をかけて攻略した推し王子なのに今は何も感じられなかった。
(二股をかけられたから?)
いや違う。
眠り姫となってから色々な周りの愛情や優しさに触れて見た目以上の何かを知った。
『愛するより愛されたい』
そんな言葉が浮かんだが、それも何故かしっくりこなかった。
そんな事をぼんやりと考えていると遠くの雑景に違和感を感じた。
(いけないっ)
私は慌ててイライザの元へ駆け寄ると手にしたグラスを叩き落とした。
カシャンッ
「キャァァ」
「おいなんだっ」
「どうしたの?」
「何事だっ」
あまりの出来事に回りが騒めく。
床に撒き散らされたワイン。
転がるグラス。
そんな中で私は一人のメイドの腕を強く掴んでいた。
「あっ、あの何か?」
掴まれたメイドは委縮して震えている。
「おいっ、どうした?」
騒ぎを聞きつけてタフタ兄様達が駆けつけて来る。
一同に取り囲まれる中で宰相のパイルがウンザリした表情で進み出る。
「なんだっ、またお前か。
いきなり令嬢のグラスを叩き落とすなんて。
王族主催の夜会での不敬は許される事ではないぞ。
どうゆう事だ。
ちゃんと説明しろ。
正統な理由がないのなら宰相として貴様を処罰する。」
眼鏡を押し上げていきり立つ鬼畜眼鏡を無視して私はメイドへ問いかける。
「貴女は誰ですか?」
その質問に周りから失笑が飛ぶ。
「あの男は何を言っているんだ。」
「どう見てもただのメイドだろ。」
「令嬢ならともかく、メイドに名前を聞くなど」
「気に入ったのなら後で持ち帰ればいいのでは?」
「フフッ、これだから異国の男は」
そんな中で私はもう一度メイドに問いかける。
「貴女は誰ですか?」
腕を掴まれたメイドは震えながら細い声で答える。
「私はただのメイドでございます。
何か粗相がございましたのでしょうか?
何卒お許しくださいませ。」
そのやりとりを聞いていたカルゼが見かねて声をかける。
「まぁまぁ、ルプリ伯爵。
何かこのメイドの給仕に至らない所があったのですね。
ですがここは王族主催の夜会。
今はその辺になさいませ。
このメイドが気に入らないのでしたら一旦この場から外しましょう。
その上でメイドには後でたっぷりと躾けをすればよいだけの事。
誰かこの者をつまみ出しなさい。
それから直ぐに代わりの給仕の者を。」
そう言うカルゼを尻目にルプリ伯爵は一向にその手を放そうとはしなかった。
そのただならぬ雰囲気に執事のキサラギが声をかける。
「旦那様、どうなさいました。」
「あぁ、キサラギ。
このメイドはどこの家の者ですか?」
その言葉に困惑顔のパイル宰相が声をかける。
「ルプリ伯爵。
どういう事だ。
メイドはメイドだろ。
私達にも分かる様に言ってくれ。」
気がつくと一同の視線が一斉に全て私に注がれていた。
私はその状況に気がつくと深呼吸をして話し始めた。
「パイル宰相。貴方程の高い地位の方ですと夜会の台所事情は分からないかもしれませんが
本来夜会ではホスト役がおります。
招いた家が料理やメイドを手配し、もてなすのが決まりです。
ですが今回のような大規模な夜会の場合は一つの家のメイドでは手が足りない。
その場合は懇意にしている別の家へ応援を頼むんです。
だから今夜この会場には様々な家のメイドが混在しています。」
「なるほど、だったら尚更、我々の知らないメイドが居てもおかしくはないだろう。
この場に何人のメイドが居ると思っているのだ。
今夜限りの応援メイドなどいちいち覚えてなどいられないからな。」
「それはそうだ。」
「令嬢ならともかくメイドなど」
「名前どころか顔すら覚えてないぞ。」
周りの貴族達が口々に呟いた。
その言葉を制すように私は更に説明を続けた。
「それがそうではないのです。
王族主催の大事な夜会。
寄せ集めのメンバーだがらと言ってミスは絶対に許されません。
今夜のフライス第二王子主催の夜会の仕切り役は私です。
ですから事前に全ての応援のメイドには挨拶をさせていただきました。
給仕といえども大切な仲間。
顔を忘れる事はありません。」
「嘘だろ。ここに何人のメイドが居ると思っているんだ。
ルプリ伯爵はその全ての顔と名前を覚えていると言うのか?」
「はい。
その通りでございます。
私は昔から記憶力には自信があるのです。
何なら後程、来賓からメイドに至るまで
ここに居る全ての方々のお名前を言って見せましょう。」
「おぉぉ」
「おぉぉぉ」
「本当なのか?」
「何と言う記憶力だっ。」
「本当なのか?
本当にそんな事が可能なのか?
いや仮に可能だとしても伯爵が全てのメイドへ頭を下げて回るなど。」
パイル宰相は信じられないと言う表情で首を振った。
「はい。可能です。
そしてこの者は今夜の夜会のメンバーには居ない顔です。
あっ、いや……確かこの者は……そうかっ。」
そこまで言うと私はぼんやりとした記憶を奥から引っ張り出した。
「随分と服装が違うから気がつかなかった。
君は早朝に花を届けに来た者だね。
パイル宰相っ、この会場の花瓶の水を調べて下さい。
そのどこかに毒が隠されている筈です。」
それを聞いたパイルは直ぐに部下へ花瓶を調べさせた。
「ありました。
奥の花瓶に猛毒が入っていました。」
「おぉぉぉ」
「おぉぉぉ」
「おぉぉぉ」
(そんな所に隠されていたのか?
いくら荷物検査をしても見つからない筈だっ。
しかしリプル嬢のキメ細かい配慮と記憶力がこれ程とは……)
フライス王子は驚いた。
夜会の準備が開始される前から飾られた花瓶の水。
いくら運ばれた食事を調べても見つからないわけだ。
リプル嬢が毒殺された時もきっと毒は花瓶に入れて持ち込まれたに違いなかった。
(そしてその犯人はきっと)
私は目の前の愛人カルゼを睨みつけた。
「このメイドは異国の出身ですね。
カルゼ様。何か御存知なのでは?」
そう言うとカルゼは不適に笑みを浮かべた。
「まさか。
このような者など知りませんわ。
それに異国出身と言うのならルプリ伯爵も異国出身と聞きましたわ。
貴方こそイライザ嬢を毒殺しようとした犯人なのでは?」
「ルプリ様が私を殺すなどある筈がありませんわ。」
その言葉にイライザが激しく嚙みついた。
その抗議にカルゼはあくびをして見せるとブロード王子の腕に抱きつき甘い声を出した。
「ブロード様。
カルゼは疲れてしまいましたわ。
今夜はこの辺りでお暇いたしましょう。」
そう言うとカルゼはプロード王子を連れだって歩き出した。
タフタ兄様達が睨む中、帰り際、思い出したようにカルゼは私へ話しかけた。
「あぁぁ、そうだっ、ルプリ伯爵。
今度は私のお茶会へいらして下さいな。
同じ異国の者同士。
故郷の話でもいたしましょう。
たっぷりとおもてなしをさせていただきますわよ。
存分に美味を味わって下さいませ。
二人きりで……」
そう言うと妖艶に強調した胸をゆすって見せた。
その猛毒にも似た色香に包まれながらカルゼの微笑に背筋が寒くなる。
イライザもその毒気を感じ取ったのかブルブルと震えていた。
私は慌てて彼女の肩に手を回すと優しく擦り落ち着かせた。
暫くしてカルゼの寒気にも似た毒気が収まると私は大切な事を思い出した。
(あっ、これで私は悪役令嬢イライザと婚約するんだっけ?)
そう思いイライザへ視線をやると褒められたい一心の子犬の様な少女がそこに居た。
まるでブンブンと振るシッポが見えるようだ。
(う~ん、どうしましょ。)
私は思わず苦笑いを浮かべながらイライザの頭を撫でた。
うっとり幸せそうな表情を浮かべるイライザ。
それを羨ましそうに見つめる男達……。
私がカルゼのお茶会へ単身乗り込んだのはその翌週の事だった。
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